Category Archives for "未来の暮らし"

昔話はもういい。未来の話をしよう

送別会が昔から苦手でした。

もう終わった関係に時間やお金投資して、何になるの?

という、冷血動物のような疑問に答えが見いだせず、

歓迎会はいいけど送別会は行かない、と決めていた20数年の会社員生活。

 

ハワイに行くんで、32歳で会社を辞めたときは、

ちょうど一緒に担当役員も退社したので、

合同で送別会などやっていただきましたが(ひとりなら断った)

ひとり明るく最新ヒット曲を歌って終わりました(笑)。

「空と君との間には〜♪」(カラオケ大好きでした〜)

 

同じ理由で、同窓会も苦手で、一度も出たことがありません。

きっと行ったら楽しいのかな、とも思うけど、

短期記憶しかないので、どうせ名前も顔も思い出せず、

ゲイでアメリカ在住25年で、お勤めもしていなくて、

こんな突飛な、はみ出た歴史を説明するだけでもたいへんだし、

説明したところで、それが何になるの?

もう会わないでしょ?とか思ってしまう冷血動物で(汗)

昔話とか、10分くらいはいいけど、

それ以上は、きっとボーッと時計見てしまいそうなんですよね。

せいぜい、Facebookネタに使えるかな、と思う程度か。

 

人生悩んでいる人の無料相談させられても困るし(時給高いのよ)

そんな暇あったら、メルマガの2−3本、書き溜めるわ、

とか超合理的、効率的、独善的、排他的に考えてしまうので、

だから、行かないのが、きっと正解なんですよね。

 

同じ、昔を共有した人だったとしても、

未来の話ができる人とは、今でも会うし、自然とつながっている。

だから、過去はもういいやね。

 

よく、「子どもの頃からずっと長く続いている関係がない」

ということを、

心を許せる人がいないんです、とか嘆くクライアントがいるのですが、

何を勘違いしているのだ、君?

そんなの要らないって。

関係ほしいなら、そんなことぼやいてる時間もったいないから、

新しい関係を築きましょうよ。

未来を明るく楽しく語れる、素敵な大人の関係を。

 

つきあいの長さなんて、どうでもいい。

共感の深さや、リスペクトや、周波数の高さの方がはるかに大事。

でも、目線が過去に向いてると、そういう人は

寄ってきてくれませんけどね(苦笑)。

待ってないで、自分から関係を見つけに行きましょう。

上質な関係を築く方法とは?

 

15年後に九州と四国が消えるとしたら? 人口減少時代だからこそできること

大好きでいつもフォローしているブログは山程あるのですが、

その内のひとつ、マーケティングコンサルタントの永江さんのブログで、

こんな話をされていました。

あと15年で
日本から九州と四国足したくらいの人が消える
ってことを、6割以上の人が知らないっていうのが
ホラー

2010年から2035年にかけて減る人口の数は、

なんと、1650万人。

神奈川と千葉を足した数に等しい。

あるいは、九州と四国全体の人口に、等しいのだそうです。

 

もちろん、どこかに偏って減るわけではなく、

東京など大都市以外のほぼすべてでまんべんなく減少するので、

「見えにくい」かもしれません。

そこが、怖いところだったりもしますよね。

 

これについてはたくさんの本が出ているのですが、

これなどもちろん最たるもので、必読の一冊なのですけれど、

 

 

おすすめすると、「悲観的で賛同できない」とか、

「日本人はきっとがんばるに違いない」とか、

ピント外れな感想が飛んできたりで、ガックシ来たりして(苦笑)。

 

人口の動態って、親世代の人口と出生率を見れば、

かなり正確に出てくる予測なのですよね。

で、今は予測よりも若干早い勢いで減っていて、

なんつーか、SFチックなことになってるわけです。

わからない人は、かなり想像力が乏しいのですよ。

 

まあ、メディアも皆、東京にいて、現実を見れていないのだろうし、

議員さんたちも、ふだん都会にいることが多いのでしょうしね。

語られなさすぎて、残念。

 

日本の人口減少は、悲観的な見方、ではなくて、

すでに始まっている実際的な現象であって、

個人には変えることができないものなわけですが、

その現実感が本当に乏しいのも、このイシューの特徴なんですよね。

 

いくら見えにくい、とはいっても、きっと

2035年には、もうあちこちで見えまくっていることと思います。

そのときになって大騒ぎしても、遅すぎ。

じゃあ、それを自分に結びつけて、

今、自分は何をすりゃあいいのよ、ってのが、

まったく語られず、見えなさ過ぎるから困りもの、なんでしょう。

 

いや、私もわかりませんです〜(笑)。

アメリカは、まだまだ人口が増え続けますしね。

世界の最先端をいく日本が、世界に見本を示せるチャンスで。

なのに、目先のことで、とてもお忙しそう…(涙)

 

人口減少で、経済成長もしない。

増え続けている国々から、どんどん抜かれていく。

さて、そのときに、どうするか。

自信なくして、縮こまっちゃうのか、

成長じゃなく、成熟に意識を集めた独自路線で

世界で特有のポジションを誇っていってほしいのですけどね。

 

きれいな言葉が並ぶポエム集みたいなJ-POPを聴きながら、

ふわふわ、ゆるゆるが大好きな日本の皆さんが、

どうしたらしゃきっと本気を発揮して、

世界を変える原動力になっていけるのか。

 

でもまあ、最近は意識して、

30代の方々の威勢の良い著書をたくさん読んだりもして、

未来に希望は持っています。

直近で読んだのは、ずいぶんと発売を待たされた、こちら。

 

オジサン、オバサン、斜に構えていないで、

一緒に、ちゃんとついていこうね。

批判グセがついたら、もう「年寄り」に属してるから、

要注意。

子供部屋おばさんを卒業して大人として生きる

ライフステージごとに家を変えるアメリカ人

アメリカでは、7年ごとに家を買い換えると言います。

理由は、ライフステージが変わるから。

 

うちの周囲を見回しても、子どもが一人のうちは、

我が家と同じような、平屋の一軒家に住んでいる。

夫婦はマスターベッドルームにいて、子どもは年齢に関係なく専用の部屋を持つ。

 

もう一部屋余裕はあるし、書斎は別途あったりするけど、

犬もいたり、ゲストも来るし、「余裕」とは言わないらしい(笑)。

 

子どもがふたりになると、「手狭」という感覚になって、

2階建てに越さねばならないと思うらしいです(笑)。

その辺、日本の感覚だと、ちょっと贅沢すぎて、よくわかりませんが

なんだかアメリカの普通、みたいですね。

 

 

そして、子どもはたいていの場合、大学に上がると家を出ます。

18歳で選挙権持ちますし、お酒は飲めないけど、これで晴れて一人前な感覚。

あとは自分でやりなさい、と突き放すのが、自立を促す教育の最終点なのですね。

となると、2階建ての一軒家は広すぎるから、

管理しやすい小さ目の家やマンションに移ったりするのも、典型的な例のようです。

 

子どもが地元に戻っても、大人と大人が一緒に暮らすのは、なし。

子どもがいつまでも親の家にい続けたりする日本とは、

その辺、ちょっと感覚が違いますよね。

 

日本の出生数減少が予想よりも早く進行中

先日、日本の出生数が、予想より早く減少中というニュースがありました。

90万人割れ、出生率減少を加速させる「子ども部屋おじさん」

 

今年は本当は92万人のはずが、このペースでは絶対に届かないらしく、

予定よりも2年早く90万人割れするのは確実とか。

少子高齢化、グングンと世界最速で加速していますね。

ここだけは、世界に図抜けてレースに勝ってて頼もしい(苦笑)。

 

日経ビジネスでは、これを親と同居するシングルたちとからめて記事にしていて、

いつまでも「子供部屋」に居続けて歳を取る

子供部屋おじさん

という言葉まで生み出していました。

 

これ、別に男だけの話じゃないですよね。

私は、「子供部屋おばさん」の存在もたくさん知っています。

皆さんの周りにも、きっといっぱいいますよね。

 

居心地の良さに負けない自立心を持てるか

実家って、なんだか居心地良かったりします。

私もホテルに泊まるより、親の手料理食べられるし、洗濯してくれるしで、

千葉だし近いから、日本に帰ると実家をベースに活動する選択をしています。

経費節約とか言いつつ、でも本当は、心地いいからだとも知っている。

 

でも「色気」は皆無だし、むしろ自分の「色」への興味を押し殺さないと、

束の間とは言え、親との同居なんてできません。

狭くて、まったくプライバシー感のない家だから(私の場合です)

テンポラリーにはいいけれど、長くは、とても無理。

 

子供部屋に居続ける理由はいろいろあるでしょう。

ときに私も「実家に戻って、浮いたお金を投資に回せ」とかアドバイスしてたりするし、

時と場合によって「戦略」として、悪くはないのだと思います。

 

でも、無意識にマインドを占領されて、

本物の幼児に戻っちゃだめよ、とは、口酸っぱく言いたいですね。

子供部屋を、子供部屋たらしめるのは、自分なんだよ、と。

 

一本、くっきりと線を引き、ここから先は、あなたの領域ではありません、と明言し、

大人同士のお付き合いができないならば、ちょっと危ない。

ましてや、自分の中に潜在的にある「色」のセンサーやアンテナまで

錆びつかさせてはもったいない。

 

日本も住宅はどんどん余る傾向にあるわけだから、

いっぱい稼いで、自立して、

親から独立した大人としての未来を描いていけるといいですね。

介護や何やらで、もちろん事情はあるのだろうけれど。

 

私はもう、長く一緒に住むのは、無理だなあと

この一件を思い出すまでもなく、痛感しています。

補聴器のすすめに激切れする母親

 

日本はこれから、どこへ向かうのでしょうね。

東京にいると見えない人口減少。

それ以外のあらゆるところで起こっていることを知るのが大事。

良い意味で興味深くて、目が離せません。

 

住む場所にこだわらない生き方

台風を待つドキドキがアメリカまで伝わってくる

昨日は30度超えていたのに、夜から冷え込んできて、

今朝はなんと4度(笑)。

風も強く、雨まで降ってきて、犬の散歩を途中で切り上げ。

スエットパンツにフリースにダウンベストに手袋にと、

短パン・Tシャツから一転して冬の格好で表に出たのですが、まだ寒かった。

季節の変わり目、アップダウンが激しすぎて、毎日スリリングです。

 

日本も今、大型台風でたいへんな騒ぎになっていますね。

ワサワサした雰囲気がテキサスまで届いてドキドキします。

実家は先日、停電で被害が出た千葉ですから、妹も買い出しに行ったようですが、

上の写真の通り、大きなイーオンのスーパーがこの通り、と(驚)。

かなりの場所でこんな現象が起きているようですね。

 

ハワイ時代、こんな光景をしょっちゅう見ましたが、日本でも、とは。

確かに、東京のお隣の千葉が陸の孤島になってしまう事実を見せられたら、

やはり怖くなってきますよね。

さらに連日連夜、メディアやSNSで、怖い情報が拡散される。

 

友人が、これはないよね、とFacebookでリンクしていた記事。

【台風19号】直撃なら死者8000人

 

警鐘を鳴らすにも節度というものがあって然るべき、と思うのですけれど、

なんか、日本脱出しなくちゃ、くらいに急き立てられるトーンです。

この機会にアクセスを稼ぎたくて刺激的なタイトルつけちゃお、なのかな。

信頼残高が減るようなことをしては、長期的な得にはならないだろうに。

 

どこでも生きていける自分になる

アメリカも、ときに大きなハリケーンが訪れて、

壊滅的なダメージをもたらして、人々を恐怖に陥れます。

それによって、家を失い、見知らぬ土地へ移転した人も多数。

 

こんなときに、やはり思います。

「どこでも生きていける自分にならねば」と。

 

今回も、身軽な友人などは、東京から地方に飛んで、ホテルで待機していたりする。

わざわざ進路のど真ん中にある自宅にいなくても、

台風の来ない場所で過ぎるのを待てば良かったりするのですよね。

それを、本当の「避難」と言うのでしょう。

 

世界には、温暖化で水位が上昇して、家を追われている人たちもいます。

大きな山火事で街を離れざるを得ない人もいます。

反面、災害が予想されるのに、家にこだわり、土地にこだわり、

自分を守ることを優先できない人もいる。

 

まずは、自分。

 

自分さえ守ってあげられれば、別な場所をまた故郷として生きていける。

 

地球のすべてを故郷にできる広く高い視点を持つこと

どこでも生きていける、ということは、

どこに住んでも、そこを故郷として親しみ、馴染み、愛し、

心を落ち着けて暮らせるということですよね。

 

海がなきゃ、とか、寒いのはダメ、とか、

選択があるときは、いろいろ言いたくもなるだろうけれど、

自分に耐性つけるという意味で、私は苦手な場所ほど住んでみたいとも思います。

 

実はまだ雪に埋もれる場所に住んだことがないので、

3年位、雪かきを日常にするようなところに住んでみたい。

甘くはないんだよ、という非難の声も聞こえますが、

でも、住んでいる人がいるんだから、なんとかなるんだろうとも思う。

 

地球全体が故郷なんだと視点を大きく上げていけば、

どこに住んでも、自分なりに楽しんでいけるはずだと楽観的に信じています。

 

今は「移民」のひとりとしてアメリカに住む私にとって、

聞くたびにグッときてしまう、この歌のことを、なんだか思い出しました。


中島みゆき「麦の唄」

 

なにはともあれ、写真で見るだけでも足がすくむような、巨大台風。

被害なきことを、遠くテキサスから祈っています。

70過ぎて働いている親が不憫過ぎて

以前に海外在住クライアントが、70過ぎても働いている日本の両親が不憫で、辛くて、

自分が情けなくて…

みたいなことを話してくれたとき、本当に正直、その意図がわからなくて、

ポカンとしてしまったのです(苦笑)。

 

人は、いくつになっても働きたいものだと思うんですよね〜。

というのが、私の持論だし、

それにただ、気づいていない人が多いだけかなあ、なんて思うのです。

 

実際、今の日本だと、まだほとんどのところが、働きたいと言っても

それを許してくれないし、受け入れてくれないのが現実。

そもそも、60過ぎたら悠々自適、という「夢」の中で生きてきた世代にとっては、

働いてるのは、「働かざるを得ないから」という経済的な理由からだったりもして、

だから、まあ、不憫、なんて思いも生まれてきたりするのかもしれませんね。

 

結論から言うと、そのクライアントのご両親は、

働けることに喜びを見出していて、超イキイキとしていて、

生きがいですら、あったりすることが判明。

ほらね、言ったでしょ〜

ほんと、何を勝手に決めつけをしていたのでしょうね〜

と、一緒になって笑ったのです。

 

ハワイ在住時代に、70代に突入しようとする大先輩たちが、口々に言うのを聞かされました。

「日本の昔の同級生たちがさあ、言うんだよ。

お前らは羨ましいよ、いくつになっても働けるんだからって」と。

 

立派に定年まで勤め上げて、蓄えもあって、生活には困らなくて。

そんな悠々自適を実現できた完全逃げ切り世代が、

戸惑いながら、それこそ「辛そうに」言うらしいんですよね。

 

毎日、ゴルフばっかりしてられないし、したって飽きるし。

ハワイも、最初は家族や友だちが一緒に来てくれたけど、

だんだんと「あなただけで行ってきて〜」なんて敬遠されて、

友だちも付き合ってくれなくなって…

実際、来ても、やることなくって、つまんなくてさ〜

なんて現実をたくさん聞かされて、私も胸に刻み込んだんですよね。

 

一生、現役でいよう。

リタイアなんて、馬鹿げたことは考えまい。

いつまでも、「社会から必要とされる自分であろう」と。

 

実は今、アメリカの若い世代が理想とするのは、

「FIRE(ファイアー)」

という、Financial Independence Retire Earlyの略。

日本語にすると、経済的に自立して、雇われず、早期にリタイアすること。

ただ、昔ながらの響きと違うのは、

彼らは決して「超お金持ち」を目指しているのではない、ということ。

生活に必要なお金くらいは、自動的に流れるようにしておいて、

その上で、人の役に立つことを追求したり、

ミニマムな暮らしを楽しんだり、

行きたいときに、行きたいところへ旅したり。

そんな「自由」を求めているだけなんですよね。

 

決して、ビーチリゾートでハンモックに揺られる毎日を過ごしたいから、ということではなかったり。

もちろん、そんな表面的なことを望んでいる人たちも多いことでしょうが、

それ、何日やってられますか?ってこと、彼らも100年時代を前提に生きているので、

肌感覚でわかっている感じなんです。

 

キーポイントは、これかなあ、と思います。

「いつまでも、人の役に立ちたい」

「いつまでも、人から感謝されたい」

「いつまでも、人に必要とされたい」

 

そんな人になるために、そんなライフスタイルを築くために、

今からできることって、なんだろう?

今日は、それについて、考えてみてください。(宿題だよ・笑)

参考資料
90歳から人生のピークを更新し続ける人々

 

 

87歳の自分が見たヒヨッコのあなたへのメッセージ

相方も私もミュージカルが大好きで、ブロードウエイやら

ロサンゼルスのハリウッドのシアターやらで、さんざん見ています。

ハワイ時代も、有名ミュージカルがツアーで来てくれたり、

ロコたちのプロダクションも、とてもレベルが高かったりして、

かなりの本数を見に行きましたが、そのたびに

やっぱりエンターテインメントの国なんだなあと感嘆したものです。

 

コンサートって、音量の大きさがじゃまをして実はあまり好きではないのですが(ライブDVDは好き・笑)

ミュージカルは、やっぱりステージに近い席でのライブが一番。

生身の人間が、目の前で、肉体だけで繰り広げるパフォーマンスは、

映画の特撮や編集みたいなものとは無縁。

仕掛けや舞台装置や衣装はあるものの、基本は生演奏と生声ですからね。

人間ってすごい!って、素直に感動できるんです。

 

日本出張中に、ミュージカル界のアカデミーみたいな「トニー賞」の授賞式がありました。

人気ミュージカルがパフォーマンスを見せてくれることもあり、いつも楽しみに見ていますが、

今年、驚いたのは、主演女優賞に輝いたエレイン・メイさん。

 

初受賞というか、ノミネートも初めてのようなのですが、なんと御年87歳!

その見た目の若々しさにも、驚き。

上の写真は、先週の授賞式の、つまり「現在」のお姿です。

参考記事はこちらをどうぞ。

 

映画やテレビと違って、舞台は、生身のもの。

そして、ブロードウエイは、連日、連夜、同じパフォーマンスを繰り返し披露する、100%体力勝負でもある。

それを80代後半で現役でやっていて、そして初めて栄えある賞を受賞してスポットライトを浴びる、という人生。

おもしろいですよね〜。

動きも、お話も、口調も、トーンも、現役感たっぷり。

「そんな歳まで働いていたくなんかないわ〜」という方もいるのかもしれないけれど、

どうせ生かされてしまうのならば、充実した人生の方が、良くないのかなあ。

 

87歳といえば、日本女性の平均寿命。

今の87歳って、こんななのよ、って、サラッとお手本を見せてくれた感じで、嬉しくなりました。

 

彼女から見たら、40代なんて、まだまだヒヨッコ世代。

でも、その頃から脚本家としてアカデミー賞にノミネートされた有名映画がいくつもあって、

そのひとつ、「天国から来たチャンピオン」って、

40年前、私が高校生のときに、学校さぼって見に行った大好きな映画なんですよね(笑)。

(当時から、アメリカ映画が大好きでした。)

 

今の時代、人のキャリア人生って、そんなにも長いものなんだなあと感慨深いです。

87歳の自分が、今を振り返ってみたときに、どんなメッセージを伝えたいと思うんだろう?

眼の前のTVスクリーンで元気にスピーチをする彼女を眺めながら、

ふと、そんなことを思いました。

 

小さい日常の悩みとか、そんな長いスパンで見たら、道端の砂粒みたいな微小さで、

時間の風に吹かれて、きっと記憶から消え失せていることでしょう。

先日も、大器晩成についてメルマガで書いたのですが、

そうそう、こういうことじゃん、っていう見本がここにもあった。

 

 

年齢という数字のマジックに負けがちな方々にも、

人生の長さを想像する力がいまいち足りない人たちにも、

ぜひ伝えたいな、って思ったのでした。

 

エシカルリーダー日本への期待と現実。高齢化を大人社会としての成熟の機会に

最近、アメリカでは、というか、世界的なファッションシーンのトレンドなのだと思いますが、いろんな意味でのダイバーシティを繊細に意識して、表現としても取り入れています。

ちょうど届いた有名百貨店のメールを飾るトップ写真でも、人種も、年齢も、そして体型も、実に「いろいろ」。

 

とくに、体型の面では、エブリデイピープル(普通の人々)が、ありのままで自分を愛せることが素晴らしいのだと訴えるために、「プラスサイズ」のモデルを必ず混ぜたりして、ダイバーシティを訴えるのが、今風です。

トランスジェンダーのモデルを使うのも、新しい流れですね。

 

ハワイで活躍するクライアントが、ハウィのモールでは、マネキンさえ「プラスサイズ」だと興味深い写真をFacebookにポストしていました。

ちょっとここに拝借。

「自分」がイメージできる人たちがいっぱいいるし、なんか、勇気づけられますよね。

 

言葉狩り、みたいなポリティカリー・コレクトから抜け出して、地に足着いたダイバーシティが広がってきているなあという実感があります。

 

なんて光景を日常に見ている世界に住んでいて、こんな日本のニュースを読んだりすると、めまいでクラクラしてしまう…

生放送のニュース番組で
コメンテーターが激怒
「人権感覚の欠如」
ネット賛否

続報

生放送で胸触り性別確認
「人権感覚欠如」
番組に非難殺到

 

 

性別のわからない常連さんに、どう接していいかわからないので、調べてほしい、みたいな依頼を受けて、TVレポーターが性別確認に突撃。

下の名前聞いたり、胸触ったり、保険証を確認したりして、性別判定をした、という話。

あまりのギャップに、同じ世界を同時期に生きているのかと、夢を見ているような気分にもなるのです。

 

そもそも、その店では性別で何か対応を変えるのか?と、質問した人の意図もよくわからないのですが、それを、「おもしろおかしく」ネタにして、性別確認を公開の場でするなんて、ここ数年、話題になっているジェンダー問題の本質がまったく見えてなかったんだな、というのが、モロバレで、お見事。

 

ダイバーシティとは、「人権」のお話なんですよね。

予定調和が当たり前のテレビの生放送で、コメンテーターさんは、よくちゃんと激怒できたなあ、と、その勇気に拍手。

 

自分にできるだろうか。

激しい「違和感」を咄嗟にクチにすること、怒りとして表現することが、その場で自分にはできただろうか。

そんなことを見つめ直してしまう一件でもありました。

 

こんなことをネタにして笑うようなテレビ番組、くだらないし、幼稚そのもの。

いじめの構造にもつながること。

早く淘汰されてほしい。

 

ますます加速する超・高齢化社会に期待されているのは、

 

社会の成熟度です。

 

大人の多い国になるんだから、知識も教養も倫理感も繊細さも大人レベルにアップグレードして、世界の見本として尊敬されるような、エシカルリーダーになってほしい。

その過程では、怒りの表現や、混乱や、対立議論が不可欠。

それを経てこそ、意識の書き換えが進んでいくわけですからね。

 

5年前に、アメリカの多様化について書いた記事がいつの間にやら5000回くらい読まれていました。

家族の話だけれど、常識は常に変わってる、という意味で、ぜひご一読を。

アメリカの多様化する「家族」のあり方。
男親・女親が揃った家庭は
50年で92%から67%へ激減

 

アーリーリタイアという幻想

ハワイにいた頃は、日本から訪れる無数の方とお話する機会がありました。

ハワイシニアライフ協会の立ち上げメンバーとして関わらせていただいた経験が、人生を変えたのですが

(そんな話はこちらに詳しく↓)
ハワイライフを満喫するために知っておきたい3つの学び

 

日本から、2ヶ月に一度くらい来る会員も珍しくはなく、毎回、結構な長期滞在をされるのです。

聞いてみると、もちろんすでに仕事はリタイアされていて、ハワイにコンドミニアムを所有していたり、タイムシェアを何口も保有していて。

 

成功した事業を売って早期リタイアをした60そこそこのご主人と奥様もいらして、70代後半がメインのシニアライフ協会に、なにゆえに入ってこられたのかな、と思って聞いてみたら、こんな答えが返ってきました。

 

ハワイにいても、暇なんです(汗)。

 

日本のメンバーの多くは、友人探し+イベント参加を理由に入会されていました。

ハワイに来る時間やお金はあるけれど、やることがないし、話す人もいない。

最初はひとりもいいのだけれど、だんだんと飽きるというのです。

それは、70代だろうが、80代だろうが、皆、同じようでした。

 

ああ、人間、やっぱりちゃんと毎日「やることがある」って、大事なんだなあ。

身近に話す人がいる、というのも、しっかりと刻み込んでおかないといけない教訓だなあ、と思いました。

 

ハワイに惹かれて、ハワイに住みたい〜、移住したい〜という方は、毎日ゴルフができる、毎日サーフィンができる、毎日ビーチで寝転べる、と旅行気分で思うわけですが、

毎日やったら何だって飽きます(笑)。

7日はいいけど、365日は無理。

旅行中に思うことと、生活の拠点にしたときに感じることは全く別なのです。

 

人生80年時代には、アーリーリタイアという言葉は存在したのですが、人生100年時代になったのだから、当然「アーリー(早期)」の意味も時期も変わっています。

それどころか、ノーリタイア時代、という言葉すら言われる時代。

 

大人世代の必読書「ライフ・シフト―100年時代の人生戦略」でも、盛んに警告しているではないですか。

なかなかリアルに考えるというのは、難しいものなのでしょうね。

 

 

こちらの記事に、まだ30代の筆者が、スパッと鋭い意見を書いていました。

「アーリーリタイアが幸せ」という幻想

 

早くリタイアしたい〜という方は、やはり雇われの身で「自由な選択権」を持たない方が多い。

仕事が好きとか嫌いとかではなくて、ただ自分の時間を自由に使える権利がほしいのですよね。

それを単純に、アーリーリタイア、セミリタイア、という昔ながらの言葉を使って表現しているだけなんだろうなあ、というのが私の解釈です。

でなければ、あまりにも想像力がなさすぎか(苦笑)。

 

自己決定権をどれだけもっているかどうかで、その人の「幸せ度」は決まるといいます。

でも、自由でなんでもできる時間があるからこそ、何を生きる喜びとするのかが問題です。

 

お金がなくなる不安と、時間が有り余る絶望と。ダブルでのしかかって来られたら、幸せ感どころじゃありません。

好きなことをして、稼ぎ続けて、人に貢献し、感謝される手段を手にすることは、人生100年時代には「必須項目」なのかもしれませんね。

 

この人たちも、人生、まるで休んでなくて、延々と楽しみまくっています。

90歳から人生のピークを更新し続ける人々

私のお手本です。

車の自動運転プチ体験。完全自動も意外に近い未来かも

アリゾナからニューメキシコのサンタフェへ7時間半のドライブは、素晴らしい体験でした。

時速130キロに固定したままのクルーズコントロールは、前の車に近づくと勝手にスローダウンしてくれて、離れるとまた自動でスピードアップする。

 

その自動感、というか、勝手にいろいろやってくれる感は、もう感動もの。

 

車線をはみ出そうになるとハンドルがブルブルと震えて知らせるし、渋滞がないとハンドルだけ握ってれば何もしなくても良くて、本当に楽。

 

要は、車線をちゃんと読み取っていて、その真中できっちり走れる仕組みがもうあるわけです。

だったら、ハンドルすら握らなくてもいいじゃん、と、つい離したくなる(笑)。

 

それが可能な車の話も見たことありますが、もう実用化されてるんでしたっけ?

 

こういう現実を体験すると、完全自動運転が実現する未来すら近い気がしてきます。

渋滞が激しいところや、信号があると、きっとまだまだ細かな問題があって難しいのでしょうけれどね。

でも、ただ座っていれば良いだけならば、リビングルームで映画見てる感覚でいられるし、それはそれは快適な空間だったりもするのです。

 

アリゾナの透明な空気に、空の青さが映え、雲は肉厚で濃い影を落とし、セドナみたいな赤土の不思議な造形があちこちに広がります。

意外にも砂漠というより緑が濃いエリアがほとんどで、本当に飽きずに楽しめるダイナミックなドライブロードでした。

ウルトラセブンの未来はもう来てる(笑)

電気自動車が当たり前の時代は目の前

朝のジョギング中、良く見かける光景が、上の画像にある電気自動車(EV)の充電シーン。テスラが有名でよく見かけるエリアではあるのですが、シボレーもBMWも多いですね。

 

図書館やショッピングセンターや、高級コンドミニアムの駐車場には、電気自動車が充電できるステーション付きの専用スポットを設けるのが常になってきました。

 

ハイブリッドではもう不十分。完全に化石燃料を排除していこうというのが世界の流れですから、電気自動車シフトは、もう止まらないでしょう。アメリカでは選択もどんどん増えています。

 

今年アリゾナで導入される自動運転も、近いうちに広く現実になっていくのでしょう。ロサンゼルスとか、とにかく広くて運転がたいへんなエリアだから、歓迎ムードも感じます。

 

SFの世界が、どんどん身近になっていきますね。

 

時計に向かって話しかける未来型のオジサン

昼間、気分転換に近所のお洒落カフェに行ってみると、皆、何してメシ食ってんだろ、と疑問に思うような人々で混雑しています。

 

東京に行くと、昼はお勤めの方々が圧倒的に多く、カフェとか行ったら、あちらもこちらもスーツ姿。

 

それはそれで、キリッと気持ちよい感じではあるのですが、うちの近所、都会中の都会だと思うのですが、スーツ姿に会うことはありません。

 

男も女も細身のジーンズかスエットかヨガタイツ。アスレジャー(アスレチック&レジャー)な姿で身体の線をしっかり出し、カジュアルに、カラフルに。それがLAの「洗練」なんですよね。

 

テラス席の斜め向かいに座ったオジサン(私より若いはず・苦笑)も典型的によく見かける姿。

 

黒いポロシャツの袖がぱんぱんに膨れるほど鍛えまくった身体に、ごま塩のアゴヒゲシャドー、サングラス。不動産投資家とか、レストランオーナーとか、そんな風貌です。

 

すると彼が、おもむろに腕時計に向かって話しかけ始めました。仕事のことみたいですけど、手慣れた風に、一言二言、要件だけ話して、終了。

 

Apple Watchを使った音声トーク。まだビデオトークはできないけれど、その光景を見てて、あれ、かつて憧れてた何かと似ている、と記憶を引っ張り出したら、ウルトラセブンでした(笑)。

未来はもうちゃんと来ていますね(笑)。

 

新しいものは、面白がってすぐ享受

これから、どんなことが変わっていくのかな。世の中は、どんどん便利になり、人の暮らしもどんどん楽になっています。

 

テクノロジーの発展を、根拠のない苦手意識で怖がるのは、もったいない。すべては今の悩み解決。課題解決が形になったものなのだから、すすんで享受していきましょう。

 

変化に抵抗するのではなく、受け入れる、利用する、楽しむことで、「波に乗れる人」になっていけるのだと思います。