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Monthly Archives: 5月 2017

エアービーアンドビーで快適・自由な都会暮らしを体験

今年の1月の日本への旅から、エアービーアンドビーを利用して、都心のマンション住まいを体験しています。

2回の出張で、違う場所を選んで滞在してみましたが、ひじょうに快適で、格安で、今のところ、とても気に入っています。

 

「なぜ、エアービーアンドビーなんて呼びにくい名前なんですか?」

と尋ねたカタカナ語苦手なクライアントさんがいましたが(笑)、B & Bとは、旅人の間では良く知られる、ベッド・アンド・ブレックファストのこと。

寝る場所と朝食だけ確保できる「民宿」みたいな宿のことですね。

 

エアーとは、Air。

エアーギターとか、日本語としてもおなじみですが、ギターを持ってないのに、持ってる風に演奏してみせることを指しますよね。

正式なB & Bを営むには、地域によっては許可を得たりしなくてはいけないのですが、「空いてる部屋をバックパッカーの仮の寝どころとして貸す」程度のことを前提として、貸したい人と、借りたい人のマッチングサービスとして人気になったのが、エアービーアンドビーです。

 

日本では、エアビーとか通称で呼ばれていたり。

いわゆる「民泊」というのは、エアビーを含めた未認可の宿の総称という理解。

 

前回は表参道から徒歩7−8分の中古マンション。

今回は、恵比寿から徒歩4分の中古マンション。

どちらも中古、とはいえ、中はピッカピカに改装工事が行われ、最新設備を入れて、とにかく清潔、安心、機能的。

 

日本は、中古マンションが余っているので、安く買って外国人用に改装して貸し出すのは、とてもわかりやすい利用法ですよね。

前回は日本人がオーナーさん、今回はお名前からして中国の方かな。

英語の口コミ、中国語の口コミ、日本語の口コミ、いろいろと飛び交っていて国際的です。

 

インバウンド需要が急速に高まって、ホテルが足りなくなって高騰している今、リビングと寝室が別々の都心の部屋で、1万円で泊まれるとあれば、何を躊躇することがあるでしょう。

次回も絶対にエアビーだなあ、と今から決めています。

ただ、地方都市の1泊とかの滞在ならば、やっぱり駅に近くて、さくっと便利なビジネスホテルを選んでしまいますね。

短期の滞在だと、掃除代とか、フィーとかが加算されて、かえって割高になりますし。

 

エアービーアンドビーの話をすると、日本の方は「グレイですからねえ…」と顔を曇らせますが、たくさんの部屋がエントリーされて、たくさん利用されてて、旅人からすると、選びたい放題で嬉しい限りです。

本格的に取締りがあるまで、別にやってみたらいいんじゃない? と、あくまでも自己責任ですよ、とお断りしつつも、投資に興味があるクライアントにもすすめたりするのですが、最近では、身近な人たちが始めて成功している例を見て、物件探しを始めている方もいます。

 

 

グレイだからと止まる人。

グレイならば、禁止されるまで、とりあえずやってみる人。

 

後者の人は、走りながら、様子見ながら、考えながら、ノウハウ積み上げちゃって、起こったことに次々に対応して、形を変えて、またノウハウ溜めて…

どんどん先に進んじゃうかもしれませんね。

先行者メリットって、やっぱり多少のリスクをおかした人にだけ、もたらされる気もします。

JR恵比寿から4分。都会暮らしをサクッと満喫

母のいる実家は、千葉の湾岸地域ですから、東京駅まで40分くらいで、別に不便でもないのですが、ただ夜遅くなると、帰るのが辛い。

限られた時間しかない旅の間は、やはり片道1~1時間半という「通勤」がもったいない。

そして、疲れる(笑)。

 

だから、便利な都心に泊まりたいのですが、今、都内のホテルは高騰してて、狭い
ビジネスホテルでも1万円で泊まれません。

それが、リビングがついて、寝室が別で、内装もピッカピカにデザインされてて、掃除も行き届いて、キッチンもついて、WiFi無料で、駅からも近くて、それで1万円強だったら、言うことありません。

まさに、暮らしている感覚で利用できるのです。

 

今回、利用した恵比寿の部屋はこんな感じ。

セッションのお客様には、入れ替わり立ち替わり、こちらに来ていただいて、私はじっと座ったまま、あーでもない、こーでもない、と言ってればいい(笑)。

本当に便利です。良い時代です。

 

皆さんも、海外も国内も関係なく、まずは利用者として、どんどん利用されてみると良いですよね。

何ごとも、まずは「体験」。

自分でやってみないと、わからないことばかりです。

 

アーリーアダプターとか、レイトマジョリティとかいう言葉がありますが、真っ先に新しいことにトライして未知なる体験を自分のものにして消化していく人と、皆が一通り体験して「安全」「安心」が確保されてから、あわてて長い行列に並ぶ大多数の人といる中で、どちらの存在になりますか?

マインドをフレキシブルにしてみれば、もっともっといろんな可能性が見えてきます。

自由なライフスタイルを作るときに、まず必要なのは、「マインドの自由」なのかもしれませんね。

 

まずはユックリ自然の中で頭と心を休めましょう

東京最後の対面セッションは、鎌倉から来てくださった40代後半の女性。

私が11時にはチェックアウトしないといけなかったので、スタートは8時45分。

通勤時間のど真ん中に当たって、彼女は幸い座れたようですが、でも超満員の人が揺れるたびに迫ってきて不快度100%。

 

「よく皆さん、毎日やれていますね」

「うん、私ももう無理です」

そう言って、お互いに苦笑い。

 

私など、車で5分の通勤すら面倒で、自宅開業したわけですからね(笑)。

 

シングルマザーで、おひとりでお子様を高校まで行かせている頑張り屋さんですが、好きだった仕事が負担になってきて、50という数字も眼前に見え、やや焦りが。

 

大好きなハワイに住める「自由」はどうやったら手に入るのか?

時間と場所に縛られないで働くために、自分にどんな可能性があるのか。

 

かつても「ひとり起業」的に働いていたこともあるし、利用できる資格、スキルも実はある。

ただ、雇用されて得られる今のような安定感がなくて、不安だった記憶がよみがえり、気が進まない。

 

クライアントさんからのご相談あるある大事典、定番トピックスのオンパレードです(笑)。

結局、2時間半近く、いろんな角度からじっくりとお話をしていく中で、最大の「問題」が浮かび上がりました。

 

「私、疲れ切っちゃってますね…」

 

頭も、心も、身体も、全部が疲れてしまっていて、そこから逃げることが最優先になっている。

 

未来へつながる準備、とか、ゆっくりと段階的移行するためのプロセスづくりに入る、とか。

思いつく選択に対して、頭は理解をするのに、心がどうにも動かない。

 

「もう一気にやめちゃいたい」

「でも怖い。いや、なんとかなる…?」

「いっそパートに出ちゃおうか…」

混乱、混乱、大混乱…。

 

実は、サーフィンが大好きな彼女。

なのに、ここしばらく海にも入れていないと言います。

 

そのフレーズが、何度も出てくる。

うーん、そこだ!

 

お勤め先と相談しているという「時短」プランにまずは移行して、大きな時間のブロックを確保する。

そして、その時間、海に行く。

サーフィンを思う存分、楽しんじゃう。

 

大学進学の費用のこととか。

年齢のこととか、海外移住とか。

ひとり起業のこととか。

今はまだ考えなくていい。

 

とにかく、身体をめいいっぱい好きなことに使って、大自然を「五感で」感じて、全身に
エネルギーをチャージする。

 

人間、やっぱり大地を踏みしめたり、海原に身を任せたり、太陽の光を肌に浴びたりしないと、ダメなんです。

地球の波動から力をもらって、はじめて生命力が生まれるんです。

 

そんな風に話の方向が向いていったら、彼女の顔が、ゆるく柔らかな笑顔に変わっていきました。

 

「とにかく話ができて良かったです」

最後にそうおっしゃっていましたが、話すことで、質問を受けることで、ごちゃごちゃな頭や心が整理されていくんですよね。

 

「自分にはいろんな可能性がある」

 

少しそんな風にも、感じられるようになったようです。

たった一度のセッションとしては、上出来です。

 

だから、きっと彼女は大丈夫。

 

海に出て、無心で波を追いかけて。

もともと持っていた「自分らしさ」を取り戻していくことでしょう。

 

大人世代の人生後半戦は、妥協なく、常識や人の声に縛られず、思い切りわがままに生きたいですね。

 

参考 やりたくないことを「やらない選択」ができるのが本当の自由

 

年齢を言い訳に使うことを許さないエイジレス社会にいる幸運

先日、ビルボードという、アメリカのオリコンみたいな会社主催の音楽祭がTVでありました。

ドレイクやら、ニッキーミナージュやらマイリーサイラスやら、チェーンスモーカーをはじめとする数々の、「今」最も輝いている旬のトップスターたちに混じってこの夜、パフォーマンスを披露して度肝を抜いたベテラン女性がおふたり。

 

ひとりは、公開から20年を記念して「タイタニック」の主題歌を歌うセリーヌディオン(49歳)。

 

存在感あふれる立ち姿。

会場を圧倒する歌声。

まさに王者の貫禄。

 

最高峰の中のトップであることを世界に証明するパフォーマンス。

会場総立ちで称えていました。

翌日も、その話題であちこちのメディアが賞賛の嵐。

 

もうひとり、メディアを賞賛と羨望とリスペクトと驚きとで賑わせる主役がいました。

それは、先日71歳になったばかりのシェール

53年のキャリアで、エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞すべてを獲得し、今も週に3回、ラスベガスでショーを繰り広げる第一人者ですが、TVでのライブパフォーマンスは久しぶり。

 

登場から、ほとんどセミヌードの衣装で度肝を抜き、誰もが知るダンスソング2曲を、年齢差4-50歳のダンサーたちと歌い、踊る彼女。

その歌唱も、存在感も、美貌も、スタイルも、自信も、貫禄も、年齢を超越しています。

 

セリーヌディオンも、楽屋裏でテレビ画面見ながら、皆と一緒に歌っていました(笑)。

 

こちらで、昨日のその二人の映像をご覧いただけるかと思います。

40秒付近から、シェール、そしてセリーヌディオンです。

本来ならば、ビルボードというチャートを賑わすトップスターたちが脚光を浴びて当然の場を、このふたりのベテランが輝きまくったことで、本来の授賞式という主旨がかすんでしまった感すらありました。

 

セリーヌディオンの歌は、サビからがまさに圧巻。期待通り、期待以上の声で魅了されます。

とくに映画の映像がビッグスクリーンで流れるのを観ながら聴くと、今でもグッと来てしまいますね。

アメリカのケーブルテレビでは何度も何度も繰り返しやってるので、少なくとも5回以上は観ているはずですが、しばらくぶりにまた観たくなってしまいました。

80歳で現役映画監督。今夏、最初のビッグヒット

もうひとつ、年齢に関して言うと、今週の映画興行成績No.1は、久々の「エイリアン」シリーズ最新作。

日本での公開は9月15日だそうです。

監督のリドリー・スコット氏は、なんと今年80歳です。

撮影現場を含めたドキュメンタリーを観たのですが、すべてのシーンのイメージを自ら手描きし、現場で細かな指揮を振るう、まさに現役監督なのです。

名前だけの総指揮とか、プロデュースとかではなくて、自ら現場で働く第一線の人。

 

こうやって、生涯現役を貫く人が、当たり前に楽しそうに、いきいきと活躍している社会にいると、やらない言い訳なんて、ほんとにないんですよね。

4~50歳くらいで、年が…とか、衰えが…とか言ってる人たちを見ると、逆に不思議に思えて仕方ない。

それこそ世間知らずのお子様にしか見えなかったりするわけです。

 

いろんなことを考えさせられる日本の旅から帰ってきて、最初に見せられた刺激が、これ(笑)。

お前もヒヨッコなんだから、まだまだこれから頑張んなさい、と叱咤激励していただいたようで、スッキリです。

 

こちらは古いブログ記事ですが、相変わらず濃いアクセスをいただいます。

参考 年齢なんてどうでもいい!

 

5月のロサンゼルスは日差しがまぶしい! もうすぐ真夏の始まり

たまには、なんでもない写真ブログでもアップしてみましょう。

どうしても、こういう写真たっぷりな投稿は、フェイスブックのみでしてしまいがちなのですが、日本でご覧いただいている方とか、海外のその他の都市でご覧くださっている方々に、ロサンゼルスってこんなとこ、というのも、やっぱりお見せすると喜んでいただけるわけです。

 

日本から帰ってきて、真っ先にやるのは、ホールフーズやらトレーダージョーズやらで、有機野菜や果物や、新鮮な食材を買い込むこと。

そして、私の健康の源である「生ジュース」。

それから、ランニング。

 

強い日を浴びながら汗をかいて、体液をグルングルンと入れ替えることで、時差の影響も最小限。

あとは賢い機械が録画しまくってくれていたテレビ番組をガンガン見ながら、うとうとするのにまかせて昼寝して(笑)。

安いカリフォルニアのロゼワインなんかを、加糖してない炭酸水で割って飲んでみたり。

 

5月29日はメモリアル・デーの祝日。

そこから、アメリカは夏のバケーションシーズンに突入します。

すでに真夏的な日差しのロサンゼルスは、海沿いにキャンピングカーも集まってきていて、バケーションモード。

ビーチも賑やかです。

 

マンハッタンビーチ沿いの遊歩道には、ズラッと豪華なお宅が並びます。ロサンゼルスの庭には、ハワイではほとんど見ないバラがたくさん植えられています。

コントラストの強さがロサンゼルスらしいですね~。サーファー御用達のフードスタンド。アメリカ人は、国旗が大好きです。

サーフボードを積んだ車が次々と訪れる駐車場。警察の車も頑丈なSUV。こんな場所で、海を見ながらパトロール。いいですね~。

日光浴が大好きなアメリカ人。水はとっても冷たくて(寒流なので真夏でも冷たいまま)普通は入れませんが、焼けた肌は健康や豊かさの証拠でもあるので、カラフルなパラソルを出してのんびりと。

この辺り(マンハッタンビーチ)はリッチなエリアでもあるせいか、サーファーも比較的、中高年が主流です。髪はグレイか、ないか(笑)。自転車乗りもランナーも、犬を連れた散歩の人々も、皆、大人なので雰囲気が落ち着いていていいんですよね。

遠くに見える丘は、パロス・バーデスと呼ばれる高級住宅地。日本人もたくさん住んでいます。その麓が、日本人が集まって住むトーランス、というエリア。ここから20分くらいかな?

ライフガードの車も国旗も、青空バックにすると、とっても映えるのです。

この写真を撮ったのは19日の金曜日、10時半頃だったと思いますが、皆、働いてないのかな(笑)。

出勤前にサーフィンする組、その波がひけてから集まってくる組と。

自遊人が多いロサンゼルスらしく、波が良いと、こうやって駐車場がサーファー渋滞します。

 

こういう車の渋滞を見たら、BGMは、やっぱりこれで(笑)↓ ↓ ↓

映画の舞台の一部になっていたハモサビーチもすぐそこです。

日本へ行く飛行機の中で2度目の鑑賞しましたが、最初よりも細部に目が行くせいか、「さらに」良かった~。

アメリカではすでにDVD化されてるので、またあらためて見ちゃうと思います。

5月13日(土)福岡百道浜講演「アメリカの平等」LGBT、性差別の実際

福岡在住の友人から、「今度、日本に来る時、こんな感じの講演ってできないかしら…」と相談を受けたのが、3月末のこと。

実はちょうどその数分前に、別な方から、「福岡でランチ会みたいなミニセミナーっていかがですか?」とお誘いを受けたばかり。

後者の方は、私の日本行きのことなどまったく知らずに、唐突のお話だったようなのですが、偶然にも、ランチ会が12日(金)、そして講演が13日(土)のことで、誘われたこちらの方が、鳥肌ゾゾっとするほど、驚いたのです。

 

こういう偶然には、乗らなきゃソン、ですよね(笑)。

ちょうど日本出張の真ん中辺り。予定はすべてこれから立てるところだったので、何の問題もなく、決まりです。

 

13日の講演の場所は、百道浜(ももちはま)という博多から地下鉄で15分くらいの場所。

「百道浜男女共同参画推進協議会」(漢字が多い…笑)の会長を務める友人の企画で、私が生で体験したライフストーリーに加え、アメリカで体験した平等、差別、それについての対策、問題、課題などを、リアルな体験談とともに話してほしい、とのご依頼でした。

 

百道浜は埋立地のリゾートっぽい感じのところで、幕張メッセ付近の私の実家とまったく同じ空気感が漂います(笑)。

なんだか懐かしい~って感じ。

当日は、こーんな超快晴。緑まぶしい素晴らしい天候でした。

お知らせの案内は、このようなポスターが配布されていました。

あ、こんな風に貼ってあるのね…(汗)。

 

行ったら、いきなりアロハシャツとレイを渡されて、着替えることになりました。

まさか衣装を渡されるとは予想もせず(笑)。

それよりも、借り物なのに、やたらと似合ってる自分にもビックリ(爆)。

数年ぶりで着たわけですが、やっぱりハワイ生活、長かったのね~って感じです。

紹介してくれているのは、百道浜男女共同参画の会長、田中洋子さん。

フラの踊り手でもありまして、それゆえのハワイテーマ。

彼女の中で、快晴の百道浜と海の匂いとリゾート感と、「私」とがリンクしたようですね。

難しい(そうな)テーマを、少しでも皆にリラックスして聞いてもらえたらなあ、という会長なりの計らいなのでした。

 

スライドの出だし。レインボーフラッグたなびく私のホームタウン、ウエストハリウッド。

 

少人数かも、と言われていたのに、次から次へと人が集まって、40名くらいになっているではありませんか!

お役所、団体関係の方々もいらして、皆さん、本当に真剣に聞いてくださっています。

 

きれいな公民館。

コミュニティの集いの場として、あらゆる場面で大活躍しているようですね。

それゆえ、参加者さん全員がスリッパ着用。もちろん私もスリッパで講演です(笑)。

 

団体のトップの方々も、レイを渡され、にわかハワイアンな装いに。

前半は私のハワイ&ロサンゼルス移住を中心としたライフストーリーをメインにしながら、「常識の枠」をはずしていただくための準備体操。

そして後半は、ハワイ&ロサンゼルスの23年の暮らしで体感してきた、差別と平等の実際について、歴史も軽く触れつつ、詳しくまとめてお話しました。

 

移民、という立場、そしてLGBTのひとりとして、差別や平等は、身近な問題です。

私はそもそも社会学を専攻したりしてきましたし、この分野は、自らもとても関心が高く、いろいろと追いかけてきた背景があります。

経営の現場では、法的なことをきっちり押さえておかないと、訴訟問題になりえますので、そこも講習やらコンサルテーションやらを徹底的に受けて、学び、実践してきました。

その辺は、MBAのプログラムでもしっかりと叩き込まれましたしね。

Equal Employment Opportunity (雇用機会均等法)について語らせたら、なかなかうるさいです(笑)。

 

そんなリアルな話しは、皆さんにも新鮮だったようで、終わってからも、嬉しい言葉をたくさんいただきました。

そうか、こういう話は、ほとんどまだ日本では体系立てて聞くことがないんだな、というのもよくわかりました。

 

で、最後に、お礼ということで、フラの披露がありました(笑)。

この会場に、この街の空気に、ぴったりフィット。

皆さん、優雅で美しかったです。

 

洋子さん、関係各位の皆様、このような興味深い機会をくださって、本当にありがとうございます!

 

今回の講演(セミナー?)でお話したのは、アメリカは常に平等や公平を求めて闘いを続け、変革し続けてきた社会である、ということです。

今後もそれは変わらないでしょうし、時には、揺り返しもあります。

それが自然なことであり、有機的で、フレキシブルな変革なのだろうと思います。

 

「もっと大きな団体でも、きっとお話をうかがいたいと思いますので、またご連絡させていただきますね」と、関係各位からお話いただきました。

奴隷制度やら移民の受け入れ制度、宗教問題などを通じて、差別や平等と向き合ってきたアメリカ社会の事例は、これからますます開かれて本物のグローバル化を迫られる日本にとって参考になることばかりでしょう。

もしお役に立てそうな機会がありましたら、ぜひお声がけください。

 

その後、打ち上げがてら訪れた、シーサイドももち海浜公園マリゾンで、洋子さん+お仲間さんとのグループコーチングセッション。

とにかく気持ちのよい一日でした。

百道浜の皆さん、ありがとうございました~!

 

 

「経営者を育てるハワイの親、労働者を育てる日本の親」なにはなくても自己肯定感

30半ばでアメリカの高等教育を受けて

30代半ばにしてハワイの私立大学でMBAを取得したのですが、本格的にアメリカの教育を受けて驚いたのは、自主性、積極性がないと、点数も取れないし、仕組みすらわからないし、結局、卒業が難しいということでした。

そのかわり、求める人間には、とことん尽してくれるし、ちょっとできると、すぐに認めてほめてくれるし、優遇してくれるし、その後も目をかけてくれる。

だから、もっとがんばりたくなる。それが普通に楽しいことになる。だから、頑張れる。

そういう素晴らしい好循環ができているのです。

 

大人で、後もない状態での結果的留学、みたいな形だったので、万が一、日本に帰ることになっても手に職つけておかないと、食いっぱぐれるぞ、と危機感満載の学生生活。

働きながらで、時間管理もたいへんで、でも、だからこそ、必死で良い成績を残しました。

成績とは、自らの意志で「残す」ものであって、「もらう」ものじゃない、ということも、教わりましたね。

 

良い成績を残せたので、卒業式では、他と違う「印」となる目立つ紐をかけてくれるし、名前の後に、「With Distinction(優秀な成績で)」とひとこと添えてくれるので、皆にもわかるのです。

成績優秀者しか入れない組織「Delta Mu Delta」からも招待が来て、特別な賞状ももらえたし、このことは当たり前に履歴書に書ける特別なことでもあります。

がんばったことのご褒美が、幾重にも用意されていて、その後の人生でも、もっともっと楽しみながら頑張っちゃおう~という気にさせてくれるんですよね。

うまいな~と思いました。

経営者となる資質を育てるアメリカ教育

ハワイの友人であり、成功した経営者でもあるイゲット千恵子さんが、このたび「経営者を育てるハワイの親、労働者を育てる日本の親」という初めての著書を出版されました。

ようやくキンドル版も追っかけ発売になっています。

 

サイン本を献本いただいて、早速拝読し、内容の濃さに感嘆。

昨年6月に、六本木ヒルズで行った同テーマのセミナーがありましたが、そこでの内容を下敷きに、もっと具体例も織り交ぜて、日本の皆さんにぜひ読んでいただきたい素晴らしい書籍になっていました。

 

いつも意識改革をうながしているクライアントさんやら、交流会の仲間にも伝えたくて、先日の交流会では、ミニミニセミナーで本の内容を紹介。

絶賛、おすすめしています。 ↓ ↓ ↓

自己肯定感の高い人間を育てる社会

クライアントと話していて、いつも思うのは、日本はいまだに、とっても「自己肯定感の低い」人々の集まりであるということ。

親が、学校が、社会が、そういう人を育てているんですよね。

で、皆がそのことで苦しんでいるのに、それでも子どもも同じようにしか育てられていないから、負のループがグルングルンと周り続けるばかり。

 

アメリカ生活23年になりますが、ひとりひとりの自主性、自己責任感、自己肯定感の高さは、圧倒的なものがあります。

「できないのに、できると言うな!」と怒りたくなるほど、I can do it! な態度が根っこに染みついています。

その秘密は、やはり幼い頃からの育てられ方にあるんですよね。

しつけ、学校教育、人間成長を支援するシステム、考え方、いろいろなものがリンクして、こういう結果になっているのでしょう。

 

ものごとを自分の価値観で、自分で考えて、自分で決められる力。

出した答えに自ら挑戦し、どんな結果も受け入れて、それを糧にし、自分ごととして未来に生かしていける力。

何よりも、自分にはできる、きっとできる、と信じられる根っこの自己肯定力。

 

それらが身についてさえいれば、社会がどんなに変容しようと、きっとひとりで何とか生きていける。

そんな気がするのです。

お金を言い訳にしないで自ら意識を変える

もちろん、格差はあります。

この書籍に出てくるのは、トップレベルの学校の話だし、意識も高く、経済的に余裕のある家庭の事例が多いのも確かです。

でも、お金だけが、教育の質を決めるファクターではありません。

 

ハワイ固有の事例も出てきますが、大半はアメリカ全体に渡るスタンダードについて話しています。

本土では、とくに公立学校でもすぐれたところが多くあったりしますので、有名私立校だけの話ではありません。

ハワイからカリフォルニアに家族で移住する人が多い理由は、公立学校のレベルの差にあったりするのです。

高校までが義務教育のアメリカでは、優秀とされる学区の公立に行かせれば、ほとんど経済負担がないままに優れた教育の恩恵に授かれます。

子どもじゃなく、まずは自分に読み聞かせ

この本は、子育て本の形を取りながら、実は、親に読ませ、親に意識改革を迫る本。

そういう意味で、私は全クライアントにマストで読んでほしいと思ってすすめています。

 

今からでも、遅くなどありません。

なんだ、そうだったのか!

そうか、やっぱりそうか!

 

目からウロコの発見の連続から、未来がぐんぐん拓けていくきっかけづくりをしていただけるはず。

日本では、今インバウンドがどんどん盛り上がっています。

グローバルな視点を持っているかどうかで、この動きをチャンスに変えられるかどうかも決まります。

 

ビジネスに、子育てに、教育に、自らのライフプランづくりに。

手放しでおすすめしたい一冊です。

 

 

性別、年齢、関係ない! ハワイとLAで学んだアメリカが目指す「ほんとの平等」

今回、福岡では2つイベントがありまして、ひとつはニューヨークの友人であり、人気メディア「ウイークリービズ」の社長、高橋さんとジョイントで行う12日(金)のランチ会

 

もうひとつは、13日(土)1時から、百道浜という豊かな街の公民館で行われるトークイベントです。

クライアントさんが会長を務める「男女共同参画」を推進する会が主催の催しなのですが、ハワイとロサンゼルスで体験してきた平等やら差別やらに関わることや、自由なライフスタイルのことなんかをとってもカジュアルにお話します。

 

私自身がLGBTですし、外国人ですし、学生もしたし、経営者もしたし。

多人種、多文化が入り交じるふたつの異なる都市で、何を見て、何を体験し、何を学んできたのか。

 

差別とか、ないようで、あります。

否、あるようで、ある、のかな?(苦笑)

 

昨日も、家の駐車場で工事の人の荷物がじゃまで真っ直ぐ駐車できず。

すると、それを見ていたひとりが、「ストレート(真っ直ぐ)にはやっぱり停まれないか~」

みたいなことを言いながら、同僚とふたりでクスクスと笑いました。

 

ストレートって、真っ直ぐ、という意味ですが、ゲイではない人をさした言葉でもあります。

ふーん、幼稚なオッサンらだな、と思い(たぶん向こうが年下なのですが・苦笑)無視していたら、今度は聞こえよがしにこう言いました。

 

「ま、俺らの言うことなんか、きっと一言も理解できてないんだろうけどな」

おー、今度は外人差別言葉かー。

 

お前らとは前にも会話してんじゃねーかよ。

切れてやろうかな~とも思ったのですが、今日はいいや、とおさめておきました。

いろいろ朝から良いことあって、気分が高揚していたので(笑)、ここはあえて素通りしておきたかったのです。

 

移民の都市、LAでさえ、こうですから。

しかもLGBTの街ウエストハリウッドに住んでいてさえ、これですから。

外国人やゲイ人口の少ない場所に住んでいたら、身の危険に日々怯えなくてはならない社会でもあるのです。

 

アメリカは、それほどまでに広く、価値観も信条も多種多彩です。

だから、常に違いを意識するし、常にそれで闘ってるし、常に常識を新たに塗り替えています。

 

それでも、社会の底辺には、「フェア=公平」という価値観を守ろうとする力学があって、

そのことが、最終的にものごとを良い方向に変化させる原動力になっている気がしています。

 

働く現場での「平等」「公平」は、経営者として、さんざん学び、日々、意識して実践してきました。

LGBTの権利獲得運動を、23年も間近で見届けてきました。

 

福岡では、わかりやすい日常のエピソードを通じて、そんなことを共有していきます。

難しい話は、一切ありませんのでもし近隣の方で、興味ある方がいたら、ぜひお越しください。

 

ちょっとこれまではお話したことのない新鮮なテーマです。

 

性別、年齢、関係ない!

ハワイとLAで学んだアメリカが目指す「ほんとの平等」