有言実行、初志貫徹。
言い出したことは、最後までしっかりとやり通せ~という教えをさんざん受けてきて、途中で投げ出すとか、方向転換するとか、絶対にありえないこと、として意識に刻まれまくっている方がいます。
「一度決めて、それをスタートしたら、もう変えてはいけない」
そう思うと、怖くてガッチガチになり、身動きが取れなくなってしまう。
前に進みたいのに、何かが邪魔して、まるで、金縛り状態…。
それはそうかもしれないですよね~。
未来のことなんて、誰にもわからないのに、それを今、この瞬間に決めて、絶対に変えてはいけないだなんて、そんな決断、怖くてできません。
例えばクライアントでも、自分の会社名を決めるのにドッキドキな人がいます。
自分のドメインネーム(ウエブサイトのアドレス)を決めるのも、一大決心が必要そうです。
サービスの値段やら、募集人数やら、起業の瞬間には様々なことを「決めて」発表しないとならないわけですが、一度出したら、もう変えられない!
そう思うだけで、足がすくんじゃいますよね。
はい、でも、ここで「大きな勘違い」があるんです。
それは、「変えちゃいけない」というポイント。
Oh, no~ 人生なんて、すべてがトライアルの連続なのだから、
どんどん変えていいんです!
「え、会社名なんて登録したら、変えられないじゃないですか~。」
いえ、変えられます(笑)。
「え~、ドメインだって変えたらアクセスなくなっちゃうじゃないですか~」
大丈夫、最初からアクセスなんて、どうせ集まりません(笑)。
「え~、限定2名に特典って言ったのに、それお5名に増やしたら、嘘つきと思われます~」
特典を多くの人に配って、何が悪い?
「最初に慌てて申し込んでくれた2名に叱られそうで…」
(笑) 皆、自分のことに忙しいし、そんなの気にしないから大丈夫ですよ。
そもそも、あなたが用意できるものなんて、たいした特典でもないのだから、ばらまいたら良いではないか。
なんてことが、日常にいーっぱいあったりするのですよね。
身動きできないでいる人たちの事情をよく聞いてみると、こういう「見えない未来へのいらぬ心配」が無限に出てきます。
縛っているのは、ただ自分だけだったりするのです。
「朝令暮改」(ちょうれいぼかい)という言葉があります。
朝、命令を出したのに、夕方になったら、それを変えちゃう、優柔不断でダメなこと、として記憶している方も多いでしょう。
でも、実はそうではないのです。
多くの経営者やリーダーたちは、「朝令暮改」を奨励しているどころか、それを自分に課していたりするくらいなんです。
常に早いタイミングで軌道修正を図っていかないと、後になったらもう取り返しがつかないことになりがち。
だから、常に現状を把握し、分析し、変えるべきことがあれば、どんどん変えていく。
変化こそが、サバイバルの最大の武器。
それを「ダメなこと」とインプットしてしまうから、ズルズルと無駄なことを続けて泥沼にはまっていくわけです。
合わねーなーと思えば、やめればいい。
なんかしっくり来ない、と思えば、変えればいい。
朝令暮改は、大歓迎。
やって当たり前の「改善」なのですからね。
と考えれば、何かを始めるのも、「テスト」「トライアル」と気軽に考えられて、スッと足を踏み出しやすくなります。
人生、死ぬまでベータ版。(by 上野)
ベータ版って、ソフトウエアとかで、試験的に導入して、皆で使いながら不具合を見つけていくための「たたき台」のこと。
最近はでも、iPhoneとかでもわかるでしょうけれど、常にソフトはアップデートを続けて、永遠に完成することはありませんよね。
自分で自分を勝手に縛り付けていないで、「あら、ごめんなさーい」くらいに軽い感じで、スルッと不敵に変えちゃえばいいのです。
やっぱやーめた、って言っても大丈夫なんです。
大事なのは、「始めること」。
でないと、一生、いいのか悪いのかすらわかりませんからね~。
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準備ばっかりしてても、どこにも着きはしないから