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Monthly Archives: 4月 2016

自分を飾ろうとする前に、まずは傷をさらして「裸」になる勇気

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未来について考えているとき、頭じゃなくて心が反応する瞬間があります。

  • こんなことが現実になったらいいな…。
  • こんな状態に自分がいられたらいいな…。
  • こんなことで貢献できたらいいな…。

とくに最後の「貢献」を真剣に掘り起こしてみたとき、心を揺さぶる「何か」がフワリと浮か上がってくることが多いようです。

 

ある30代前半のクライアントさんは、以前、うつで社会から離れたことがあり、そこからの復帰を手助けする団体があれば良かったな、自分がそういうことに関われたら、きっといいな…。

セッション中にそう思いあたって、涙をぼろぼろと流されました。

これが、心が震えた時のサインです。

 

そういう過去って、ふつうは覆い隠して、見ないようにしてしまうものなんですね。それが「癒し」だと思い込んでいるし、傷口が生々しく開いたままな気がして、絆創膏を貼ってごまかしてしまうのです。

 

が、現実と一緒で、傷口は、空気に触れさせて、自然治癒力を使って「自ら」治させないと、本当には治っていかないわけです。

そのためには、まず傷があるよ、こんな傷だよ、すごく痛かったよ、でも、がんばってきたよ、ということを外にさらけ出して、認め、そしてがんばった自分をねぎらってあげること。

  • 辛かったことを、辛かったと認めること。
  • 今でもまだ、その痛みは残っているし、二度と味わいたくないと認めること。
  • でも、そこから学んだこともあると気づくこと。

そんな儀式があると、真の回復にとても役に立つものですし、本物の「クロージング」「傷の修復」=癒し、につながります。

少し残った傷跡さえも、勲章のように輝いて見えてきたりします。

 

そもそも編集ライターである彼女は、自分の特技と使命感とを掛けあわせ、本業とは別に、ふさわしい貢献の場を見つけました。

この素晴らしいサイト(活動)にメンバーのひとりとして名を連ねている、椎名絵里子さんです。

サイトを発見したとき、まさにこれだ!と心が反応し、ライター募集を見つけて応募。見事、採用されました。

「soar(ソアー)」人の持つ可能性が広がる瞬間を捉え、伝えていく活動

彼女は、普段はハワイ情報を取材、執筆する編集ライター。夢のハワイ移住ももうすぐ、というところまで来ています。こちらが、彼女の素敵なホームページです。

 

その他のクライアントさんにも、セッションではいつも「隠すな、裸になれ」と私はけしかけています(笑)。

だって、そうしなければ、本当に自分の人生を生きることはできませんからね。

 

皆、どこかで「裸」になる勇気を持ち、「素」になった心と向き合ったとき、それまでは見たくないと思っていたはずの膿んだ傷口を見て、「あ、これだ!」と発見しています。

それは、もしかしたら生活を支えるメインの仕事にはならないかもしれないけれど。でも、関わっていることにとても大きな意味がある。意義がある。

 

ライフコーチのセッションをしていると、人生に一本の筋が通り、本筋がきりっと引き締まると同時に、そんな風にいろんな意味深い副産物も生まれてきます。

自分が体験したことを通じて得た学びや気付きを、同じように悩む人、あるいは痛みを感じる人へ手を差し伸べることに役立てたい。

それは、あなたに生きる意味、勇気、使命を与えてくれる、何よりも立派な「社会貢献」です。

 

アタリマエのことながら、毎日に張りが出ます。

生きる理由が生まれ、元気が出るし、健康にも美容にも気を使うようになります。

すべては連動しているんですね。

 

一度、裸になってしまえば、服を着るのは簡単です。

きっとあなたに本当に似合う服が見つかります。

私ができるのは、あなたが恐れず裸になる、お手伝いです。(というと、ちょっと変に聞こえるかな? 苦笑)

 

こんな記事も、きっと参考になりますので、まだの方はぜひ。

「貢献というキーワードを意識すると、人生はもっと輝く」

せっかくの内向型なんだから、自分の内的世界でワクワク・ドキドキ遊べばいいではないか

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「せっかくの内向型なんだから、自分の内的世界でワクワク・ドキドキ遊べばいいじゃない」

それは、とある内向的な(と自認する)クライアントの女性に向けて、私がメールした言葉でした。

超内向型であることで悩んでいたこともある自分が、いつしか開き直って、そう思えるようになったから出てきた言葉なのですが、彼女には、「せっかくの内向型なんだから」というところが、すっと深く響いたようでした。

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「共感」で始まる、いまどきのマーケティングのお話。初LAセミナーの報告

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ポジショニングとか、USP(ユニーク・セリング・ポイント)とか、マーケティングの4Pとか。

スライド70枚にわたって、マーケティングの知識と実際の「入門編」をまとめ、3時間のセミナーをロサンゼルスにて行いました。

題して、「海外在住者が自分ブランドで稼ぐために不可欠な『これだけは知っておきたいパーソナルマーケティング」』入門編」

会場は、トーランスのど真ん中、オールドトーランス地区の「M lab LA」さん。きれいで静かなセッティングが、とても使いやすく、参加者さんとも親密な近さで楽しむことができました。

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わたしは誰? アイデンティティを見失った大人の女性たちへ

 

私がゲイである、ということがどう関連しているのかわかりませんが、コーチングのお客様のほとんどは、女性です。

通算で言うと、たぶん9割が女性。セミナーに来られるのも、同様に、女性(写真参照)。

最近では20代の方もいますが、やはり主流はアラフォーか、それを超えた方々です。

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菜食、肉食、なんでもいいけど、「自然をそのままいただく」というのが、食と健康の基本なのではないかと感じるこの頃

 

ロサンゼルスの中にあっても、健康意識の高い人が多く住んでいるエリアということで、私が今いる街には、普通のスーパーよりも自然食品系のスーパーの方が多い、という特異な状況になっています。

家から車で10分距離内に、「ホールフーズ」が3軒、「トレーダージョーズ」が4軒。

どこもいつ行っても一般客で賑わっていますし、商品の回転がものすごく早いのが見て取れるほどです。

ロサンゼルス郊外の街からこの街に引っ越してきた2年前、これこれ! こういう状況が当たり前な場所に住みたくて、ハワイからLAに引っ越してきたんだよ~と、思わず涙目になりました。

 

今、「ホールフーズ」に行くと、肉売り場にAnimal Welfareのための「5つのステップ」というサインが大きく出ています。

Animal Welfareとは、動物福祉のことで、日本語のWikipediaには、こう定義されています。

 

動物福祉(どうぶつふくし、英語:Animal welfare)とは、一般的に人間が動物に対して与える痛みやストレスといった苦痛を最小限に抑えるなどの活動により動物の心理学的幸福を実現する考えのことをいう。

 

以前から家畜ということで、食用目的で動物飼育はされてきたわけですから、肉食そのものは良しとして。

でも、「工業化」された食品生産プロセスの一部となって、命ある、痛みや苦痛を感じる存在であることを無視した飼育方法は止めようではないか、ということを提唱する動きです。

 

こちらは、ホールフーズのホームページにある解説を転写したものです。↓

「5-Step Animal Welfare Rating」

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ステップ1は、檻やかごに閉じ込めない、密集した場所にぎゅうぎゅうに詰めこまないこと。

ステップ2は、豊かで健やかに育つ、自然に近い環境を提供すること。

ステップ3は、より多くの屋外へのアクセスを提供すること。

ステップ4は、主に牧草地で過ごし、それぞれの動物らしい暮らしをさせること。

ステップ5は、動物にいかなる身体的な苦痛も与えないで、彼ら中心で考える事。生涯をひとつの農場で過ごさせること。

 

これらの基準を守っていることを証明できた農場からのみ、ホールフーズは食肉を購入し、販売しますという宣言でもあり、業者へのアドバイスでもあります。

オーガニックとか、放し飼いにしているとか、草だけを餌にしたとかいう表現が食肉にも使われますが、その基準値が明確にない場合もあり、言葉だけがひとり歩きして小売業者も消費者も、無条件に農家を信用できなくなっています。

そういう背景を案じ、ぜひ人間のために、動物のために、自然のために、より良いことをしようではないかと、業界の巨人であり、リーダーであるホールフーズが提唱している運動なんですね。

 

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野菜も肉も、要は自然であること。人の手をできるだけ介さないで、昔ながらの、それも大昔の方法で育てられた土地のものが、一番だということでしょう。

流行だから◯◯を食べよう、ではなく、あのセレブやTV番組が勧めていたからと飛びつくのではなく。

自然に近い状態で、そもそもあるべき姿で育てられたものなのかどうかが、きっと「鍵」なのかな、と思うのです。

それを、自然に近い状態で調理し、自然製法のスパイスで味付けをした状態で食べましょうって、言うことなのだろうなあ、と。

 

こういうお話を、いろいろとまとめつつ、日々の暮らし方、自分らしいライフスタイルづくりに役立つように、偏らないように情報を整理し、4月24日(日)、仙台でセミナーを開催することになっています。

今後、ライフスタイルを語る上で、食の問題は欠かせないはず、と思っているので、自分自身ももっと学んで、皆さんの指標のひとつになるような情報提供を心がけます。

↓ ↓ セミナー情報はこちらをクリック。
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参考記事:

「【ベジタリアンになる方法】偏頭痛の解消、血液サラサラ、健康不安が一気に解消。私はこうしてベジタリアンになった!」

 

 

↓ こんなドキュメンタリーが、あっさりと、あなたの人生を変えます。

日本は桜が満開。春のロサンゼルスはバラやつつじが満開です

この時期、Facebookを眺めるのが、とても楽しいです。というのも、日本の友人らが、こぞって素敵な桜の花の写真をアップしてくれるから。

何年、海外に住んでも、千鳥ヶ淵の桜並木の下を、花吹雪を浴びながら歩いた瞬間の記憶が蘇って、心がプルプルと震えます。

桜フェチになって、「超いいね!」というのを押したりしてしまったり、「もっと上げて」とリクエストしてしまったりするのですが、日本にいる方々でさえ、めったに見れない風物詩なわけで、海外にいたら、数年に一度、たまたま出張した瞬間に出会えるかどうかという、千載一遇の光景だったりするわけです。

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海外在住者は、自らの体験をすすんで日本に向けて語ろう。まずは自分で語ってます(笑)

上の写真は、1998年1月に行われたハワイ・パシフィック・ユニバーシティの卒業式風景です。

大学生と大学院生が一緒に式に参列。私は働きながら、およそ2年半近くかけてMBAを取得しまして、両親(右の二人)、隣にいるパートナーのクリス、その隣の前田幸代ちゃん、そしてこの写真を撮ってくれていた前田光司君という親友夫婦に見守られて、人生で最も幸せな瞬間を噛み締めていました。

残念ながら、父と前田くんは、すでに他界してしまいました。そのことが、より、この時間を遠い過去のように感じさせています。実際、もう18年も過ぎてしまったわけですが。

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