UBERのドライバーの稼ぎをずけずけと聞いて驚いた!

帰国のイミグレであっという間の多国籍体験

ロサンゼルス空港に着いたのが、朝9時過ぎで、今まではデルタ航空専用ターミナルの、専用イミグレーションで手続きだったのに、最近は国際空港ターミナルに回されることが多くなりました。

東南アジアや中国や、中東やらあちこちからのお客様が一気に到着した時間だったみたいで、思いがけずアメリカ市民・永住権保持者用の列も長くなっていました。

でも、機械化されて簡易処理が進んだので、意外に早く終わるのですけど、日本人はもう探せないほど超マイノリティ。観光客の列ではないのに、多国籍軍になっていて、さすがロサンゼルスです。観光の列にも、日本人はほとんどいません(苦笑)。

行動パターンも言葉も肌の色も背の高さも持ち物も服装も、てんでバラバラ。人間観察が楽しい時間でもありますね。カウンターでハンコ押す人の数は激減してますが、その分、案内係が増えていて、愛想はないですがテキパキ働いています。

機械が過去の記録を全部、瞬時に調べて判定するから、人的間違いも偏見による差別的判断もないだろうし、案内係の教育など簡単だろうし、雇うのも安いでしょう。ってことは、彼ら自身が機械に入れ替わる未来は遠くないかもしれないけれど。

スーツケースの検査も機械が主役

最近、税関の書類書いても受け取りもしないなあと思っていたら、市民権、永住権、2008年以降に入国したことのある人は、もう書かなくていい、という案内が機内でありました。

その分、裏でスーツケースをスキャンする機械の精度が上がっているのでしょう。あちら側に人がシフトしているんですね。税関に立ってる人って、別に何もしてないですからね。パスポート見て、紙を受け取るアンケート収集係?みたいな…。

機械が異常を察して警告を鳴らし、それを人が受けて、中身を開けて調べる。機械が見つけたのだから、絶対に、何かがあるはずと信じて従うのみ。上司は機械です。感情もなく、パワハラもなく、ただ淡々と仕事に専念させてもらえて、よっぽど楽かも(笑)。

機械に使われる未来が来る、とか言われますが、もうとっくに使われてるのかも。季節に一度しか空港利用はしないですが、来るたびにルールが変わり、システムが変わり、人の働き方も、それに伴って変わっています。

LAX空港にUBERの待ち合わせ場所ができて便利!

空港から家まではUBER(ウーバー)を使いました。日本では既存の業界を守る力が強くて進みませんが、アメリカ国内は、一部の州を除けば、この「システム」なくしては暮らせなくなっていますし、言葉を使わなくていいので、観光客が便利に利用しています。

ロサンゼルス空港には専用の乗り場ができていて、アプリがきっちり誘導してくれます。たくさんの人が待ってますが、誰も並んでいません。行列している車に順番に乗るシステムじゃなくて、自分が呼んだ車が来るのを待てば良くて、今、その車がどこにいるかはアプリが教えてくれます。

車はカローラで、ライセンスプレートはXXXXXXXで、と表示されているので、到着と言われたら、車に近寄っていくと、「Hey, you Jimmy?」と私がアプリに登録している名前を呼んできます。そうだよ~というと、さっと降りてスーツケースをトランクに詰め、事前にリクエストしておいた住所に向かって向かうだけ。

UBERのドライバーは思ったよりも稼いでいた!

昨日のドライバーはグアム出身で、UBERはまだ3ヶ月だけれど、「結構、稼げるんで、馬鹿らしいから会社辞めちゃったよ」と笑います。へ~結構って、どのくらい?とアメリカ人っぽくダイレクトに聴いちゃうわけですが、「手数料やガソリン代抜いて、週に1200ドルは固いね」だそうです。

日本円で13万円くらい。月にすると、50万円超えます。年間600万円? ふーん。アメリカの一般サラリーマンで手取り年収400万円超えたら、まあ悪くないレベルですから、そりゃ流行るわけだよね、と納得。

彼ももう元には戻れない族になっちゃったそうです(笑)。ちょっと小銭がほしけりゃ、こうやって稼げばいいわけですよね。機会平等だし、誰も意地悪しないし、良いサービスをして★が多くつけば、ちゃんとお客さんもつくという評価システム=信用経済のメリットです。

今はチップシステムもアプリについているので、私も気分よく20%ポチッと押します。運賃29ドル、チップが20%で6ドル弱。これでタクシーの半額です。呼んでから着くまで10分。運転時間が45分。だいたい1時間で、彼には2500円くらいになったかな?

「日本は雪やら噴火やらで、だいへんじゃなかった?」って聴かれて、日本でTVは見ないので、雪は知ってても噴火のことは知らず(汗)、LA在住グアム出身の彼の方が日本事情に詳しい(笑)。各国からの旅行客を相手にしてるので、国際ニュースも身近に感じられるんだよねと話していました。

こんな時代に、餓死するなんて、まずないですよね。稼ぐ方法はいくらでもある。身につけたいのは、何が何でも稼いでやる、生き抜いてやる、というドラスティックな野生のたくましさ。人間も、本来ちゃんと持っていたはず。

ロサンゼルスにいると、そんなたくましさを持った人たちと触れ合う機会が、日常にいっぱいあって、野生を思い出させてもらえます。カッコつけてちゃいかんと、むき出しの欲望を見ながら、心の奥で密かに闘志を燃やすのです。