できごとに罪はなし。そこからポジティブなメッセージを受け取れ

Bike Maintenance

苦手意識いっぱいのメカいじりに挑戦

昨日は朝から自転車に関してリサーチをしまくり、本も読み、自分に今、何が必要なのかをリストにまとめました。トレーニングのことじゃなくて、レースに出るのに足りないアイテムのこと。

長年一緒にいたパートナーは、かなりメカオタクなところがあって、自転車などパーツをオークションサイトで買い集めて組み立ててしまうのです。コレクターでもあり、その作る過程を楽しむ、ほんとにオタクっぽいところがあって。

だから、100%、いつも任せていました。自分でするのは、空気を入れることくらい。

さて、昨日の朝までそんな状態だった自分がやらねばならないことは、かなりレベルが高く思われ、途方に暮れたままトライアスロン本番の2週間前。でもこのままではいけないので、追いまくられた状態で火事場の馬鹿力を出し、バイクショップで買い物をしまくり、家に帰ってペダルをつけかえたり、チェーンを掃除したり、最低限これでOKというところまでしました。それができたことだけでも、以前から思うと「奇跡」。

こんなことを予測して昨年夏に日本で買ってきた2冊の本が超・役に立ちました。素晴らしい内容! ありがとうございます!

トラブル続きの日曜日

が、しかし、今朝、自転車を車に乗せてビーチのバイクロードまで行こうと思ったら、何をどうしても車にはフィットしないことが判明…。予想以上に狭い車だったのでした。買った時の説明で、後部座席を倒すと、後ろのトランクから自転車やサーフボードも積めるし…って言われたことを信じこんでたんだけどな。確かにボードはOK。でも自転車はハンドル取らないとつっかえる。

トランクにつける専用の自転車キャリアが必要だと悟りましたが、早朝だったのでまだ店も開いてなくて、じゃあとビバリーヒルズ方面に向けて、気持ちを切り替えながら颯爽とファンライドに出発。

途中、信号待ちの時、新しいクリップレスペダルに慣れずに横倒しになること一回(笑)。でも、かすり傷で済みました。その後はすぐに慣れて快調、快調、と思ったのも束の間、シャープな破裂音と空気の吹き出す「プシューッ!」という音がサンタモニカ大通りに響きました。

え、まさか…。

はい、そのまさかです。パンクです。それもかなり重症。一瞬にして空気はなくタイヤベコベコ。

不幸中の幸いはまだ10分くらいしか走ってなかったということ。2.5マイル(4キロ)だから歩いて戻るか…とテクテク。ひじょうに意気消沈。ひじょうに悲しく、途方に暮れまくります。あーあ、自転車はこれだから嫌だ。やっぱりトライアスロンなんてさ…

内なるライフコーチがアドバイス(笑)

と魔の声も聞こえてくる中、ライフコーチの自分が覚醒し、この状況から学ぶべきことはなんなんだ?と自分に問いかけます。ねーよ、とふてくされそうになりますが、良い子になって冷静に考えれば、そもそも自転車のことをまだまだ知らない。知らないというよりも、「メカを怖れている」自分に気づきます。

怖れ=Fearは、ほとんどの場合、知らないことによるもの。どんな危険が待ち受けているか分からない未知の世界、体験に対する「心構え」を作れ、という肯定的な意図で湧き上がるもの。

そっか。バイクの練習にひとりで出て行くのにパンクの修理の仕方も知らない、キットも何も持ってないで出て行く自分が悪いんじゃないか。なんだ、なんだ。アタリマエのこと。それにもし致命的でどうしても帰れない時のために、タクシーとかUberとかで車をすぐに呼べる体制も取っておかないとな、と心の準備も整いました。

それじゃあ今日は少しだけ予定を変えて、後でバイクショップに行って修繕キットを買って、予備のチューブやエアポンプも買って、やり方を覚えちゃおう。皆がやってることなんだから、落ち着いて学習すればできるよね。昨日だって、ペダル取替えたり苦もなく(少しあったけど)できたんだから。

やってみたらできちゃった…

足りない工具やバイクキャリア、ハワイに持ってくためのトラベルバッグのことなんかもついでに調べられると思って、バイクショップを検索すると、家から車で3分のところに大きな人気ショップがあるのが分かりました。いろいろ聞いて、親切に教えてもらって、調べてもらったりもして、問題解決。

そしてそして、再びメンテナンス本を見ながら作業をしてみたら…おお、無事に修繕完了! あ、できた…!(涙) やってみたら、それほど難しくなかった。ついでに予備のタイヤの方のチューブも古かったから変えてみたけど、二度目はもっと楽にできた。

実はギアのついている後輪の着脱すら始めてのことで、最初はやはり手こずりましたが(笑)、でももう怖くはなくなりました。やっぱり「知らないこと」が「怖いこと」なんだなあ、と再び身体で習得。

そういえば前輪を取ったら車に乗るのかも…と思ってやってみたら…。はい、乗りました…。ちょっと面倒ではあるけれど、これなら車の中にあるから、どこかに立ち寄ることもできるし、水泳の後にバイクってこともできる。なーんだ…。

キャリアを買わなくて済んだ分、トラベル用のケースは良いのを買うことにしようっと。

自分で手をかければ、愛しさも倍増

本来、完璧主義な自分が抜けないので、計画通りに今日、50キロくらい走れなかったことは悔やまれてしまうのですが、それが明日になろうと明後日になろうと、トライアスロン初体験の人にはたいして影響のある話ではありません。そもそも働く時間をいくらでもやりくりできるフリーランスなのだから、日曜にこだわる必要は全然ないわけで。

人は皆、いろんなものに捕らわれてしまいがち。こういう経験からも、地道に学びを得て、自己肯定感を強める助けにしていくことが大事なんだなあ。

自分で手をかけたことで、愛おしさが100倍になったマイバイク「Litespeed M1 (2011モデル)」 。ゲンキンなものです。

Ueno Bike