「行き方はいくらでもある」29歳のGWに教わった貴重な教えとは?

外資系広告代理店で働いていた
29歳のゴールデンウイーク。

アメリカ人社長が、GW直前になって
「今年はカレンダーが良いので、
端から端まで10連休とする」と
アナウンス。

へ?

カレンダー通りに飛び飛びで出社
しなくちゃ、と思っていたところへ
突然、降ってきた大型連休…

でも、そんな頃に言われても、
海外へ行くには超高いし、何も
できやしないじゃないか~

と憤慨しているところへ、
2つ下の熟練バックパッカーS君が、
誘いをかけてくれました。

「博多経由で韓国、バンコクに
行こうと思うんですけど、
一緒に行きません?」

現金、ないよ~、と言うと
(バブル末期、遊び方が派手で、常に
現金はなかったのです・苦笑)

「大丈夫、カードで全部
できちゃいますから」と彼。

「GW料金関係なく、格安で
行ける方法があるんです」

ほう、オモシロイ。

実際、聞いてみると、常識的には
なかなか考えつかない、旅好きな
彼らしいプランなのです。

GW初日の土曜日、早朝。
新幹線の自由席に並んで座り、
とことこ博多まで。

そこから、夕方出発の釜山行き
フェリーに乗ると、夜11時には
すでに港に到着していて、そこで
船内一泊。

翌朝、税関くぐって釜山をぶらぶら。
そこで旅行代理店に飛び込んで、
ソウル ⇒ バンコク ⇒ ソウル
⇒ 成田行きの切符をゲット。

韓国はGWなんて関係ないので、
とても安かったのを覚えています。
確か全部で8万円くらい。

「ホテルは?」と聞くと、
「空港に着いてからで大丈夫」とS君。

そんな旅行の仕方をしたことが
なかった私はドッキドキでしたが、
全10日間の行程、何の事故も不安も
ないままに、満喫したまま終了。

まだ行ったことのなかった2カ国を
堪能し、屋台で地元のB級グルメを
食べまくり、

片言で地元の人と交渉しまくり、
日本語も英語もない場所で迷い、
新しい発見をし、人に出会い、
助け合い。

ああ、こういうのを「旅」と
呼ぶのか、と、それまでの自分の
旅の概念をひっくり返してくれた
彼に、深く感謝する体験となりました。

「行けない」と決めるのではなく、
「行き方は何通りだってある」と、
ある、にフォーカスすることの
大事さも教わりました。

行き方は、幾通りもある。

語呂合わせみたいになりますが、
「生き方」だって、幾通りもあります。

行き先も、道筋も、そこで
得るものも、無数にある。

自分の限界を自分で決めちゃ
いけないな、と学んだ体験でも
ありました。

ほとんど全員が中途採用で、
留学経験がある人も多かった、
バブル末期の外資系広告会社。

とっても楽しかったし、自分に
とにかく合ってましたね(笑)。

こんなことを思い出したのも、
堀江貴文さんのこの本を読んだから。

すっごく良い本ですよ。

ゆでガエルな頭におすすめです。

最新刊のこちら ↓も激しく良いのですが、
こういうのを、他人事や、単なる憧れとして
ではなくて、自分ごととして読んで、
本当に「動ける」と視界も開けますよね。

こちらについては、またあらためて
別記事を書きたいなと思っています。