ラスベカスから40分。1930年代に建設された巨大なダムを見学

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パートナーに、ラスベカスで、何したい?と聞いたら、ダムに行きたい、と言われました。

え? ダム?
と、普通なら思うのですが、偶然にも数日前に、ライトハウスの記事のイラストを描いてくださっている方のブログでそのダムのことを読んでいたのです。
彼女が行ったのはまだ暑い頃のようで、本当に今回は良いタイミングなんだな、ということがわかりました。
彼女も書いてますが、このフーバーダム。アメリカ人にとっては、すごく有名な存在らしいですね。ということで、丸一日ラスベガスに滞在した旅の2日目の午後、さっくり行ってきました。

ラスベガスから40分弱。結構気軽に行ける距離です。砂漠のようなドライな道をぐんぐん行くと、突如現れるミード湖。

で、でかい!
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この湖の貯水量は400億トンだそうです。琵琶湖が250億トン、日本のダムを全部集めた貯水量が280億トンだというので、相当な大きさなんでしょうね。

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フーバーダムの建築は、1931年から35年。ダムがスタートしたのは36年から。建築は、質実剛健で、スケールの大きさと言ったら、写真には何ひとつまともに収まらないくらいです。

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入り口付近にあるこの彫刻。羽の生えた人の形で、国旗のポールをはさんでふたつ建てられています。この人の足に触ると、Good Luck(幸運)なんだと流れているアナウンスが話していましたが、そう、ちょうど、人の顔の高さに、足がある、そんな全体のスケール感です。 

ラスベガスで幸運にありつけるように、皆さん、一生懸命触っていましたが、さて、勝てたんですかね(笑)。

 照りつける日差しは強力で、カメラに向かって目を開けるのはたいへんでした。気温は涼しくて22-3度程度なのに、半袖でも汗ばむくらいに暑く感じる場所。夏は軽く40度を超えますので、熱射病で工事の作業員が100人以上も亡くなった、というのもうなづけます。正確な数は誰も知らないんだよね、と、ツアーガイドさんが話しているのが聞こえました。

こんなスケールのものを造ってしまうんだから、かつてのアメリカは本当に凄かったんですね。造ろうと考える人がいたから実現したんですよね。それを支える人たちもいて、意気に燃えて、大勢の人が集まった。必要性もあったのでしょう。ここで生まれた電気は、ネバダ州はもちろん、アリゾナ州、カリフォルニア州にも送られているようです。

うちのアメリカ人は、古き良き時代に思いを馳せて誇りに思いつつ、今のアメリカのことを冷静に見つめていました。今はこんなのとても無理だろうね、と。

本当にダム見るの? 40分も運転して?と、正直、行く前は少し冷めていたのですが(笑)、行ってみたらとても良かったです。人それぞれ感じ方は違うとは思いますが、見る価値ある、と思いました。

こういう「スケール感」とかって、行ってみないと分からないですよね。ラスベガスもグランド・キャニオンもダムもセドナも、もちろん、LAもハワイも、行ってみないと、本当のところは感じ取れないものです。

今回は、それを体感できたのが、一番良かったかな。旅行は好きなのですが、人が密集する観光スポットが得意ではないのです。だけど、人が集まるには理由がある。それが腹に落ちただけ、良かったと思っています。

フーバーダムの観光客のほとんどはアメリカ人。それも自ら運転してきている人がほとんどでした。大きな駐車場もすべてがいっぱいになる感じ。中国人観光客を載せた観光バスも、何台もありました。