やったことのないことを体験して成長のきっかけにする

yokoso japan

日本からロサンゼルスに戻りました。帰りはなんと風の影響で9時間で帰ってこれました。真冬でもないのに、季節風が吹き始めているのでしょうか。

行きは11時間30分かかっていますので、実に2時間半の差。行きはとくに昼発なので眠れなくて長く感じるのです。長めの映画を3本見て終えても、まだ半分以上フライトが残っていて、気絶しそうになりました。いや、いっそ気絶しちゃえばいいんですが(笑)、真っ暗にされてパソコンも使いづらくて、薄明かりの中、ノートにセミナーの概要なんかをしたためて時間が過ぎるのを待っておりました。

その点、帰りは4時間半くらい寝れて、映画2本、食事2回。なんだか一瞬で着いた印象です。時差で眠い以外、身体の疲れは不思議とありませんでした。日本とロサンゼルス、心の距離は少し縮まる印象です。

今回の日本滞在は、「今までやってなかったこと」「今までならきっとやらないこと」をやろうと思って、行く前からたくさん仕掛けを作って、投げかけていきました。

成田に着くなり、とあるセミナー企画提案の件で「そのような需要はありません」「残念ながら私には集客の力はありません」と言うメールが入っていて気落ちしそうでしたが、同時に京都、大阪、博多でのことも進んでいたし、友人らとの楽しい会合の予定も着々と入ってきていたので、勝率で言えば10勝2敗くらい。残念なことにフォーカスしないで、できたことにフォーカスして、意識的に「喜び感」を選択しました。

こうやって自分でムードの切り替えができるようになると、失敗を恐れる気持ちも薄らぎます。ダメで元々、さ、次々と前を向いたままで行ける。図々しさ100倍。これが歳を取るということなのでしょうか(苦笑)。

さて、今回、今までやったことがなかったり、やろうともしなかったけれども、あえてやってみたことをリストにしてみました。

  1. 日本のスーパーで有機野菜探し(近所では見つけられず)
  2. 家にあったブレンダーでスムージーづくり
  3. 家の大掃除(やったことがありませんでした…)
  4. 家の粗大ごみ出し(いつも親まかせでした…)
  5. その他のごみ出しルール学習
  6. 親の財産チェック
  7. 親の保険チェック
  8. 介護保険について調査
  9. JRレイルパス利用(最高!)
  10. ユナイテッドのエコノミープラスで日本へ(お酒は有料!)
  11. プロにポートレート写真を撮ってもらう
  12. 福岡へ行ってセミナー&人と会う
  13. 大阪で食事会を行う
  14. 京都でセミナーを行う
  15. 東京でセミナーを行う
  16. 病院で在宅介護のプロたちとミーティング
  17. 病院で消化器系&循環器系ドクターとミーティング
  18. 不動産エージェントと自宅の売買についてミーティング
  19. 大学の同級生と30年ぶりに会う
  20. 20年前に卒業した職場の同僚や先輩と会う
  21. 初めての方々とたくさん会う
  22. ボイストレーニングを受ける(6時間!)
  23. 海外に住む人が日本でやるセミナーに参加する
  24. 家族と密に会話する

他にももっとある気がするのですが、今、思いつくのはこの程度でしょうか。

1994年にハワイに移住してからは、日本に来るのは出張でのみ。会社のお金で旅するわけですから、週末以外の時間は仕事をしていないとなりません。だから、せっかく日本に滞在していても、家族や友人らと過ごす時間など、ほとんど取れませんでした。

有給を少し足して、とか、週末仕事して平日休ませてもらって、それでも最長2日くらい、プライベートの時間を作る程度が精一杯。社長はしょっちゅう日本へ行けていいなと思われていたかもしれませんが、日本で過ごす一分一秒がすべて仕事の糧になるように、会社の未来に還元できることだけをするように心がけていました。たくさん日本には来ていたけれど、そのせいか、他所の国に旅行に来た感覚が抜けないままでした。

そういう意味では、日本を「我が家」と認識し、滞在時間のすべてを自由に組み立てていい体験こそが、実は「初めて」だったわけです。都内に宿泊していれば、もっともっと人と会えたとは思いますが、家族との時間が最優先の旅だったので、今回はこれでOK。

母からも「帰ってきてくれて心強いわぁ」という言葉が聞けたのが驚きで、やっぱり長男というのは、それだけで心の支えになるものなんだなあと実感しました。今は一緒に住んでくれている妹も、自分ひとりではできない親の説得や家の改革を推し進められたし、大事な時期の見舞いや病院とのやりとりも分担できて、ホッとしてくれていました。

やったことがないことをやるのって、すごく楽しいですし、目を見開かせてくれますし、人をグンと成長させてくれると思います。こういう好き勝手がしたかったんだなあ、と、のびのび心のストレッチをしているような自分を客観的に見ながら認識します。

今回は、日本の方と心を開いたお話ができたので、自分の中の「ガイジン」も認識できましたし、同時に、何がユニバーサルな部分なのかも見つけられたかと思います。旅の目的の中核を「今の日本の人たちが何を悩みとし、何に希望感を見出しているのかを肌で感じること」としていたのですが、その目的はかなり達成できたように思います。

次の日本は年明けの1月半ば頃でしょうか。真冬の日本。再び、ワクワクの初体験をたくさんしたいなと思います。