会社を辞めたら孤独過ぎてビックリした話

4月から独立して以来、いろいろな起業家の話を読んだり、聞いたり、セミナービデオを観たりしているのですが、いきなり会社を起ち上げて社員をたくさん採用した人は別として、とりあえずひとりで家で仕事を始めた人たちが共通して話すメリットとデメリットがあるのに気がつきました。

ちょうど自分も似たような境遇にいるので、身を持って感じることができて、興味深いことでした。

メリットはたくさんあるんですよね。何より時間がたっぷりできること。「会議がない」&「通勤時間がない」。だから、生産性というのは、ものすごくアップするんです。自分さえきちんと管理できる人は。(←ここ、ポイントですが)

そうやって乱されることが少ない分、脳の疲れも少ないんですよね。だから長めに働いても、あんまり疲れが溜まらない。好きな時に休憩できちゃうってのもあるのかな。デスクだけではなくて、リビングのリクライナーでノート片手にブレストしたりできるし、大画面TVにYouTube映しだして、楽な姿勢でセミナーを受講したりもして。

告白しますが、良く昼寝もします(笑)。昼飯を食べて、30分とか40分とかすると、結構フワーッと良い気分になってきて、机でこくっとしちゃうことがあるので、だったらば、ふわ~っとした瞬間にベッドに横になってタイマー設定して、20分とか寝た方が、はるかに頭がすっきりするようです。これは戦略的に取り入れています。時にタイマーかけ忘れると、1時間半とか寝ちゃって驚きますが…。

あと、好きな時に好きな場所へ行けるのも嬉しいことですね。買い物やジムだって、混んでる時間じゃなくて空いている時間に行けるので効率が良い。時間と場所の自由を手に入れたくて独立する人って、かなり多いようです。僕もまあその口です。

 

しかしデメリットもあって、ひとりでいることの孤独感を口にする人が多いようです。

なんだかいつもわさわさと人に振り回されている感じがして、ひとりで籠もって仕事できたら、どんなにか良いだろうと思っていたはずなのに、いざとなったら寂しい。誰の声も聞こえず、誰からも話しかけられず、誰も話す人がいない。気が付くと、数日間、ひとりで黙々と仕事していて、誰とも口を聞いていないことがあったり。

コミュニケーションはあるんです。メールやチャット(テキスト)で。でも、それって、実際に会って顔合わせて、インタラクティブに話をするのとは、また別物のようですね。

家族でもいれば、また違うとは思います。主婦や主夫の役割を努めつつ、子どもの面倒でも見ながら、自宅ベースで仕事するっていうのは、またなかなか魅力的。ひとりだと、かなり堪えますね。アドバイスとして、「無理やりでもいいから外に出る予定を作って人に会え」と良く聞きます。そういう心の余裕があると良いですね。

 

あれだけひとりになりたがっていたはずなのに、いざなってみると、いやいや恐怖に近い孤独すら感じることもありました。今はだいぶ折り合いが取れてきた、というか、メールだけじゃなく電話でも意識して話すようにしているし、週に何度か、人に会う予定をちゃんと入れるようにしたし、個人セッションなどが予定されはじめて、人とどっぷり話し込む機会が増えたことも影響しています。

こんな新しいことを経験してみると、人は人と会うってことで、いろんな欲望を満たしているんだなあと気がつくようになります。ある起業家が言っていました。

「人は自分を理解してもらいたくて人と会うんだよ」と。

自分を理解してもらうためには、相手を理解しなくてはならない。そのためには大量の対話をくり返すことになる。自分以外の人のアイディアを聞き、価値観を知り、感情を受け止める。人の体温を感じながら、人の気持ちに寄り添って、寄り添われて。

人という感じは人が人に寄りかかっている文字なんだと聞きますが、そんなことを実感する日々です。

今、うるさいほど周りに人がいる皆さんも、それに感謝して生きるようにすると良いと思います。友や家族の存在も、本当に大事です。