泣かされました。好きな映画No.1「ゴースト」のミュージカル版を観てきた

ghost musical

夕べはハリウッドで、ミュージカル版「ゴースト」を観てきました。3カ月ぶりのシアター体験。夏なのでスタートの時間でもまだまだ明るくて、少し感覚が違うものの、中に入れば、その世界にどっぷり。 

 2011年にイギリスでミュージカル化され、翌年ブロードウエイ。昨シーズンからはスタープロダクションが北米を回っています。

映画が上映されたのは、いつのことだったんだろうね、と同行した友人と食事しながら気になって調べたら、1990年でした。24年前…。時の経つのは早いもので…。

この映画を観た時のことを良く覚えているのですが(誰と行ったかも)、強烈な感動体験で、最後の瞬間に涙がボロボロ流れて止められず(一応、恥ずかしかったので抵抗はしましたが)、終わった後もボーっと、その世界に浸り続けてしまったほどでした。

アカデミー賞の最優秀作品にもノミネートされたり、アメリカでも評価高かったんですね。ウーピー・ゴールドバーグが最優秀助演女優賞を受賞して一躍ブレイク。最優秀脚本賞も受賞しています。

時々、好きな映画は何ですか?と聞かれると、ポピュラーで分かりやすいし、ということもあって、必ずこの映画の名前をあげてきました。その他にもいろいろあるけれど、少しだけ特別な思いで覚えている映画なんでしょうね。

ghost musical

客席は、まあいつものごとく、というか、少しいつもよりも年齢層が上かな、という印象。ディズニーのミュージカルのように家族がいるわけではなく、だいたい二人連れのようです。

映画だからできたゴーストの表現、見えたり見えなかったり、身体をすり抜けたり、ものを動かしたりって、どうやるんだろうなあ、と思っていたのですが、映像と光とを上手に使って、見事に再現していました。人間のイマジネーションというのは実に豊かで、何にも違和感なく、主人公がゴーストであることも、周りの人が彼を見えていないことも、すっと信じられる。不思議です。

残念ながら印象に残るオリジナルソングがなくて、だからロングランにもならなかったのかもしれないですが、ドラマとしては映画を忠実に再現して、ぐいぐいと感情に訴えかけます。途中、何度もグッと皆の感情が高まって、会場全体が静かに緊張したり、やっぱり最後は泣かされちゃいました。美しいフィナーレでした。

24年経っていても色褪せない、強く、普遍的なストーリーなんですね。

Netflixのストリーミングのラインナップに入っているので、久しぶりに映画バージョンを観てみようかなと思います。でも明るいトーンだけれど、結局は最愛の人との永遠の別れであって、あの後の彼女の人生って、どうなったんだろうなあと思うと、いささか辛くなったりもします。

時期をしっかり選んで観ないと。