失敗ってどんな意味?真面目に聞き返した男子セッション

春から副業を始めようというクライアントとのセッションで、

あれこれ、参考になりそうな私の体験談やら、

次にやるべきことを、いくつも連続で提案していたとき、

彼が(はい、男性もいるのですよ・苦笑)言ったのです。

「あのう…、失敗って、怖くないんですか?」

何に関連して出てきた言葉だったか、

細かいところは忘れましたが、

「へ、失敗って、何?」

怯え顔の30代男子に向かって、

そんなとぼけたリアクションをした自分がいました。

いや、嫌味でもなく、ポーズでもなく、

ただ、本当に、そのときの文脈から、

失敗という言葉が不適当

に思えたし、彼がどんな意味で使ってるのか、

実際には、何を恐れているのか、

ちゃんと確かめたかったのです。

全体的に「試行錯誤」の話をしていたはずではなかったか。

試行錯誤という言葉は、三省堂さんによると、こんな意味です。

新しい物事をするとき、試みと失敗を繰り返しながら

次第に見通しを立てて、解決策や適切な方法を

見いだしていくこと。

確かに、失敗という言葉は含まれてはいるのだけれど、

これは、正解にたどり着くために必要なプロセスのこと。

これなしに、見通しは立っていかないし、

適切な方法を見出すことは不可能だと、言うことですよね。

よく皆が言う「がんばりまーす」という言葉を具体化すると、

「たくさん試行錯誤しまーす」ということに、なるはず。

だから、失敗は、プロセスの一部として必要不可欠で、

そこを恐れて足がすくむくらいなら、

さっさと諦めな

ってこと。

なんて冷たいことは、私は言いませんですよ、もちろん(笑)

でもね、失敗とかいう「一過性」の問題よりも、

一生、見通しが立たない、ということのほうが、

はるかに深刻だし、怖いはず。

だけど、ちょっと先の話だから、

どうしても、いま、痛そうなことに焦点が当たっちゃうんですよね〜。

でもそもそも、ここで「失敗」なんて呼んでるものは、

実際には、たいしたことがないもので、すぐに慣れます。

ブログに読者がつかないとか、FB投稿のいいねが少ないとか、

そういうのは、失敗、とは呼ばなくて、単なる

「期待はずれ」

ってだけ。

あなたが期待した通りの結果が出ないことを、

いちいち、失敗とは呼ばないのです。

期待はずれなど、日常茶飯事です。

でも、それがあるから、次には多少、期待値に近づけようと、

調べて、聞いて、盗んで、教わって、工夫する。

すると、何度目かに、少し期待に近い結果が出る。

それを

試行錯誤

と呼ぶのでしょう。

まずは、最初の一歩を踏み出すこと。

そこから、すべてが始まります。

これ、さっさと捨てることね。

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