「50歳を過ぎても身体が10歳若返る筋トレ」若さのセルフ・アップグレード

3月8日のLAマラソンに備えて、1月は250キロ、2月は日数も少ないのに260キロ以上、走りました。そして、気がついたら体重もシュルシュルと落ち、ついに64キロ台に突入しました。

これって多分、就職する前の大学生の時の体重です。長距離走って激しくエネルギーを消耗するので食べる量もスゴイのですが、それでもこれだけ走っていると、どんどん体重が落ちていくんですね。今なら毎食もれなくデザートつけても太る心配ゼロです(笑)。

子どもの頃から肩の骨が張っていて、どうしてもカリカリに見えがちな身体が嫌で、大学生の頃からジムに通い始めていました。

働き始めた頃は景気の良い時代で、手軽に行けるジムが流行り始めた時期。エグザス、ティップネス、ノーティラスなど、あちこち転々と試しました。周りにも、ボディコンシャスな友人が多々いましたので、身体を鍛えるのは自分にとっては当たり前の日課のひとつでした。

だんだんと食べ物が贅沢になって体重も増えていき、同時に筋トレの強度も増していったので、21年前のハワイ移住時には、体重も70キロになっていました。

ハワイに行ってからは、とにかく普通の人のガタイがやたらと大きいし、とんでもなく子どもに見られてしまいがちなので、一時は強烈にマッチョ願望が芽生えて、ムッキムキになっていたこともあります。筋肉がつきやすい体質のようで、簡単に大きくなっていくのです。

心身のバランスが少し乱れたのが経営者になってからで、日々のイライラを食で発散させていた時期もあったようです。マラソンやってるから大丈夫、って安心して食べ放題やっていたら、いつの間にか体重も80キロに…。

ある年、ホノルルマラソンのゴールの瞬間をスタッフが写真に収めてくれたのですが、ピタピタのウエアからタプンタプンとはみ出そうなお腹の肉が揺れているのが見て取れました。タイムも当然のことながら良くなくて、激しく自己嫌悪。

その後、心を高める努力をして精神的な落ち着きを取り戻し、食の改善と継続的な有酸素運動とヨガやストレッチを習慣にして体重を再び73キロ前後に戻すことができました。

ロサンゼルスに越してからは、食のコントロールがさらにうまくいくようになって70キロ前後に安定し、昨年トライアスロンのために水泳の特訓をした頃から3キロ落ちて67キロに。

しばらくはそのまま維持してきましたが、ここへ来てのランニングが功を奏して、一時的にではあるにしても、64キロまで絞れてきたというわけです。何となく、動く時は3キロ単位くらいで動くものですね。

ただ、現在、上半身の筋肉は落ちすぎて、いささか「貧相」な身体になっています。どうしてもランニングだけしていると、そうなってくるのです。不要な筋肉は落ちて、足にはしっかりと細くしなやかな筋肉がついていく。見た目としては好きな身体ではありませんが、今回は記録狙いなので、余計なことはせずに体重が落ちるにまかせています。

レースが終わったら、またがっちり筋トレしまくって、ロサンゼルスにふさわしい(?)細マッチョな身体づくりに励みます。ここは年中、薄着なので、Tシャツやシンプルなシャツと、スリム系のパンツが定番。ごまかし効かないんですよね。見た目が重要なコミュニティです。

ということと健康志向とが相まって、この辺には大小、ありとあらゆるタイプのジムがあります。クロスフィット専門ジムもあり、ヨガスタジオも豊富。バイクのスピニングスタジオも複数あり。その多くが24時間か、早朝から深夜までの運営。住民も多いですが、フィットネス愛好者人口密度が高いんだろうなと想像します。

さて、先日、Amazonでふと目について、大人の筋トレの本を購入しました。「50歳を過ぎても身体が10歳若返る筋トレ」。

以前、日本の近所のジムに通っていた時に疑問に思っていたことが、ここにも書かれていました。ズンバとかヨガとか、スタジオでのワークアウトクラスはいっぱいになるのに、ジムはいつも閑散としてウエイトトレーニングをしているのは、ごく一部の限られた人でもったいない、と。

ああ、今でもそうなのかあ、とちょっと意外に思いました。

自分がアメリカ的マッチョ志向なのもあり、筋トレは当たり前にすべきもの、というか、してないと、鏡に写る自分にガッカリしてしまうので、ちゃんと歯止めが効いて習慣化させられるのですが、筋トレというものを、まったくやらない人もいっぱいいるんですよね。

50代という時期の設定について、同書ではこんな風に記述しています。年齢について深く考えることのないアメリカ暮らしですが、なるほど、と思いました。

50代はとてもセンシティブです。「まだまだ若い」という気概があるくせ、一方では「もうトシだ」と嘆いてしまうことも。

「第2の思春期」というわけで、気持ちと体力がとてもアンバランスなのです。

かくいう私も、50歳の誕生日を複雑な想いで迎えました。  

50代というのは、人生を四季になぞらえれば晩夏から初秋。

仕事、家庭、社会的存在のいずれの面でも実りの時期を迎えます。

子どもが大きくなり、父母の老後という切実な問題などを抱えています。

私たちは現役として、大いにがんばらなければなりません。

この本にも書かれていますが、僕が感じる筋トレの効用は、こんな感じです。

  • 身体に芯ができる
  • 気持ちが強くなる
  • 瞬発力が出る
  • 自信がつく
  • 姿勢が良くなる
  • 服が似合うようになる
  • ものの見方が前向きになる
  • 精力がつく(!)

とくに今まで筋トレなどしたことがない方にとっては、効果は絶大だと思います。一番最後の項目とか、僕があまりブログや表の世界で触れることのないトピックではございますが(苦笑)、正しく筋トレを続けてみると、必ずや実感できることだと思います。

50代なのに筋トレ?ではなくて、50代だからこそ、筋トレ。

身体に良い物を摂り入れて、現代生活の中でなまってしまった「生物としての人間の野生」を呼び起こすことで、免疫力も高まり、身体のあらゆる機能が、本来あるべき力を取り戻していくのだと信じています。

内容は初心者向けですが、筋トレ未経験者や初心者の方には、オススメの一冊です。効果を体感したことがあるのに、今やってない人にも、リマインダーとして良いのではないでしょうか。Kindleだと、今ならなんと360円です。