「 安いから買う」からの卒業。大量廃棄社会に思うこと

安いからと、つい無駄な買い物をしてしまう

今はほぼ100%自炊をしているので、

週に2回は自然食品スーパーに買い出しに行きます。

なるべく無駄に買わないようにしていますが、

時折、いちご1パック(450グラム)で150円!的なセールに出会うと、

ついついカートに放り込んでしまう自分がいます。

どこも行かずに家で働いているので、着るものも全然いらなくて、

安いTシャツでいいやとモールに買いに行くと、

一着500円とか、三着で2000円とかいうのが見つかって、

別に素材も悪くなさそうだし、たくさん色があるといいしと、

つい、余計に買ってしまったり。

安いことに反応して、買い物衝動って起こりやすいものですよね。

で、結果、一度洗ったら首がよれて着ることもなく捨てたり、

セールのいちごは旬を過ぎていて、すぐに下の方から傷んだりして、

安かったから抵抗なく捨てられちゃって、廃棄物が増える。

いくつかの種類が選べると、つい安い方を手に取る癖がありましたが、

そこからの脱却は、ずいぶんと意識してやってきたつもり。

だけど、まだ、やはり値段につられて、不要なものを買ってるんですよね。

服も食品も大量の廃棄が社会の大問題

「大量廃棄社会」という力の入った良書を読みました。

恵方巻きなどをきっかけにして、食品ロス問題については、だいぶ表に出てきた感がありますが、

服もあちらこちらで膨大な廃棄を生みだしています。

リサイクルに出せば、それで責任を果たした気になるものの、

ゴミのような服をリサイクルに出した、その先のことを知っている人は少ない。

そもそも、あれほど店に溢れている服たちが、全部売れるはずもなく、

たいはんはシーズン終わると、廃棄処分となる運命が待っているだけ。

昔ハワイで、機密性の高いものを処理するときに、

トラック型の移動シュレッダー屋さんに依頼。

道路で、その場でシュレッダーにかけて粉々にするのを

「検証しました」というサインをしなくてはいけなかくて、

トラックでずっと作業を見ていたのですが、

そのとき、実は直前にシュレッドした物品がちらっと見えてしまったのです。

それ、誰もが知ってる超有名ブランドのロゴ入りバッグ。

それも大量に。

値札にしたら、数百万円分の価値がある消費が、

熱く、ガソリン臭く、サビだらけのトラックで細切れにされている図は、

なんとも、考えさせられるものがありました。

でも、万が一、誰かに再販されたりしたら、大問題だから、

そうするしかないのでしょう。

買わなければ、捨てるものもないミニマリズムな生き方

断捨離ブーム、お片付けブームではありますが、

一度、整理した、その後は、「断ち続ける」ことも習わしにしないといけません。

そういう意味では、ミニマリストな暮らしが、一番エコ。

お金も使わず、ゴミも出さず。

未来の大人の暮らしって気がするんですけど、いかがでしょう。

今まで我慢しすぎて生きてきて、心が窒息しそうな人には、

セラピーとしての発散消費をおすすめしたりもしますが、

それは、「本当にほしいものを見つけるプロセス」の第一段階。

その後は、自分と向き合って、未来と向き合って、

本当にほしいものだけ、周りにあればいい。

そんな自分になるのが、きっとゴールなんだと思います。

多方面から「廃棄」や「リサイクルの幻想」に向き合って、

とっても刺激になる一冊です。

凛とした生き方を模索するための参考書としても、おすすめです。