女性は知らない。なぜ男はあなたの話を聴かないのか?

今回、東京で「会話力の磨き方」のセミナーを開催しまして、
とっても斬新な内容と、好評をいただきました。
自画自賛、ではなくて、ちゃんとアンケートにいっぱい具体的に書いてくださってて、
ああ、伝えたいことが、ちゃんと伝わったな、と嬉しく思っております。
オンライン配信版もありますので、ぜひチェックしてみてください。
で、最後の最後の方で、
「今日、やったこととかを、男性に期待しちゃダメですよ」
なんて、ポロッと口に出てしまったのです。
少人数制で、小さな会場だったのですが、結局、参加者は7名になりまして、
すべて40代~50代前半の女性ばかり。
「ま、女性はそもそも会話力にかけては、男性よりも資質的に得意ですからね」
だから、男性に同じように、期待するな、と。
とくに、「自己開示」ができないので、無理やりこじ開けようとしてもダメだし、
それに、女性は「ただ聞いてほしい」だけのことも多いのに、
男性は、それがわからないから、「解決策」を提示しようとしてしまう。
でも、それを女性は聞きたがらないし、逆にもっと聞いてほしいのに耳を閉ざされるので、
「なんで、聞いてくれないのよ」
「なんで、私のことをわかってくれないのよ」
と、なる。
そんな風に不機嫌になられる理由がまったくわからないので、
男は戸惑い、不愉快になり、怒り、
「女はわがまま」「きまぐれ」「自分勝手」で「感情的」
そんな風に決めて、もっと距離を置くようになり、会話がどんどん減っていく。
な~んてことは、こういう本に、いろいろと書いてあります。
性差別、とは全然、別な次元で、
やっぱり資質の違いとか、傾向って、あるようですよね。
女性が感情でワーっと話しているときとか、とくに、
男は聞いてない
ですから(笑)。
早く終わんねーかなあとか、相手の声が届いているならまだしも、
「そういえば、あの仕事の件、明日どうすっかなあ」とか、
顔は正面向いているのに、意識は全然、別なところにあって、
異次元の人になっている場合も多い。
それと、好き、嫌い、気がある、ない、愛情がある、ない、は、
別物だったりするので、一緒にしちゃわないのも大事です。
そこは大人世代としては、「知性」と「理性」を使って、
理解し合い、互いの違いをリスペクトし合い、足りないところを補い合い、
折り合いをつけていけると良いですね。
そして、大前提として、「男はこう」「女はこう」と決めつけるのではなく、
そういう傾向があるようだ、と、幅をもたせて理解するのが、もっとも重要です。
ジェンダー論は、今、とくにセンシティブに扱わないと、誤解が誤解を生んでいきますからね。
まずは、「知ること」から。