コーチに魔法を期待した人の結末は?

スポットセッションを受けてくれたクライアントさんが、

以前に、こんなことを話してくれました。

「私はコーチに魔法使いのような役割を期待していることに気づきました」

それはどういうことかというと、

例えば、「目の前の世界を一瞬で劇的に変えてくれる役割。

コーチが敷いてくれるレールの上を生きたら

楽して上手くいくという思い」、という彼女の分析でした。

いやいや、それはコーチングとか、コーチ、という存在を勘違いしてるよね、

なんて話を、しばし、メールでやり取り。

コーチは、レールを自分で描ける人になるお手伝いをするのであって、

代わりにやってあげることはできないからです。
(誰にもできない)

私も、確かに、彼女の中に、「魔法使い」を期待するような趣があるのは感じていました

というか、コーチだけじゃなく、

他の人にもそんな風に期待をかけ過ぎているような気もした。

例えば、彼氏とか。

例えば、部下とか。

私は、彼女に言いました。

魔法使いは「自分」なんですよ。

すべての人は、自分の中に、自分の幸せを実現するための

「魔法の素(リソース)」

をちゃんと持っている。

コーチングは、それを使えるように、ありかを思い出し、

魔法を使うスキルを高めていけるように、ガイド役をするだけです。

やるのは、自分なんです、と。

対話の中で「質疑応答」していくのが、コーチングの手法のひとつです。

コーチは、聞くだけ。質問するだけ。ヒントを投げるだけ。

教えない。

答えは、それぞれの人の中にしかないし、それはひとりひとり、皆、違います。

向き合って、苦しんで、産みの苦しみの中から、光を見つけていくのは、

自分だけができること。

それをひとりでできる場合もあるけれど、

たいていは、コーチみたいな第三者と一緒にやった方が早いし、

ブレが少ないし、軸が整うので、以後、とっても楽に生きられるようになるわけです。

ハリーポッターの魔法学校の先生、みたいな感じかな(笑)。

で、その彼女から、嬉しいメールが届きました。

彼女は、実は、あのコミュニケーションの後で、ようやくコーチングの意味が真に理解できたのだそうです。

何冊もの本を読んだりセミナーに参加したり、他のコーチングを受けてもきたけれど、

何かしっくりきていなかった部分が、私の言葉によってクリアになったのだと。

さらには、こんな話も添えられていました。

「名医の話よりも、まずは自分を信頼することを意識し始めたら、

 なんと、1年半前から子宮にあったはずのポリープが消えました!

 ポリープを取るには、手術以外の方法はないと言われていたのですが(笑)

 自分軸で生きるとは、こういうことなのですね」

すごいですね〜。

病は気から、と言いますが、潜在意識が「信号」として病気を作り出すって、

やっぱり、あるんでしょうね。

私がそういうことを学ぶことになったきっかけは、この方です。

すべてうまくいく/ルイーズ・ヘイ

思考で治すヒーリングメソッド、と副題にあるように、

人は自分を癒すことができる魔法使い。

コーチングは、その魔法の使い方を思い出すための、最良のツール。

その思いを、確かにしてくれた、クライアントからの嬉しいメールでした。

コーチングが病気を治せます、ということを言っているわけではないので、

誤解なきよう、よろしくお願いしますね(笑)。