ブレーキの影に「不安」あり。その正体は何?

今日はまず、3つの事例を、お話します。

<1>

先月末、うちの子犬の避妊手術をしてきました。

生後半年を過ぎると、発情期が始まる可能性があるとかで、

病院からも、半年以内にやれば、割引してくれるという特典つき。

ペットが増えすぎて殺生処分になっている時代ですから、

むやみに無知から増やさない、は、大切な愛護精神なのですよね。

と言いつつも、長らく、手術日を決断できずにおりました。

こんな小さな赤ん坊のような存在に、

開腹手術をするなんて、考えられない!

怖い! 何かあったらどうするの?

不安が恐れとなり、予約しようとするのに、また先延ばし。

気づいたときには、3週間先まで予約いっぱい、とかで、

6ヶ月の期限に間に合わず。

でも、まあ混雑は向こうのせいということで、特典は適用してくれました。

ただ、手術後の24時間は、麻酔やら痛み止めやらの影響でおとなしかった、この子。

でも、その後は、ウソ〜?というくらいに、元気なんです。

3日目には、表に出たくて、ぐずり始め、

4日目には、おもちゃと荒っぽく遊び始めたので、散歩再開です。

本当になーんにも痛みもないようで、傷口もなんの影響もなく、

食欲旺盛、よく眠る。

まるで何もなかったかのよう…。

あの不安が、バカみたいに見えました。

<2>

来月、日本に行くことにしたのですが、しばらくの間、

「犬がいるし、無理かな」って、勝手に不安に思っていたのです。

でも、よくよく突き詰めて考えてみたら、

単に自分が離れたくなかった、って、だけみたいなんですよね(笑)。

それかよ、ブレーキの原因はって、相方さんと笑いながら、

言っておいで〜、てな話になりまして、すんなりチケット入手。

不安の元は、離れたときに、自分が寂しすぎて、恋しすぎて、

やっていけるのか? ということ(笑)。

親ばか過ぎで、どうしようもないですな。

<3>

あともうひとつ。

先週、やっとテキサス州の運転免許書き換えに行ってきました。

本当は、引越し後、90日以内にやらないといけないというのに、

なぜか、動けずにいたんです。

州によって、この手続きはいろいろ違うのですが、

テキサスの場合は、試験はないんです。

学科も実地もなしで、単なるペーパーワークのみ。

ただ、唯一あるのは、「目の検査」。

自分がずっと長い間(9ヶ月目です、すでに)行けずにいたのは、

どうやら、その検査が怖かったから、なんですよね(苦笑)。

良い方の目の緑内障が進んでおりまして、片方の目は健康なんだけど、

でも、極端な乱視で、メガネかけても0.6までがやっと。

両目使えば、生活には何の支障もありません。

でも、検査で落ちたら、完全車社会で、生きていけない…

と思うと、行きたくなくて、先延ばし、先延ばし。

でも、先週、「いったい視力はどのくらいあればいいのだろう?」

と、気になって調べてみたら、両目で0.5でOK。

あ、なーんだ、となりまして、晴れて行くことができた次第。

実際、検査では難なくパス。

これ、読めなかったら、生活できないでしょう、くらいのレベルで、

全然、心配することなど、なかったのです。

ああ、こうやって、何かができないでいるとき、

自分がついつい先延ばししようとするとき、

奥の方には、常に何かの不安や怯えが隠れているんだよなあと

あらためて悟った次第です。

その正体を紐解いて、不安が現実とは違うことを認識すれば、

止まっていた足も、すっと前に進んでいくもの。

50も後半になって、何やってんだ、おめーって感じですが(笑)、

ま、人間、一生きっと、こんなもんです。

あ、人間っていうか、自分、です。

皆を一緒にしちゃ、失礼ですね(笑)。

おかげさまで、うちの子、超元気です。

家族3人(?)、仲良くテキサス暮らし、楽しんでいます。