ちゃんと病・きちんと病で、結局人生、損してない?

クライアントとの会話の中で、よく聞かれる言葉が、「ちゃんと」「きちんと」

これらの言葉が自分の自由なマインドをしばりまくっているし、強迫観念を生んで辛くなってしまうケースが多いようです。

ネットには、「ちゃんとしなければ病」とか、「ちゃんと病」とか、いろいろ載ってます(笑)。

厳し目な親から育つと、どうしても呪文や念仏のように言われ続けて、意識の底に染み付いてしまうのですね。

女だから、ちゃんとしなきゃ…?

日本には「CHANTO」という雑誌まであって、ちょっと怖いです(笑)。

もちろん意図は違うと思うのですが(いや、怪しいが)、2020年の今も相変わらず、家事は女性の仕事、ちゃんとできて当たり前的な前提条件が見え隠れしてザワザワしちゃいますね。

これを買う女性も、「やっぱり私も女としてちゃんとしなきゃ」「仕事も家事も子育ても、ちゃんとできる女に憧れるわ」って思って手にとるんでしょうか。

できる女願望の強さに関しても、メルマガが5通くらい書けるほどのネタがあるので、それはまた後日(笑)。

ゆるめたら、自分がダメになってしまうという恐怖

ちゃんと、ちゃんと、と力んでいるクライアントに、そんなところ、頑張らないでいいんだよ~と、ゆるめることを勧めると、

「ゆるめたら、どんどん自分がダメになってしまいそうで怖い」

という言葉が必ず返ってきます。

ホームレスになっちゃう、なんて言う人もいます(苦笑)。

将来、孤独死して、猫に食べられながら、ゴミ屋敷でひとり骨になるのはいや~っとか。

いやいや、そんなスゴイことになる前に、ちゃんと歯止め、自分できかすでしょ~(泣)。

「大丈夫ですよ~、そんなこと心配しなくても」

まじめに、そんな会話、100回くらいしています(号泣)。

そういう無駄な想像力を別なことに活かしたら、きっと社会の役に立つに違いないのに(爆)。

エネルギーの垂れ流ししちゃって、燃費悪過ぎ。

頑張り過ぎが、生きづらさを呼んでいる

言葉に言わなくても、「ああ、この人、今、ちゃんとしなくちゃって闘ってるなあ」というのが見え隠れすることも多いです。

頑張りすぎない方が、うまくいくことも多いし、毎日がしあわせ気分で過ごせるのに。

自分が心の中で、「ちゃんとしなきゃ」と思ってしまうことがあったら、あ、いけない、いけない、そんな風に思う必要はないんだ、と理解して、深呼吸したりして、ゆるめてあげてください。

そのような無駄な心身の緊張を、ストレスと呼びます。

ストレスは、他人からではなく、自分が自分に課したことで起こしていることがよくあります。

開き直って、素直に降参して、できないもんはできないよ~と笑っちゃってください。

結局、やらなくていいことを、いーーーーーっぱいやっちゃってたりします。

家事のやり過ぎ、世話の焼き過ぎ、時間かけ過ぎ、欲張り過ぎ、こだわり過ぎ、心配し過ぎ。

一度、全部、手放してみましょう。

やりたいからやる、ということと、ちゃんとしなきゃダメ、と強迫観念でやるのとは違うので、その仕分けが上手にできるといいですよね。

たいていのことは、ゆったりとできる範囲で、ベストを尽くせてれば、全然OK。

あとは流れに任せるが勝ち。

でも、残念なことに、皆、自分の言葉や考え方の癖が、自分では聴こえないし、見えないのです。

え、私、アタリマエのことを、当たり前にやっているだけ…。だって、皆やってるし…。

「え、これが、ちゃんと病?」 ⇒ ほとんどがそんな感覚なんです。

だからこそ、コーチやカウンセラーと話して、自分を客観しできるようになることが、自分を変え、未来を変えることに役立つわけですね。