年代別で第5位! なかなか頑張れた超難関坂道ハーフマラソン in ロサンゼルス

New Year Race ロサンゼルス

今年初めて挑戦してみた「New Year Race in Los Angeles」。これはロサンゼルスのダウンタウンを舞台に繰り広げられる、ハーフマラソンと、10キロ、5キロの大会で、毎年、新年最初の土曜日に開催されています。

3月のLAマラソンに向けて、とても良いタイミングにあるので、ずっと出たかったのですが、なかなかダウンタウンという場所はとっつきにくかったんですね、自分には。

でも、今年は距離的にかなり近く感じられるところに引っ越したこともあり、ついに挑戦しました。

(ダウンタウンへバスで初めて行ってみた体験ブログエントリはこちらからどうぞ。)

2015年1月3日(土)。午後6時のスタートという夜の大会なのです。その方が道路規制が楽なんだろうなと思います。夜や土日は、かなりゴーストタウン化する場所だとはいえ、バスや電車の起点になっていたりするので、不都合は多いのでしょう。

なぜ新年か、というと、アメリカ人にとって、特別な意味があります。

11月の第4木曜のサンクスギビング(感謝祭)から始まって、クリスマスや大晦日に至るまで、アメリカは家族や友人、会社などで集まって楽しむパーティシーズンとなります。この時期を総称して「ホリデーシーズン」と呼びますが、人が集まる、イコール、食べる(笑)。とにかく食べて飲んで、運動する機会も少なくなるほど生活パターンは崩れ、必ず皆、太るんですよね。

アメリカもNew Year Resolutionと言って、「新年の誓い」的な目標を立てる人が多いですが、願い事リストの筆頭に上がるのが、だいたい「痩せること」なわけです。その新年のダイエット宣言に対する覚悟を示すために出よう!というのが、こちらの大会が人気がある秘密でしょう。

昨年までは10キロとハーフだけだったのが、今年から5キロも加わって、これから運動を本格的に始めようという方にもハードルが低くなりました。家族連れもとても多いし、とくに5キロ、10キロは、友達グループで参加しているような人たちも目立ちます。カップルも多いなあ。

僕は、ハーフマラソンに出場しました。

↓ 午後6時の出発を前に、ダウンタウンの7th通りに集まった参加者たち。自己申請のタイムに沿って、前の方からくっきり区分けされて並びます。僕はエリートランナーのすぐ後ろ、1番目の枠から即スタートという位置です。

New Year Race ロサンゼルス

今回、大会からプレゼントされた参加者Tシャツは、上の写真で僕が来ている黒いハイネック、ジッパー付きの長袖ウエアです。保温性もあって、冬場にはちょうど良い感じ。

でも、レースには若干、暑かった…。半袖にアームスリーブつけて走ってたら、スリーブ脱げて良かったのになあと後で反省。レース前日がものすごい寒かったもので、ついつい心配し過ぎちゃいました。

ホノルルマラソンでは「完走者Tシャツ」になっていますが、その他のたいていの大会は、アメリカでは「参加者Tシャツ」が事前に配られて、ゴール後に完走メダルがもられる仕組みです。

New Year Race ロサンゼルス

皆がこうやって揃うと壮観ですね。完走者の数で言うと、ハーフは2979名、10キロは997名、5キロは1218名だったそうです。合計5194名の大きな大会です。以外にも、ハーフ出場者が一番多いんですね。

コースは、ダウンタウンの7thとHOPE通りの角からスタートして、そこからほぼ真っ直ぐ、高い山の上にあるドジャース球場へと向かいます。道路をくねくね行くと、規制もたいへんだからなのか、ハーフマラソンのほとんどの距離を、この山の上から中腹辺りで過ごすことになります。

LAマラソンは、ドジャース球場からスタートして、最初は駆け下りるだけでいいので楽なのですが、あのとんでもない坂を「登る」と考えただけでゾッとします。

が、実際には、登って、ぐるっと球場周りを回って、スタジアムの中を走って(これは気持ち良かった!)、それから坂を降りて、そしてまた別なゲートから上がって、また降りて、また別なゲートから上がって、と、何度も何度もアップダウンが繰り返される「キワモノ」大会だったのです。

事前にコースマップをじっくり見て、高度マップ(下図)も頭に入れていたのですが、見るとやるでは大違い。8マイルの手前にある、急角度のV字ダウン&アップなんて、ももの裏側がつりそうで怖くてたまりませんでした。

New Year Race ロサンゼルス

その後も何度も何度も上り坂は登場しましたが、ハーフマラソンなんてへっちゃら、バテることはありえない!と覚悟を決めて加速して行きました。前半やや抑えめだったのが良かったのか、ペースを上げたまま頑張り通せて、1時間44分51秒というタイムでゴールできました。

ゴールは、シティホールというロサンゼルス市役所の真ん前。美しくライトアップされた建物がキレイです。左にあるのは、満月−1日の明るい月。

ホール前の広場がランナーの憩いスペースになっていて、無料でビールがふるまわれたり、ストーブが置かれて、皆でレース後の歓談をしたり、思い思いに楽しんでいる様子でした。

New Year Race ロサンゼルス

この大会は、新年の「みそぎ」みたいな気持ちで出ると良いかもしれません。いろいろと皆、新年に思うことはあるかと思います。昨年できなかったことを果たしたい、とか、今年こそ!みたいな秘めた思いがそれぞれにあるでしょう。

夢を叶えたいんだったら、まずはこの舞台を切り抜けてご覧、とばかりに、大会関係者さんも「異常に」厳しいコースを用意してくださっています。僕がかつて走った中では、坂の多さと長さと勾配の険しさから言って、最大の難関コースですね。

僕もやはり今年を占う的な意味あいを感じてしまったので、こんなところで歩くものかと歯を食いしばりまくりました。こんなところで弱音吐いたり、諦めていたら、本物の願いなんて叶うわけもない、こんなの序の口だい、と腕をブンブン振りまくって坂を登っていました。

そうやって走った結果、全体の中で171番で、トップ6%に入っていたようです。たいしたタイムではないのですが、やっぱり相当きつい大会で、全員が苦しんだんですね。相対的には良いタイムだったようです。

New Year Race ロサンゼルス

↓ こちらは年代別+性別のカテゴリで見たランキング。142人中、5番目にいました~。Yeah!

New Year Race ロサンゼルス

終わって、荷物を受け取りに並んだ時に、前後の人たちと少し感想を話した時、かなり鍛えてそうなひとりが「That was brutal」と首をふりふり言ったのが笑えました。単にきついのではなくて、本当に残酷なまでに過酷な厳しさ。タイム狙いは無理ですが、でもトレーニングには最高です。

とか思ってしまうのが、ランナーたちがドMだと言われる所以かもしれません…(苦笑)。

次は1か月後。ハンティントン・ビーチで行われる海辺の大会「サーフ・シティ・マラソン」です。そこでもまたハーフを選択です。たいした坂はないので、今度はLAマラソン前のタイムトライアルとして全力で望んでいきましょう。

LAマラソンで3時間30分切りを目標に、あと2カ月ちょっと、楽しんで走ります~。なんか良い感じ。