「新しい働き方」を模索し、稼ぐ力を身につけるための必読書 4冊紹介!

新しい働き方ができる人の時代

60歳で定年を迎えた先輩方とお会いしたりすると、やっぱり、そんな年齢で本物の引退をするのは「あり得ない」選択であることを痛感します。そんな話を、前回のブログで書きました。

  参考:「早すぎる60歳定年。会社後の人生を考えるのは「今」

ハワイでは、「ハワイシニアライフ協会」に参加させていただきながら、まったくもって現役そのものの70代の方々ともお付き合いさせていただいていました。

有り余るバイタリティと好奇心を内に押し込んで、完全に引退してしまうなんて、一生、あり得ない、と思わせていただく体験でした。

働くって、素敵なことですよね。

世の中から必要とされることだし、感謝していただけることだし、自分の時間や能力やエネルギーを、何か人の役に立つことのために捧げて、貢献することです。

会社に行くの、嫌だなあ~って思いながら働くのって、人生の無駄遣いしているようで、とても嫌ですね。

だったら、他の働き方を追求してみたらいい。

どうせ働くならば、「今、この瞬間をどう過ごすか」が「未来につながっている」ことを強烈に意識しながら、意識的に働いた方が良いに決まっています。

5年後、10年後、20年後、どんな働き方をしてきた人が報われるのか、成功し、幸せになるのか。

これまでに読んできた中で、参考になる本を4冊(+おまけで1冊)、ご紹介します。

1.あたらしい働き方/本田直之

世界の働き方は、とっくに変わっているのに、なぜ、同じ考え方、価値観で会社選びや仕事選びをしているのか?

という問いかけから、どういう会社の選び方をすべきか、自ら取材した日米20社の実例を交えながら検証していく力作です。

あたらしい働き方ができるようになるために必要な17のスキルを、思考のスキルと仕事のスキルに分けて提案しています。

私が提唱する「セルフ・アップグレード」と同じ意味の、「常に進化し続けられる力」も含まれています。

これから会社選びをする学生さんにも、オススメの一冊です。

常識にとらわれない、「自分の頭で考えた」軸のしっかりした理論を提唱する、ちきりんさんの本は、いずれも深くうなずく力強さがあるんですよね。

こちらの本は、ベストセラーになった「ワークシフト」を受けながら、産業革命に匹敵するような、とんでもない革命的変化が起こっているのよ、と力説し、危機感を促します。

その変化をもたらしている3つの要素は、「IT化」「グローバル化」「人生の長期化」。

と書くと、なーんだ、知ってるよ、とつまらなく見えてしまうかもしれませんが、ひとつ、ひとつ、バラバラに見るのではなく、この3つが合わさったことによって起こる変化が、劇的なわけですね。

印象に残っているのは、今後は、すべてがストック型からフロー型になっていく、というところ。

仕事の種類も数も、人間関係も、お金も。

ある程度、資産を貯めたら、それでいい、なんてことはないのです。常に新しく、新しく取り入れていくことができる働き方でないと、リスクが大きい。

これからも価値観は大いに変化します。社会の変化だって、まだ入り口。始まったばかり。人生を何度でも生き直す覚悟が必要なくらいなんですね。

それを、「チャンス」と思える人こそ、未来を明るく生きられるのだろうなあと思います。

こちらの本の中で、初めて見て、とてもインパクトがあったのが、「産業の突然死」という言葉です。

ある日、ある時、その産業がなくなってしまう。それを飯の種にしていた会社も潰れ、社員も露頭に迷います。

ちょっと古い例で言うと、デジカメの台頭で、フィルムメーカーだったコダック社が倒産、解散に至りました。

その他にも、刺激にあふれた言葉がいっぱいで、心臓がビンビン反応しますよ。

「仕事がなければ自分で創ればいい」 ⇒ なるほど、稼ぐ力の本質は、ここですもんね。

「時間でなく仕事で縛る」 ⇒ そうされたら困る社員もいっぱいいるとは思います。残業はしたくないけど、残業代はアテにしてますからね。(元の給与体系の問題でもあり)

「ハードスキルとソフトスキル」 ⇒ 「セルフ・アップグレード成功術」でも詳しく触れております。

「大卒程度の能力では食べていけない」 ⇒ え! でも、本当ですね。だから自分で鍛えるのです。

「カギを握るのは人間力」 ⇒ ほーらね(笑)。皆、こうやって「個」「個人力」が大事だとおっしゃるのです。全員、共通していることですね。

大学生から、新人、すべての世代のビジネスパーソン、そして経営者にこそ、おすすめの一冊ですね。

唯一、海外ものですが、マーケティングの分野で名を馳せるセス・ゴーディン。最近は、リーダーシップやら人材のことなども触れるようになっていますね。

あたらしい働き方が不可欠という意味では、日米、ほとんど共通なんですね。

でも、コーポレート的環境がより強い日本においてこそ、やっぱり改革の度合いが大きいのだろうなあと思います。

印象に残る言葉、こちらもスゴイですよ。

「あなたの価値は、どれだけ個性ある能力を発揮できたかで決まる」 ⇒ 単に個性じゃない。単に能力じゃない。「個性ある能力」を発揮することが求められる時代になっている、というのです。これ、ハードル高いですねえ。

「もはや完璧さを目指すことは、役に立たない」 ⇒ 世の中は、そんなことを求めてなど、いないのですね。ミスを怖れずに、新しい可能性をどんどん失敗しながら試していけ、ということなんです。

最後に彼が一番力を入れて論じているのは、これです。

「何かを与えられる人だけが生き残る時代」

インターネットで、与えることのハードルがグンと下がり、ほとんどなくなった今、与えない理由などない。

抱え込む人、貯めこむ人は、一時的には得をしても、長期的には損をしていく。

ブログやコミュニティ活動を通じて、自分ならではのアウトプットをし、「トライブ」と彼が呼ぶ、同じ志や興味、関心を持った人々のグループができ、それが、ビジネスを呼んでいく時代である、と、彼は著書「トライブ 新しい“組織”の未来形」でも語っているんですよね。

この2冊は、合わせて読むと、より効果的かと思います。何歳でも、どなたにでも、おすすめしたい良書です。
(何度も行っていますが、「トライブ」のアマゾン評は、本の評価とはまったく関係ないことがほとんどですので、気にせずに。原著の評価は、450人以上が評価して、☆4.1以上の高評価です。起業家のマスト本とも言われています。)

他にも、関連しておすすめしたい優良書籍はたくさんあるのですが、今回は、この辺にしておきましょう。