8月頭にテキサス州のダラスに引っ越して以来、家の周りはどんな感じなんですか?とよく質問をいただきます。
ダラス、という地名を言うと、「そこは違うだろ」と言われそうなほどの郊外ではありますが(笑)、空いていればダウンタウンから30分、トヨタが本社を構えるダラスの副都心的な趣のビジネスシティから20分。
10分~20分ほどの範囲内に、便利な大都市ならば、どこにでもあるようなお店やジムやいろんな施設がずらりと揃った、本当に便利な場所です。
ファミリー向けの家が立ち並ぶエリアなので、開発が進むごとに学校がどんどん新しくでき、ものすごい勢いであちこちに家が建ち、病院ができ、公園ができ、ショッピングセンターができ、と発展中。
なんだか45年前に移り住んだ千葉海浜ニュータウンのことを懐かしく思い出します。
そこも、まだ引っ越した当時は結構、先に来た方で、家の前は埋め立てたばかりの新しい土地が広がり、学校も生徒数はごく少数。
それが、どんどん人数が増え、家ができ、学校が増え、だいぶ経ってからですが、JRの新線が誕生して(京葉線)沿線がいよいよ発展していくのを見続けてきました。
今はもうそこも高齢化の波が押し寄せて、ライフサイクルがグルっと一回転しきっちゃったような趣となっておりますが(苦笑)、命の誕生と成熟と老いをずーっと見せていただいている気がします。
で、ダラス郊外。どんどん北に伸びる住宅地。
でもまだまだ土地が余りまくってて(笑)、窮屈になる気配はありません。
というか、ものすごく余裕がある造りを心がけているのです。
スタンダードが、たぶん違うのです。
住宅地の中に、大きな公園的なスペースがたっぷりあります。
道路もめちゃくちゃ広いです。
公共で無料で使えるプールやジムやパーティルームがついています。
家も、豪邸みたいに見えるのですが、スタンダードが違うので、普通の家がバカでかいのですね。
3000~5000万円の間で、普通に立派な新築に近い家が変えてしまうのです。
必要なくても、シアタールームとか、ゲームルームとか、勝手についてきてしまう(笑)。
公園とかプール施設とかシアタールームとか、一見すると、「無駄」で「贅沢過ぎ」に見えるかもしれないけれど、そういう無駄こそが、実は「豊かさ」の根源なのだと思うのです。
そういう無駄を考えつけるマインドが、豊かさを生むのです。
ここ、大事なので、マーカーしておきます(笑)。
そして、無駄だけど、損得勘定考えずに、「ほしい!」と思ったら、選べるマインドこそが、豊かさに結びつくのだとも思います。
それは決して物質だけのことではありません。
空間。時間。人間関係。
すべてにおいて、共通するマインドセットですね。
では、ここで、そんな無駄にあふれかえった、別に高価じゃないけど、とっても「豊か」を実感させてくれるご近所界隈を写真でご紹介します。
毎朝、こんなところを走ったり、散歩したり、しています。
早く犬を飼って、一緒に歩きたいな。
ジョギングで10分のところで待っていてくれる、牛さんたち(笑)。
なんと牧場があります。さすが、テキサス。
水のタンクなのだとか言いますが、あちこちにこれが立っていて、フラットで目印のないテキサスでは、方向を知るのにもとても役立ちます。
エリア名やらコミュニティ名が書いてあります。
家の前からずっと続く、謎の森。
ボコッと凹んだ湿地帯だから、ここはあえて埋め立てたり、開発したりせずに、自然のまま残したんですね。
賢いし、贅沢だし。それが豊かさを感じさせてくれるのです。
家を建てて売れば、何十億円分に相当するだろうにね。
この湿地帯の一部を、変化に富んだ「公園」として造園してくれているのですが、これもまた太っ腹。
この橋のデザインとか、もう絶妙で、ツボです。
自然の景観を活かし、興ざめさせることなく、自然をさらに引き立てる。
人間の叡智はすごい。
こんな湿地帯もあえて埋め立てずに、そのまま残す。
車が通る橋も、テキサスらしい石壁にして、自然と一体化させています。
ランプも、こちらでは独特の昔風のランプしか設置されていません。
サッカーやら、バレーボールやらを時折やったりしている広場。
開発しようとすれば、こうやって平地にして家を建てることもできるんですよね。
だけど、あえてしない。
広場にする。
コミュニティに住む住民のためを思った開発。
というか、まあそういうのがマーケティング上「売り」になるし、競争して、他も皆、それをやっているからこそ、なんでしょうけどね(笑)。
まあ、これも商売、商売。
でも、良心的な商売の仕方だと思います。
うちのすぐ近く。
秋のうろこ雲がキレイな朝でした。
あれ、もう夏終わり?
この中に、うちが写っていますが、どれ、とは言いません(笑)。
2階建ての家が多いですけど、うちは使いやすい平屋なので、埋もれて見えません(笑)。
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