本格的な家庭菜園は難しくない。野菜を育ててコミュニティをつなぐプロジェクトを2つ紹介

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「芝生ではなく食物を育てよう」というこの写真は、「Food Is Free」という2012年にスタートしたプロジェクトのFacebookから。

アメリカの家は敷地が広くて、たいていは芝や花が植えられている。皆、庭師などを雇って常にきれいに整備している。そうしないと近所から叱られたりもするし、コミュニティによってはルール化されているところもある。

芝生というのは緑色をしているけれども、決してそれが木の代わりになっているわけではなかったりする。季節の花々で情感が潤うガーデニングももちろんいいのだけれど、ファーミング(農地化)して自給自足したら食べ物は無料で手に入るよ、ということを広める活動だ。コミュニティ皆で取り組んで作物を交換しあったり、世話をしあったり。コミュニティの活性化にもつながるという。

↓ こちらのビデオは、ホワイトボードに絵を描きながらコンセプトを説明してくれているのだが、それがとても良く出来ている。面白いしクリエイティブで、その「手作り感」がプロジェクトの伝えたいこととぴったりマッチしている。本題とは関係ないけど、こんな風に絵が描けたらなと、そちらのスキルはまったくもって持ち合わせていない僕は羨ましくなってしまう。

 もうひとつ、少し先を行くプロジェクトがある。2009年に設立された「Firmscape(ファームスケイプ)」は、アーバン・ファーミングをプロモートしているプロ集団だ。こちらのビデオも見ていると何だか泣きたくなってしまうほどだ。なぜだろう…。
家の裏庭やオフィスビルの屋根、無駄になっている空き地などを農場として設計し、アドバイスをし、定期的に状態のチェックアップをする。でもメインの管理者はその土地の持ち主だ。

Farmscape from Farmscape on Vimeo.

僕のコンドミニアムの部屋にも、畳2畳分くらいのスペースがある。その半分くらいはカリフォルニアの強い日差しが当たる。雨はまったく降らないから水の供給は必要だけれど、そろそろハーブとかプチトマトくらいは育ててみたいなと思う。将来、家に住んだら、絶対に自給自足するんだ、と前から言い続けている。自給自足は、フードマイレージもトレーサビリティも気にしなくていい究極のエコロジーだ。