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2017ロサンゼルスのLGBTプライドを歩いて考えた「普通って何? 」

6月はプライド月間。

各地でパレードやら、各種イベントが行われます。

そんなこんなもあって、過去に書いた記事に検索で辿り着く人が多くなっているようです。

これとか↓

6月はLGBTプライド月間。大統領がそんなことを宣言する時代になった
6月はLGBTプライド月間。大統領がそんなことを宣言する時代になった
オバマ大統領が、6月はLGBTのプライド月間と宣言し、宣言書にサインをしました。LGBTというのはひとつの記号、象徴であって...

これとか↓

シアトルの「LGBTプライド」は、びっくりするほど大きかった!
シアトルの「LGBTプライド」は、びっくりするほど大きかった!
上の写真は、シアトルにあるスターバックス本社が今年はじめて掲げたという、特大サイズのプライドフラッグ。本社ビルのてっぺんに掲げられた...

6月8日から11日まで、日本から訪れたトランスジェンダー氏を案内しながら、私自身も、LAのプライドに参加してきました。

彼は、クラウドファンディングで資金を集め、世界23カ国、28都市を訪問し、各地のLGBT事情を肌で感じ、リサーチしてこようというプロジェクトを開始。

「Rainbow Journey Project」は、150万円近くを集め、無事に成立。

プライド月間からスタートして、8月上旬までの70数日、バックパッカー的な旅が続くそうです。

「彼」藤原直さんのインタビュー記事はこちらから。

世界26都市からLGBTの事例や当事者インタビューを発信!「Rainbow Journey project」6月1日のスタートを前に、藤原 直さんにインタビュー! - Diversity Studies|ダイバーシティスタディーズ
21カ国、26都市を巡り各地から情報を届けます    「Rainbow journey project」とは世界を周り各地のLGBT当事者インタビューや、各国のLGBTに対する取り組みなどを、ホームページから発信していこ …

彼は、女性に生まれつつ、男性の身体に転換して、戸籍の性別も変えた方。

「FTM、って言うんです」

その記号、Facebookの自己紹介でも使ってたけれど、私は何のことか、知らなくて。

聞いたら、Female to Male(女性から男性性へ)という意味なのだそうです。

MTFは、Male to Femaleで、男性から女性へ。

トランスジェンダーは、ゲイ、とは違うんですよね。

だから、LGBTと、ひとくくりにされても、それぞれの間の垣根は結構、高くて、同じLGBTだから理解できるでしょ、というのは、早とちりで。

話してみなければわからないことばかりです。

分かり合えるのは、「少数派として生きるにあたっての、さまざまな不都合なことと、それに対応してきた過去のエピソード」だったり。

それにしても、「単なるゲイ」と、トランスジェンダーとでは、その不都合レベルも違うんですよね。

マイノリティの中のマジョリティ、という不思議。

たぶん日本よりは何10年分も先に進んでいるのだろう、LAのゲイの発信地、ウエストハリウッドの街を目の当たりにして、彼も度肝を抜かれていた感じです。

そんな街に住んでいると、すべてが当たり前に思えてくるわけですが、LAの中にあっても変わった場所ですからね。

そりゃ、そうだろうな、と思います。

でも、日本のLGBTシーンも急速に変化しつつあり、可視化されつつあり。

一度、変化が始まると、全体への浸透がとても早い社会だし、宗教やらの縛りもないので、もっと加速が進むのかもしれないですね。

トランスジェンダー氏は、女子校、女子大とか通っていた、肉体的には女性性を持つアラフォー。

でも、その状態が、本来の自分ではないことは、幼少の頃からわかっていたと言います。

肉体を変える手術に踏み切ったのは5年ほど前。

パスポートの性も変え、今は男性。

あ、そんなことが日本でも可能だったのか、と初めて教えられました。

肉体を女性から男性に変えても、女性が好きな人と、男性が好きな人とに分かれるそうです。

彼は、女性を性的に指向する人。

中には、同じように、性転換をしたトランスジェンダーにしか性的魅力を感じない人もいるのだとか。

彼らの話を聞いていると、あれ、ただのゲイって、なんか平凡でつまらない存在?とか勘違いする(笑)。

何が普通で、何が普通じゃないか。

そんなことはもうとっくに超越しているわけです。

私がなんか少し突き抜けたところからアウトサイダー的にものごとを見て、同調圧力に染まらずに生きてこれたのは、そういう、常に自分らしさと向き合って問い続けているグループの中で、意識の枠を広げられ続けているからなんだとあらためて知らされました。

今年のLAプライドは、いつもならお祭りっぽいパレードなのですが、今年は、政局を反映して、誰もが参加できる「行進=マーチ」でした。

客人を案内して初めて訪れたLGBTセンター in ハリウッド。でも、ここはメディカルビル(医療施設)で、コミュニティが集まるためのものは、また近くに別な大きなビルがありました。すごいなあ~、この規模。しかも、まだまだ支部は他にもいっぱいあるのですから。

テーマは、#ResistMarch。

文字通り、「抵抗」です。

LGBTセンターのスローガンは、私が着ているTシャツに描かれているように、Resist、Insist、Persist。

辛抱強く、粘り強く、主張し、抵抗し、自らの権利を獲得する。

自分を守り、弱きを守り、本当の平等とは何かを問い続ける。

そんな覚悟に満ちた、毅然とした行進に、私も加わってきました。

参加は無料。Tシャツも無料。

旗もプラカードも用意されていて。

ハリウッドですから、セレブも市民として普通に参加していたり。

黒人に対する不当差別への抵抗や、中絶の権利を主張するムーブメントや、保険制度改変への反対や。

LGBTとは少し軸の違う、そんな社会問題も叫ばれて、つまりは広くトランプ大統領への抗議活動。

でも、根本のところで、とっても明るいんですよね。

沿道、ずっとマドンナやレディ・ガガが鳴り響いてますし(笑)。

誰もが、人間の可能性、人類の英知をちゃんと信じている。

人が作った制度が間違うこともある。

でも、それを軌道修正するための手段も、ちゃんと用意されている。

悲壮感にひたることなく。

犠牲者になることなく。

今、自分たちにできることをするだけ。

そんな姿勢があれば、やれることはいくらでもあるんだな、と学びます。

いつの時代も、ほしいものは、こんな風に自分で勝ち取るもんなんですよね。
以下、写真で2017年のLA PRIDE、マーチの模様を御覧ください。

巨大なLGBTセンター。と思ったら、ここは医療ビル。コミュニティの集まるビルは、また他にもでっかいのがありました。すごい規模。しかも、支部もいくつもあるのですからね。

某大統領さんの後ろ姿です(苦笑)。LGBTや、マイノリティにフレンドリーではないとされ、今回はマーチ全体が政治色の強いものになっていました。

レディガガの歌でも有名な言葉「Born this way」。選択じゃないんだよ、こんな風に生まれただけなんだよ、という意味。今でも多い誤解へのアンチテーゼとして、そして自分らしく生きることを示す覚悟の言葉として、よく使われます。ウエストハリウッドのレストランに飾られたディスプレイです。

いつもはピンクの壁をバックに写真撮影する観光客で賑わう場所。でも、この期間、壁がなんとレインボーカラーに塗り替えられていました。すごいな~。昼間行くと、インスタカメラマンでいっぱいです。メルローズ通りと、ハーパー通りの角。ビバリーセンター、ビバリーグローブの中間くらいの場所です。

LA在住の学生さんですが、許可取ってないので、顔をぼかしたりしてます。こんな感じで、皆が思い思いに歩きました。意外にスピード早くて、日がさすと暑くて汗かいちゃいましたね。薄着の人が多いゲイのグループですが、朝は15度下回るくらいで、寒かったのですよ。

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