サプリを完全に止めてから3年。健康状態はますます良好~

20代の頃から、長いこと、ビタミン剤を服用する生活を続けていました。少なくとも25年以上、続けていたかと思います。

50歳過ぎてから、肌がツヤツヤとか言われ始めて驚いているのですが、10代後半~20代前半は、顔のブツブツ、ボコボコがひどくて、悩みの種でした。

いつもいつもというより、ある時、パーッと湿疹みたいにニキビが広がって、何やってもダメなんですね。

皮膚科でくれる医薬系のビタミン剤がとても効いたので、それからチョコラBBとか飲むようになって、それが発展してビタミン剤へと流れていったのでした。

ビタミン剤おたくになっていた頃

30過ぎてアメリカに旅行に行くようになってからは、行く度にドラッグストアで安いビタミン剤を大量に買い込んでは、毎日5錠くらいせっせと飲み続けていました。

そういうことは、きちんと続けられる性格で、すぐに習慣にできてしまうので、忘れると気持ちが悪いのです。

最初はビタミンCから。

そしてB群、そしてマルチビタミンだの免疫に良いからとエキネシアだとか、頭良くなるからってギンコーとか、心臓に効くと言われれば弱くもないのにCoQ10飲んだり、大量に飲んではトイレの時に尿の色と臭いにぎょっとしておりました。

一時期は、一月分で1万円近くにもなる、とても高価なビタミン剤も服用していたこともあります。

錠剤あり、粉末あり、ジュース系あり。

おたくがビタミン剤を卒業するにいたった理由

そんな自分のビタミン信奉を、3冊の本が連動しながら徐々に変えていきます。

1.「究極の食」(南清貴)

もう絶版のようで、Amazonにも中古しか出ていませんが、僕が食と健康にのめり込み始めた直後の2008年の本です。

病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-」の著者、新谷弘実さんもオススメだったので読んだのですが、なかなか説得力もあって良かったのです。

とくにビタミン剤についての言葉で、「体は自然のものしか本当の栄養とは感知しないから、サプリは飲んでも無駄」的なことが書いてあった気がします。

記憶うろ覚えです。

そして、「ビタミン剤を飲んでいる人は身体が臭い」と書いてあったのです。

体臭だったか、口臭だったか忘れましたが、確かに尿は臭かったです。

どぎつい色素で下着が染まってしまうくらいだったし、これって健康?って疑いたくなったのは事実。

薬の飲み過ぎで、どうにも具合が悪かった人をケアするのに完全デトックスしようとする話が出てくるのですが、その薬が西洋医学のものでも、漢方ものでも、結局のところ一緒だと言うのです。

体内に「異物」を入れてることは一緒で、自然治癒力を上げるために完全に「抜く」のは、漢方の方が時間がかかるものなのだと。

ビタミン剤も一緒だよなあ、きっとと思ったのを覚えています。

うーむ、うーむ、と考えこみつつ、ここではまだ止めるに至っておりませんでした。

2.「奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録」(石川 拓治)

ベストセラーになりましたから、皆さん、ご存知の本かと思います。

ビタミン剤とは何にも関係ないお話なのですが、農薬が不可欠と言われたリンゴの木を、自然農法によってついに完全無農薬で栽培した感動の実話です。

あれこれ試しても全然ダメで、ひどい貧乏生活をされた木村さんでしたが、ふと山を見ると、野放しの野生の林檎の木が、虫も寄り付かずにすくすくと育っている。

そこで、あーっ!と気づきを得るわけです。

自然は、自然のままで常に完璧な環境を創りだすんですよね。

そこに人が手を加えようとするからうまくいかない。

木村さんは、藁などで根を覆ったりするだけで何もせず、見事に自然農法でリンゴの実を収穫するわけです。

人間も自然のシステムの一部なんだから、「自然のものを自然な状態で身体に入れるのが一番いいんだろうな」ということが、スーッと腑に落ちた瞬間です。

だからと言って、まだ頑固にビタミン剤は止めなかったのですけれど…(笑)。

3.「ほんとの野菜は緑が薄い」(河名 秀郎)

2010年の本ですが、読んだのは翌年の後半でした。

すでにハワイからロサンゼルスに移ってきていました。

この本が最初、読みにくかったのは、有機農法も否定しているからです。

著者が「ほんとの野菜」と言っているのは、奇跡のリンゴと同じように、まったく肥料なども与えない自然農法で作ったもののことなのです。

とは言っても、なかなかそこまでの純粋なものは手に入りにくいし、あまり有機野菜を否定するようなことは聞きたくないなあと思って、持っていたのに1年以上もページを開かずにおりました。

内容はやっぱりその通りで、いかに自然農法で育てることが大事かが書かれていました。

化学肥料で育てたものよりも、有機農法で育てた野菜の方が腐り方が実はひどかったりして、ちょっとドキッとしました。

自然農法で作ったものは、きれいに枯れるんですよね、腐らずに。

サプリをジュースに変えてみた

ここまで読んで、やっと、サプリを止めてみる決心をしました。

有機野菜も安く手に入るロサンゼルスでは、生ジュースを飲む習慣が気軽に始められました。

自然のものを、自然なまま摂る手段があるならば、それに越したことはないはずです。

ちなみに、排泄物(尿や便)に影響が出る食べ物は、自然界にもいっぱいあります。

アメリカ人は、アスパラガスを食べると尿が臭くなるというし、ビーツなんてジュースにしたり食べたりしたら、尿はそれほどでもないですが、便の方は血便かと仰天するほど真っ赤っ赤です。

余談ですが。

サプリを生ジュースに変えて3年。

結果、今は過去最高に身体が気持ちいいし、パフォーマンスも抜群によろしいです。

病気はほとんどしてないし、体重を意識的に減らしたこともあるかもしれませんが、以前よりはるかに「若く見える」と言われるようになりました。

肌のツヤも、自分で触った感も、驚くほど良いのですよね、今の方が。

2007年からのビーガン生活も、その比率をだいぶ上げて90%以上になっていて、それもプラスしていると思います。

ハワイよりもさらに過ごしやすい天候、というのもあるのかな。

年に一度の血液検査も、ドクターが苦笑いしたほど、すべてが標準値のど真ん中。

生命保険に入る時の検査では、あまりにも優良な結果だったがために、頼んでもいないのに掛率が良いプランにアップグレードしていただきました。

高いサプリや特殊な水や錠剤や粉などを使わなくても、良質な野菜や果物をジュースとして摂取していれば健康と若さを維持できるようだと、自らの身体で臨床実験してみて実感しています。

かつての高級サプリに使っていたお金を思うと、ジュースに使う野菜代なんてたかが知れています。

追記:2018年の今

記事を書いたのは2015年のことですから、それから3年。

つまり、サプリを止めて、6年ってことですね。

この半年で、フルマラソンを3回も走り、記録も10年前より40分以上、良くなっているという事実。

50代後半に突入し、保険料はどんどん値上がりしますが、病気をする気がまったくしない今日この頃。

相変わらず「肌」をほめられることが多くて、気恥ずかしいのですが、確かにシワができない。

走っている時には、どうしても無防備に紫外線を浴びてしまうものですが、なのにシミもほとんどない、と言われる。

何一つ我慢してるわけじゃないし、食生活を心からエンジョイしています。

ストイックなのではなくて、快楽主義なだけ。

そんなロサンゼルス暮らしも8年目に突入。

ますます満喫しているところです。