アメリカ生活20年。今頃になって初めてアメリカにいる気がしている

アメリカに来て、この夏で20年になろうとしています。 

もっとも最初の17年は「ハワイ」在住で、それをアメリカ、とひっくるめて言っていいのかというと、少しばかり語弊もあるような気がしてしまうほどにハワイは特別なエリアです。だからこそ人を惹きつけるし、でもだからこそ、僕はそこを出たい、出なくてはいけないと思っていました。

ハワイに住む日本人には大きく分けて2種類いるように思います。ハワイに住みたくて来た人と、アメリカに住みたくて来た人と。

僕の場合は、たまたま移住のきっかけとなった出会いがハワイであり、一緒に暮らしたい好きな人がそこにいたから、ハワイに移住することになりました。その出会いの旅が初めてのハワイで、出会い頭的な必然を感じつつ、ごく自然に僕はハワイに住むことを決めていました。

「外国に移り住む」という難易度の高そうなことも、ハワイだからとても親しみやすく、気持ちの障壁は低くすみました。実際、コミュニティもとても懐が広く、深く。日本人が移り住むのにこれほど居心地良く感じられる場所もないはずです。

どうにかなる、と心の底で思っていて、心底怯えるようなことがないままに、仕事も見つかり、ビザも保証され、一度両方を失うものの、再びまた授けてくださる会社があり、15年が過ぎて、そろそろ永住権が取れることが見えてくると、いてもたってもいられなくなりました。ここではない他の場所に行きたい気持ちが募りました。

2011年から住み始めたロサンゼルスの街は郊外で、近くにビーチがあり、日本人がたくさん住む居心地の良さは抜群のエリアでした。しかしそこでの暮らしはハワイの延長のように思われ、いろいろな事情があってここにいるわけなんだけれども、ここじゃないどこか、そう、もっと「都会」に住みたくて島を出たんじゃなかったっけ?に気づくことになりました。

 2014年2月末。引っ越したのはビバリーヒルズやウエストハリウッドのすぐ近く。「都会のど真ん中」と言っても良い場所です。1ヶ月半くらい過ぎましたが、ここへ来たことに1ミリの後悔もないほどに、毎日ドキドキワクワクしながら目覚めています。

 でもまあ、思い返してみれば、いきなりハワイからこの街に来れたかというと、それは疑わしい。この3年は、トランジッションとしては最適な暮らしだったんだろうなと思います。

 Everything happens for reason。ライフコーチのトレーナーの言葉がいつも胸に響きます。