
30年近く前に、同じ職場で働いていた友人が、
今は、オカタイ日本の由緒正しきホワイト上場企業にお勤め中。
非正規から入って、仕事ができる人だから、なんだか正規の良いポジションには上がったそう。
娘の学生時代の思い出に、一緒にシルクロード旅行がしたい、ということで、
理想は3週間、でも最大限、妥協して、なんとか11日間…?
と思ったら、上司は10日はいいけど、11日はダメ!と言うのだそう。
なんだそりゃ?と思った私は、思わずFB上で、こんなコメントをして、しばらく対話が続いたのでした。
私「シラ〜ッと行って前例作ったらヒーローになれるかも(笑)。
彼女「休暇届けにハンコ貰えないわよーw」
私「要らないよ。奴隷じゃないんだから。」
彼女「ほんと、社畜って言葉がぴったりね。それはその上司自身も。
当初計画を話した時には、なんとか行かせてあげたいって言ってたんだけど、
自分の身が心配になったみたいで掌返されました(笑)」
無責任にけしかける私、ひどいですか?(笑)
たった1日の差でハンコくれない上司も上司だけれど、それで泣く泣く諦めなくてはいけないなんて、残念すぎ。
自分は、そういえば、25年前、パートナーとの移住を決めたゴールデンウイークの旅で、
フライトがオーバーブッキングで乗れませんでした、と嘘ついて、GWの最大日数を数日越えて、しらっと休んだ、という実績があります(笑)。
全行程としては、14日間くらいでしたかね。
もう辞めて移住することを決めてたので、怖いものはなかったからできた、という感じです。
帰国後に、上司に面談を申し込み、怒られる前に、退社宣告したという…(イヤな社員…苦笑)。
でも、ハワイで会社の社長になって、まあ経験も積んだ頃になって、鍛えられたなあ、と思ったのが、
アメリカ人社員が「3週間の休暇届」をいきなり出してきたこと。
それも、かなりギリギリで、いかにも確信犯なんです。
家族を連れて、故郷のニューヨークと、奥さんの故郷のロサンゼルスを帰省旅行する。
チケットももう取れてしまって(取って、だろ、と陰でツッコミ)子供の休みとか、いろんな都合を考えると、この日程しかないんです、
と、シラーっとした感じ。
有給は2週間しか残ってないじゃん、と言うと、すでに答えも考えてあって、
「1週間分は、無給で差し引いてくれればいい」とのこと。
人事のアドバイザーに聞いてみると、別にそれを法的にダメ、とする規定はないと。
緊急な用事は、全部メールでちゃんとやるから、という約束のもと、
他の社員はブーブー言って、私にクレームしたりしてましたが、旅立っていきました。
しかし、驚いたのは、終わってみれば、なんだか「あっという間」に感じたことです。
彼も口ばっかりで、実は仕事なんて全然してなかったのですが(する義務もないけれど)
大きなトラブルもなく、こちらの印象としては、「あれ、もう帰ってきたの?」だったのです。
それ以後、別なアメリカ人社員も、3週間、休んだりして、皆に免疫ができた感じ。
そもそも、ひとりが休んだくらいで回らない会社なら、その組織の作り方がおかしいんだな、ということも学びました。
そして、「仕事って、詰めてやれば、3週間分くらい、前後でやりくりできちゃうんだ」ということも。
皆、忙しい、忙しい、仕事があふれて…って言いながら、
実は、余計なことを、い〜っぱいやっているもんなんですよね。
良い教訓です。
さて、質問です。
「あなたは、最長で何日間の旅に出られますか?」
仕事はあるもの。お金は、とりあえず問題ではない、とします。
今年のゴールデンウイークは、10連休が多いようですが、「皆が一斉に休む」から、何もかもが高いし、劇的に混む。
そんな「皆と一緒」な暮らしは、人生再起動では、望んではいけません。
それは、自由でもなんでもない。
皆が働いているときに、どれだけ連続で旅に出て、遊べるか。
そういう自由が、今の自分にあるかどうか、そういう質問です。