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人種のサラダボウルを美味しく生きるコツ

4月のある日のこと、ちょっと近所に用があって車で表に出たら、やたらと渋滞。

オープンカーに、オレンジと青と赤の三色旗を突き立てた車があちこちに。

あ、そうだった。

4月24日は、1915年にアルメニア人の大虐殺があった日。

毎年、この日。
うちの近所にあるトルコ領事館を中心にプロテストのデモがあるのです。

旗は、アルメニアの旗。
どこからともなく集う人々は、皆、アルメニア系アメリカ人。

すごい規模で、毎年なにごとか、と驚くのですが、1年に一度なので、すぐに忘れて、また驚く、という…。

102年も前のことなのに、国として、正式に認めて謝罪しないがために、今もまだ尾を引いているのですね。

待機中なのか、うちのマンションの駐車場に旗立てた車が何台も停まり、髭生やした人々がマリファナ吸ってて。(合法なので問題はないのですが・汗)

80万とか150万人とか言われるアルメニア系アメリカ人の内、半数がロサンゼルスにいるそうです。

こちらは、2015年、100周年のときのプロテストの模様です。

移民、難民が多く混在する街、LA。

かつては人種のるつぼ、と言われたりしたものですが、今は、サラダボウルと呼ばれます。

人種や国籍の違う人々は、シチューみたいに煮込んで形がわからないほどに溶け合うものではなく、同じ器で混ざっているのに、必要とあれば、さっと「素材」別に分かれることができるもの。

住むエリアや、話す言葉や、見るTVや食べるものが違ったり。

祝う行事も、通う教会も違ったり、時に、学校や祝日まで違ったり。

きゅうりはきゅうり。
トマトはトマト。
レタスはレタス。

どれも美しい。
どれも美味しい。
どれも好き。

一緒にしてもいいし、別々でもいい。

私は緑内障気味で、年々「色盲」に近い状態になっていくのですけど、人種や肌の色に関しては、「色盲」くらいがきっとちょうど良くて。

自分が、なに人だろうと、目の前の人が、どこ出身で、先祖がどんな人で、どんな母国語を
話そうと、今、この瞬間を生きる仲間として、同時代の課題と共に闘う同志として、愛しい存在になれるはずではないか。

違い、に意識を集めるのではなく、違いこそ、リスペクトしあい、似ている部分は共感しあい、ほど良い距離感で領域を守りあう。

サラダをサラダとして、美味しく食べるコツは、そんなところにあるのかな~なんて、駐車場でマリファナタバコを差し出されながら思いました。

あ、いちおう丁重にお断りしていますけど(笑)。

なんてことをぼんやりと考えていたら、最近、ロサンゼルスが暑くなってきたせいもあて、サラダが食べたくなりました(笑)。

今夜のディナーは、無国籍そばサラダ。

レタスにプチトマトにアルグラにコーンとアボカドと有機そばを足して。

ごま油と醤油とチリソースとバルサミコ酢で和えて食べましょう。

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