5月13日(土)福岡百道浜講演「アメリカの平等」LGBT、性差別の実際

福岡在住の友人から、「今度、日本に来る時、こんな感じの講演ってできないかしら…」と相談を受けたのが、3月末のこと。

実はちょうどその数分前に、別な方から、「福岡でランチ会みたいなミニセミナーっていかがですか?」とお誘いを受けたばかり。

後者の方は、私の日本行きのことなどまったく知らずに、唐突のお話だったようなのですが、偶然にも、ランチ会が12日(金)、そして講演が13日(土)のことで、誘われたこちらの方が、鳥肌ゾゾっとするほど、驚いたのです。

こういう偶然には、乗らなきゃソン、ですよね(笑)。

ちょうど日本出張の真ん中辺り。予定はすべてこれから立てるところだったので、何の問題もなく、決まりです。

13日の講演の場所は、百道浜(ももちはま)という博多から地下鉄で15分くらいの場所。

「百道浜男女共同参画推進協議会」(漢字が多い…笑)の会長を務める友人の企画で、私が生で体験したライフストーリーに加え、アメリカで体験した平等、差別、それについての対策、問題、課題などを、リアルな体験談とともに話してほしい、とのご依頼でした。

百道浜は埋立地のリゾートっぽい感じのところで、幕張メッセ付近の私の実家とまったく同じ空気感が漂います(笑)。

なんだか懐かしい~って感じ。

当日は、こーんな超快晴。緑まぶしい素晴らしい天候でした。

お知らせの案内は、このようなポスターが配布されていました。

あ、こんな風に貼ってあるのね…(汗)。

行ったら、いきなりアロハシャツとレイを渡されて、着替えることになりました。

まさか衣装を渡されるとは予想もせず(笑)。

それよりも、借り物なのに、やたらと似合ってる自分にもビックリ(爆)。

数年ぶりで着たわけですが、やっぱりハワイ生活、長かったのね~って感じです。

紹介してくれているのは、百道浜男女共同参画の会長、田中洋子さん。

フラの踊り手でもありまして、それゆえのハワイテーマ。

彼女の中で、快晴の百道浜と海の匂いとリゾート感と、「私」とがリンクしたようですね。

難しい(そうな)テーマを、少しでも皆にリラックスして聞いてもらえたらなあ、という会長なりの計らいなのでした。

スライドの出だし。レインボーフラッグたなびく私のホームタウン、ウエストハリウッド。

少人数かも、と言われていたのに、次から次へと人が集まって、40名くらいになっているではありませんか!

お役所、団体関係の方々もいらして、皆さん、本当に真剣に聞いてくださっています。

きれいな公民館。

コミュニティの集いの場として、あらゆる場面で大活躍しているようですね。

それゆえ、参加者さん全員がスリッパ着用。もちろん私もスリッパで講演です(笑)。

団体のトップの方々も、レイを渡され、にわかハワイアンな装いに。

前半は私のハワイ&ロサンゼルス移住を中心としたライフストーリーをメインにしながら、「常識の枠」をはずしていただくための準備体操。

そして後半は、ハワイ&ロサンゼルスの23年の暮らしで体感してきた、差別と平等の実際について、歴史も軽く触れつつ、詳しくまとめてお話しました。

移民、という立場、そしてLGBTのひとりとして、差別や平等は、身近な問題です。

私はそもそも社会学を専攻したりしてきましたし、この分野は、自らもとても関心が高く、いろいろと追いかけてきた背景があります。

経営の現場では、法的なことをきっちり押さえておかないと、訴訟問題になりえますので、そこも講習やらコンサルテーションやらを徹底的に受けて、学び、実践してきました。

その辺は、MBAのプログラムでもしっかりと叩き込まれましたしね。

Equal Employment Opportunity (雇用機会均等法)について語らせたら、なかなかうるさいです(笑)。

そんなリアルな話しは、皆さんにも新鮮だったようで、終わってからも、嬉しい言葉をたくさんいただきました。

そうか、こういう話は、ほとんどまだ日本では体系立てて聞くことがないんだな、というのもよくわかりました。

で、最後に、お礼ということで、フラの披露がありました(笑)。

この会場に、この街の空気に、ぴったりフィット。

皆さん、優雅で美しかったです。

洋子さん、関係各位の皆様、このような興味深い機会をくださって、本当にありがとうございます!

今回の講演(セミナー?)でお話したのは、アメリカは常に平等や公平を求めて闘いを続け、変革し続けてきた社会である、ということです。

今後もそれは変わらないでしょうし、時には、揺り返しもあります。

それが自然なことであり、有機的で、フレキシブルな変革なのだろうと思います。

「もっと大きな団体でも、きっとお話をうかがいたいと思いますので、またご連絡させていただきますね」と、関係各位からお話いただきました。

奴隷制度やら移民の受け入れ制度、宗教問題などを通じて、差別や平等と向き合ってきたアメリカ社会の事例は、これからますます開かれて本物のグローバル化を迫られる日本にとって参考になることばかりでしょう。

もしお役に立てそうな機会がありましたら、ぜひお声がけください。

その後、打ち上げがてら訪れた、シーサイドももち海浜公園マリゾンで、洋子さん+お仲間さんとのグループコーチングセッション。

とにかく気持ちのよい一日でした。

百道浜の皆さん、ありがとうございました~!