癒やしに効く「自己開示」の浄化作用

世界に散らばるクライアントを束ねて、
Facebookの非公開グループで活発に
情報交換を行っていますが、

開設から、ほどよい時間が経ってきて、
オンラインながら気心も知れてきたのか、
このところ「自己開示」ブームです(笑)。

え、そんなことも言っちゃうの?
え、そんなことがあったの?
え、それ、見せちゃうの?

と、コーチであり、ファシリテーター役の私が
驚くような大胆さ。

きっと勇気がいっただろうになあ~と
目を見開く投稿が飛び交ってビックリ(笑)。

でもね、これって気持ちいいんですよね。
やると、病みつきになったりします。
きつく締めつける下着を脱ぐ感じ(笑)。

カタルシス、心の浄化作用と言ったりしますが、
隠し事があるのって、常に心が重いのです。

セッションを継続して、自分と向き合う機会と
勇気をもらって、背中を押された瞬間、
過去のいろいろなものが扉を開けて、
たくさん出てきます。

そして「人に言わずに隠してきたこと」が
見えてくるのですが、実はそれが自分を弱い存在に
してきたんだな、ということを知ってしまう。

それがあるから、必要以上に自分を防御して、
時には攻撃的にまでなってきたんだな、
とか、気がついていくわけです。

で、自己開示。告白。カミングアウト。

でもそれは、人に対して、というよりも、
自分がそれを声を大にして他人に言える、と
いう状態になった、そしてそれを実行した、
ということが重要ポイントです。

何人に言ったとか、どれだけ公に言えた、
ということが大事なわけじゃない。

自分が、その「隠し事」の存在に気づき、
認め、整理して、とにかく誰かに「話せる」
段階まできたことが大事。

そこに到達するまでには、自分との対話や、
深い気づきが伴う、ある程度の時間が
必要だったりするのです。

つまりは、「成長の過程」そのものです。

もちろん信頼関係がないと話せないし、
ジャッジメントされる恐れがあると
心も固まりますよね。

だから、信頼できるカウンセラーとか
コーチとか、職業上、ジャッジメントは
ありえない人に対して、まずは開くと良い。

それから、自分がまだ必要、もっとやると
もっと気持ちよくなれそう、と思えば、
適宜、個人の判断で、世間に目を向ければいい。

トラウマ体験だけじゃなく、苦手、弱さ、
苦痛、痛み、恐怖、それらを「認める」ことも
ここでいう自己開示に含んでいます。

そんな大げさなことじゃないのです。

私の場合は、ゲイであることが、常に
心の片隅にあって、そのことが、若い頃は
世間と自分を隔てる「壁」を作っていました。

でも、その壁は、ただ、自分の中にあって、
自分が勝手に築いていただけのこと。

人には見えない透明の壁だから、平気で
入ってこようとする。

こちらは、それが怖くて、人を嫌ったり、
人と距離を置いたり、閉じこもっていた
だけのことだったんだ、と後で気づきます。

人間って、とても複雑。
でも、解決は意外に簡単。

心を解き放ち、どんどんパンツを脱いで
見せていくと、それだけで癒しが得られ、
「自由」感で満たされます。

自由になりたい。
自由がほしい。

皆、そう願いますけど、それはまず
心の自由から。そして、それは案外、
簡単に手に入るのです。

参考記事 カミングアウトは、究極の浄化作用。癒やしを得るには「自己開示」が効く