なにげない選択を、ひとつひとつ丁寧に変えてみる

12月にハワイ滞在していたときのある朝。

まだ明るくならない内から、プールサイドで誰かがずっと話してるな、と思ったら、鳥のさえずりでした(笑)。

ラナイ(ベランダ)に出てみると、波の音もとても近くに聞こえますし、風に揺らぐヤシの葉の音も届きます。

ハワイの朝は、窓を開けて、きれいな風が吹き抜けるままにしておくのが、何よりの贅沢です。

さて、とあるクライアントさんとお話していたときに、

「そろそろ服の選択も変えようと思うんです」

なんて言葉が出てきました。

身近にある◯ニ◯ロとか、G◯Pとか、◯&◯のようなファーストファッションでいいや、とついつい手を伸ばしてしまう癖。

たまたま店も近くにあるし、別に今の日本で、それ以上のものが機能として必要なわけでもないし。

でも、と、はたと考えたわけです。

お金がないわけでもない。

もう、いい加減、良い年にもなってきた。

なのに、なぜ、わずかな出費にこだわって、「買うのはここ」と勝手に決め込んでしまっているのだろう、と。

そもそも、服がそんなに何十着も必要なわけでもなく。

数千円を切り詰めなくてはならない状態でもないのに。

自分投資になることとか、旅行とかにはちゃんとお金が使える鬼、なぜか、自分をもっと自分らしく飾ることとか、自分が心から気に入った服に身を包むこととか、後回しになってしまいがち。

ついつい、もったいない、なんて言葉が出てしまったり。

謙虚な気持ちで、ベーシックな服を着るのは楽だし、着倒せるし、決して悪いことでもないとは思いますが、ステージを上げて、次元上昇を起こしていきたい時には、もしかしたら違う選択をしてみるのも大事かもしれません。

私たちはどうしても、「慣れ親しんだ」ことに居心地の良さを感じます。

コンフォートゾーンという、見えない境界線を作り、そこから出ないようになっていく。

あまりにも居心地がいいので、本当は出るべき時期にきているのにもかかわらず、動けない。

そしてそれが、セルフ・ドリームキラーにもなっていく。

ドリームキラーは、周りにいる人ばかりではありません。

自分の常識の限界、考え方の癖、思考パターンが、そのまんま新しい可能性に挑戦することを妨げている場合が、とても多いのです。

だから、次元上昇を望むなら、意図して、少しずつ、その居心地の良さから抜け出る実験を、自分で始めるしかありません。

そのひとつが「やったことのないことをやる」という手段。

あるいは、「いつもなら選ばないものを選ぶ」という実験。

選択、というのは、とても無意識です。

私も、LAの近所の良品を扱うスーパーで、オーガニックものと、そうでないものが並んでいる時に、その違いが数10セント(数十円)あったりすると、ついつい安い方に手が伸びる「癖」がありました。

20円,30円、節約してどうするの?

毎日のことならいざしらず、週に一度しか買わない食材で、その金額を「ケチって」何の足しになるの?

アタマはそうささやいて忠告するのですが、身体がうまく従ってくれません。

高い方に手を出そうとすると、ガチっと何かが固まります。

胃の奥が、ぐいっと締まって不愉快、極まりない感情を送り込んでくる。

コンフォートゾーンから出るのって、たった数十円のことなのに、こんなにも難しい、とあらためて知らされます。

そこで実験。

私は、今年のある時から、オーガニックとそうでないものの選択があったら、「迷わず」オーガニックを選ぶ、と決めました。

自分の中の、マイルールとして決める。

そこに選択を作らない。

よけいな判断材料を持ち込まない。

すると、最初は重かった手足がスルッと動いて、買えるようになってきました。

何度か繰り返す内に、今度は、それが「当たり前」になってきて、慣れ親しんだ行動に変わりました。

すると、逆に、元の選択には戻れなくなりました。

オーガニックがあるのに、それを選ばないなんて、ありえない。

数週間はかかっていますが、コンフォートゾーンが、みごとに書き換わった瞬間です。

これで、トータルの勘定が大きく変わったのかというと…まったく気づかないレベル(笑)。

誤差の範囲でしかありません。

そりゃそうだよね。

もともとが数十円から百円程度の話なんだから、と、自分で苦笑い。

10数年も会社の社長とかやらせていただいていて、それなりの報酬をいただきながら、何をこんなことで葛藤し続ける必要があったのか…(苦笑)。

あー、バカバカしい。

レストランでワインを選ぶ時、食べたいメニューを決める時、旅の移動手段を選ぶ時、宿泊先を決める時。

私たちは、ついつい「予算」という目に見えない「縛り」を意識してか、居心地の良い選択をしがちです。

とくに「クラス」が存在すると、迷わず、今いるクラスを選びがち。

こういうときに、コンフォートゾーンを「あえて」大きくはずれる選択をしてみることで、変化はやってきます。

次元上昇、ステージアップを図りたい2017年、ぜひ「無意識の選択を変える」ことを意識してみましょう。

私も、いつも、いろいろなところで実験中です。

こんな記事も参考にどうぞ。

参考 今日はいつもと違う選択をして、違う人生の第一歩を踏み出そう

★「次元上昇」については、本田健さんのこちらの著書に詳しいです。