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1年くらい遊んで暮らしてみたら? サバティカルという提案

portlandtrain

2014年の3月末。

3年間、経営幹部を務めたロサンゼルスの会社を退き、長年の夢であった「独立」状態になった時、1年くらい遊んで暮らそう~とウキウキしていました。

東京の四谷にあった小さな広告制作会社で働き始めたのが1985年の4月ですから、それまで実に29年もの間、毎日、毎日、会社に行く、という生活を続けてきたのです。

数年間なら、質素な暮らしが続けられる程度の貯金もあるし、少しはご褒美に遊んだっていいよね、と考えていたのです。

転職は何度かしています。ハワイへの移住もして、学生にはなっていますが、それでも「毎日、どこかへ行かねばならない」生活でした。

課された仕事、というのがありました。宿題がありました。

だから、何してもいい、という自由があったわけではありませんし、どこに行ってもいいよ、という場所の自由があったわけでもありません。

それがやっと手に入れたときには、52歳になっていた、ということです。

サバティカルという考え方

私が大好きで、尊敬し、バーチャルメンター的にフォローしているマイケル・ハイアットという方がいます。

長いこと出版社の社長を務めた後、50代半ばで退職してフリーになり、コーチやコンサルやセミナー講師や著者として活躍している方。

彼は敬虔なクリスチャンでもあるのですが、なんと夏に一カ月以上の休暇を取るのです。

それは、会社を辞めたら絶対にやるのだと決めていたことのようなのですが、独立当初は、事業を軌道に乗せるのが第一義で、逆に働きすぎになってしまったりしていました。

でも、優しい家族に諭されて、だんだんと自分本来がやりたかったことを見出していくのです。

そういう話をとてもイキイキとリアルに教えてくれるのですが、彼は、その休みのことを「サバティカル」と呼んでいます。

もともとは聖書にあった安息日、あるいは安息年から来ているのですが、今では、数ヶ月から、1年という、長期にわたる期間、完全に仕事から休養を取って、別なことをする、という「ロングバケーション」とほとんど同じ意味で、広く使われています。

彼は、奥様とふたりで、ヨーロッパ中をのんびりと旅して回っていました。

確か1ヶ月くらいだったかと思います。

最初は、仕事のことも心配だったようですが、今ではスタッフも雇い、仕組み化が完全に整い、自分はメールのチェックすらしなくていい状態にまでなっています。

真似してやってみた、なんちゃってサバティカル

これ、いいなあ~と、私もずっと憧れていたんですね。

なので、独立してすぐに何もガツガツ働かずに、しばらくは「サラリーマン(社長)」から「フリーランス」あるいは「起業家」頭に切り替えるために、今までなら絶対にやらなかったことをやる期間にしてみようと決めたのです。

とはいえ、私は前職から「特集記事の編集と執筆」という仕事をもらっていました。

それは、ある程度の固定収入を約束してくれる、ありがたい契約でした。

最初は要領がわからないし、ずいぶんと苦労しましたが、だんだんと慣れていきます。

そこで、ハワイに行く計画を立て、せっかくだからセミナーでも試してみようかな、とセミナーやらワークショップやらを企画しました。

結果、個人セッションまで実現できました。

その後、ポートランドに遊びに行ったり、シアトルに行ったり。

(トップの写真は、ポートランドの電車内。自転車積んで、街を越えて遊びに行けるんです。)

ハワイは、その年、合計で3回、行きました。トータルの期間で言うと、1ヶ月半くらいになります。

日本にも1ヶ月半、滞在しました。

大阪や福岡、京都、名古屋と、少しばかり旅もできましたし、久しぶりに親や妹と長く過ごせて、日本の状況なども、すっかり肌感覚で取り戻すことができました。

ラスベガスや、サンディエゴや、グランドキャニオン、セドナにも遊びに行きました。

ロサンゼルスのあちこちも、新しいスポーツタイプの車で走り回って、いろいろと体験しました。

仕事もしながらでしたが、やればこんな暮らしって、できちゃうんだな、と不思議なくらい、簡単に実現できたのです。

貯金が減るのはNG? キャッシュフローは重要

でも、心から、そういう生活が楽しめたか、というと、これは自分の器量の小ささから来るものだとは思うのですが、時になかなか難しかったんですね。

執筆の仕事の他に、少しずつコーチングのクライアントさんが付き始めてはいました。

ただ、それで入ってくるお金よりも、旅したりして出ていくお金のほうがはるかに多い(汗)。

毎月、マイナスがかさんでいく生活を続けていると、未来のことをそれほど心配しない性格とは言え、どうしても不安も芽生えます。

出費を見直して、社長時代の生活レベルから、フリーランス初年度並みの生活にしようと努力はしてきたものの、家賃やら車やら、避けがたい必要経費もあります。

ささやかな仕事でまかなえるのは、本当にその程度。

あとの生活費や遊ぶお金は、全部貯金から、となると、あれよあれよという内に、減っていくんですね…

それまで十数年間、増えるばかりで減ることがなかった貯金が減っていくって、奇妙な感覚です。

それも、期間限定かどうかなんて保証はありません。

となると、正直、気持ち良いものではありませんし、「不安」が「不安」を呼び、ネガティブな思考パターンが生まれそうになります。

ちょうど年も変わり、やっぱり一度、きちんとビジネスを起動に乗せてからじゃないと、これ以上はもう楽しめそうにないな、と決断し、コーチングの仕事をオフィシャルに立ち上げた、というわけです。

人によっては、休んでいる間も「収入が流れ込んでくる」事実がないと、不安な人も多いと思います。

退職金で世界旅行とかできる度量がある人はいいですけれどね(笑。前職同僚が夫婦でやってました)。

良い体験ではありましたが、もう少し洗練されたやり方が自分には合ってるな、と学ばせていただきました。

夢見るだけでも楽しい1年の休暇。さて何に使おうか

サバティカルは、本質的に「充電休暇」という意味合いを持っています。

なので、決して旅をしなくてはいけない、ということではありません。

名所観光や遺跡にあまり興味がない自分には、「暮らすように旅をする」ことこそが大切で、となると、ある程度の期間が必要になります。

そこで、違う日常、違う風景、違う人、違うコミュニティに浸りながら、「別人になる」感覚を味わえたら、素晴らしいリセットだし、上質な充電ができるように感じます。

充電であるからには、密度の濃いインプットを楽しむのも必須かもしれません。

この期間を利用して、学校に通うとか、習い事をするとか、そういうことに充てる人もいます。

2年くらい仕事からオフ時間を取って、学位を取ったり、趣味をアップグレードするための知識・教養を身に着けたり。

短絡的に、すぐに仕事に役立てる資格、とかではなくて、「大いなる無駄」に時間を費やしたって、長い人生、決して「損」ではないはずですね。

そう、人生80年時代と言われた時代から、今は100年時代に転換中です。

健康寿命も伸び続けている今、昭和初期の感覚で、あくせく働いても仕方がありません。

もっともっと長いスパンで仕事人生を考えて、仕事と趣味と人間関係と愛情と教養と健康と。

いろんなものをバランス良くエンジョイできるだけの、たっぷりとした時間がある。

さて、1年間の休みがあったら、そして、収入の心配をしなくて良かったら、あなたは何をしますか?

2年間あったら、どうしますか?

逆に、それって「どうやったら創れると思いますか?」

大人世代の人生再起動をプロデュースする私としては、全クライアントにあらためて聞いてみたい質問ですね。

休養して、充電して、さて、その次に何をするか?

それを見つけるために、マインドをリセットする「旅期間」という捉え方をしてもいいですね。

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