大人6名が豪邸に同居するシェアハウス。干渉しない距離感が微妙な住み心地

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昨年、パートナーと一度ちょっと距離を置いて暮らそうということになって、彼がハワイへ戻る際に選んだのは、オアフ島ハワイカイの方にある「ポートロック」というロケーション。

日本の方に分かりやすく言うと、ここから車で3分くらいでハナウマ湾があります。丘を隔てた反対側。ワイキキから車で20~30分程度のところでしょうか。

以前ハワイに住んでいた頃はものすごく「遠い」印象だったのですが、ロサンゼルスに住んでから自分の距離感が完全に変わってしまいまして、20~30分なんて何でもないじゃんと感じるようになっちゃいました。実際、運転してるとアッという間です。ハワイは小さくて居心地いいですね~。

家具も何もない中で、ひとりで生活をスタートするとなると、最初のコストがたいへん。じゃあ最初は無理なくシェアハウスにすれば?と友人が紹介してくれたのがこちらの物件でした。高級住宅地にある6ベッドルームのひと部屋を借りています。

彼の他には、50歳前後のひとりものの男性が5名同居しています。バスルームとトイレは4つしかないので(4つもある、のですが)、3名がシェア。キッチンは基本、全員で共有です。

となると、何だか面倒な感じですが、そこは合理的で個人主義なアメリカ人。僕は今、シェアしているパートナーのところに、さらに居候しているわけですが、ほとんど他の同居人と会うことはありません。皆、あえて接触を避けて暮らしているかのようです。だから、とても快適です。

大きな一部屋を借りて600ドル強。しかしハワイは電気代が異常に高いので、プールつきでもあり、全員の部屋のサイズに比例して割ったとしても彼のところで120ドルくらいしてしまいます。インターネットのコストをシェアしたり、家を清掃する人のコストをシェアしたり。少しずつコストが上がっていくようです。部屋にはほとんど何もないのに、怖ろしい電気代の高さ。これがハワイなんですよね。

ま、それでも、この値段で高級住宅地の暮らしが体験できるのは、まあまあ面白いものです。居候の僕は、本当に気楽な滞在ができて嬉しいです。ジョギングでハナウマ湾やココヘッドに行けるし、ワイキキやアラモアナの周辺に比べれば、はるかにのどかで過ごしやすい場所。なぜ、かつてここら辺に住もうとしなかったんだっけなあと今なら思います。

こんなきっかけでもなければ、生活体験をすることもなかった大きな一軒家。そしてポートロックという場所。周りはリタイアしたような人ばかりを見かけますが、まあ昼間、家にいるのは、そういう方ばかりでしょう。通勤時間に外に出たら、また別な光景があるのかもしれません。

話題のAir B&Bとかで見ると、この界隈にもレンタルしている部屋がいくつかあるようです。喧騒から離れてローカル体験したい人には、なかなか良い場所です。もちろん車は必須。のどかで、のんびりと自然にあふれた暮らしがしたいなら、ハワイカイ方面はありだよねと思いました。

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海や空が堪能できるリビングですが、基本、誰も使いません。ああ、もったいない。

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同居しているひとりがケアしてくれている庭。向こうの母屋っぽいところに、管理人さんが住んでいます。家全体は、この写真で見える部分の5倍くらいあります。

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玄関側から家を見たところ。向こう側がハワイカイ。上にちょこっと突き出たロフトっぽいところに居候しています。夏は暑くて地獄でしたが、冬はまあまあ…。(それでも昼は暑くてたいへん。)見えている感じよりも、実はずっと広いのが、アメリカの家の特徴かもしれないですね。一番上の写真のプールもこっち側からは見えないし。

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散歩道にあるご近所さんからの風景。

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ハナウマ湾の少し手前の展望台から見たハワイカイの街。

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ヴォグ(ハワイ島から飛んでくる火山灰が作り出す霧状の状況)であんまりクリアではないのですが、雄大なココヘッドクレーターが目の前です。自然の造形美というのは素晴らしいですよね。彫刻のようです。

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お隣さんの垣根に咲くプルメリア。いいね!

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家の反対側にある家。山っぽく見えるのがハナウマ湾手前の丘で、その向こう側にハナウマ湾が広がっています。朝日が爽やかに登るところ。

ハワイの暮らし、憧れませんか? やろうと思えば、1カ月位のステイは結構、簡単に実現できるものです。もちろんお金はかかるし、お休みが取れる自由がないと、話になりませんけどね。まずはそういう「条件」を手に入れるにはどうしたら?と、頭を捻ってみるといろいろ浮かんでくるのではないかと思います。

どうせ無理、と思わずに、「どうしたら?」と可能性に目を向けてみると、解決策はいくらでも出てきますよね。