年収減少時代。ただ黙って流れのままに生きますか?

年収減少

キャリアコネクションの記事で、日本のビジネスパーソンの年収が年々、減少しているというストーリーを読みました。

⇒ 正社員の平均年収442万円 「40~50代の年収減少」さらに顕著に

2007年からずっと右肩下がりのグラフも紹介されていて(上)、何だかこの先、未来は明るい感じがしないですよね…。記事はこのように解説します。

インテリジェンスが運営する転職サービスのDODAは12月1日、ビジネスパーソンの「平均年収2014」を発表した。平均年収は442万円(平均年齢33歳)で、前年比マイナス4万円。2013年は4年ぶりにプラスに転じたが、1年間で2012年と同水準まで戻ったことになる。

ただし年代別に見ると、20代は348万円(前年比-1万円)、30代は458万円(同増減なし)と横ばいなのに対し、40代は586万円で前年比12万円減、50代は721万円で同35万円減と大きく金額を減らしている。

金額だけ見ると、ハワイやロサンゼルス在住の日本人よりも100万円くらい多い印象で、悪くないじゃん、と思ってしまうのですが、こちらの数字は、どちらかと言うと、大企業中心の数字。となると中小企業はもっと少ないということで、深刻さを増すのかもしれません。

サラリーマンの年収300万円時代とか叫ばれて久しいわけですが、今や定職があればいいという人もいたりで、やっぱり厳しさは前以上なのでしょうか。高齢になるほど減少幅も大きくて、より守りも堅くなっていきそうです。

という中で、さて、皆はどうしたらいいのでしょう。

新卒で就職戦線を勝ち抜こうとする学生たちも混乱し、とにかく自分に付加価値をつけようと留学したり、インターンをしたり、黒いリクルートスーツに身を包んで、一生懸命です。

すでに働いている人たちも、チャンスがあれば転職してアップグレードしようとしますが、かろうじて今の仕事でサバイバルできることがまず第一条件か。となると、どうしても天井感に苛まれ、環境の犠牲者的意識が表に出てしまい、愚痴が多くなったりしがちですね。それでは何だか暗すぎます。

そこで考え方をリセットして、素の状態で「何ができるか」のオプションをいくつも考えられる柔軟性と、行動への勇気を持てるといいですよね。

  • 思い切って留学してMBA取って外資に移るとか
  • 自分で事業を始めるとか
  • スペシャリストとしてフリーで働くとか
  • 田舎の古民家に暮らしてブロガーになるとか

今の居心地の良さから抜けだして、何か新しいことを始める勇気を持てるかどうかが、まずは鍵。そのための心と体と知恵の準備をずっとしてきたかどうかが、ここで試される時代なのかもしれません。

今のままで俺はいいんだ、安定は悪くないって言ったって、いや向こうからバッサリ来られるかもしれませんよね。実はサラリーマンこそ安定していないリスクが高い立場になりつつある。世の中がどんどんそっちへ向かっているのは間違いありません。

どこで止まるかもわからない明らかな年収の減少傾向を目の当たりにして、何もしないでいることほど「怖い」ことはないように思います。怖いと足がすくみますが、足を動かすと、恐怖は逃げていきます。

こんな時こそ、動くことですね。

自分で自分の人生をコントロールすることを考えないと、おっかなくて生きていけません。

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