22歳イギリス人サム・スミスくんのソウルフルな歌声にメロメロです

Sam Smith

来週の日曜はアメリカン・ミュージック・アワードです。グラミーは年明け2月なので、なんとなく2014年の締めくくりっぽい行事になってきていて、グラミーの予測としても興味深いイベントです。

最優秀新人として5名のひとりとして候補に上がっているのが、イギリス人のサム・スミスくん。若干22歳ながら、イギリス人のデビュー・アルバムとして、アメリカで発売週の最多記録を更新して話題になりました。というか、今、ラジオをつけると、彼の歌がいくつも流れてきて、先日のロングドライブ旅行でも、何十回、「Stay with me」や「I am not the only one」を聞かされたことか。

今年になって、あんまり歌などのんびりと楽しんでいる余裕がなかったのですが、ドライブしながら、たくさんの曲に耳を傾けていました。その内、彼の声にやられてしまいました。とあるオーディション番組で、彼の歌を歌った歌手がいて、そのオリジナルが聞きたくてiTunesでサンプルを聞いた瞬間、アルバムをダウンロードしていました。

その歌とは、彼のデビュー曲「Lay me down」です。が、シングルでメインとして出ていたオリジナルはアップテンポのもの。アルバムに収められ、彼が今ステージでも歌うのは、アコースティックバージョンの方です。これが、素晴らしいのでございます。

この4月、サタデー・ナイト・ライブで披露した時のビデオがYouTubeにありました。

ライブで、こんな完璧な歌声を披露できる歌い手に出会ったのは、誰以来でしょう。それもとてもさりげなく、力むことなく、技巧に走るでもなく、感情に呑まれるのでもなく、自然に「何かが降りてきて」彼をフィルターとして生まれ出てきているように見えます。歌うために生まれてきた人なんですね。

ゲイであることをカミングアウトして、例のごとく、いろいろいう人はUSにもUKにもいるようですが(世界はもちろん)、21歳の時のアルバムでグラミーを席巻したアデルのように、彼も一躍世界的なスターとなっていくように思います。

「僕は誰とも付き合ったことがない」と公言し、デビュー・アルバム「In the lonely hour」は、片思いをしていた彼のことを思って歌っているとインタビューで答える彼。とんでもない表現力なのに、すごいなあ。

彼が尊敬し、大好きだというホイットニー・ヒューストンの「How will I know」をスローにカバーしたビデオがありました。これもまたすご過ぎなので、よろしければ。 たくさんの声を持ち、それを使い分けながら、彼だけの世界観を表現しています。