日本で食と健康について、あらためて考える(1) ロサンゼルスのレストランには、なぜ6種類もの砂糖が用意されているのか?

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1月。寒波が来ているさなかの日本に滞在中のこと。

とある、こじゃれたカフェで、クライアントさんとセッションをしていたのですが、そのカフェ自体はとても居心地良く、コーヒーも美味しく、しかも日本にはなかなかまだない「おかわり」も、カップごと替えて持ってきていただいたりして、良かったです。

で、そこで、クライアントさんと話していて、気づいたことが3つほどありました。

自分にとっての常識が、クライアントさんにとっては、初めて耳にする非常識だったみたいなので、そっか、そんな話も面白いのか、と気がついた次第です。

彼が、驚いていたのは、この3つ。

1.ロサンゼルスのカフェで、おかわり自由じゃないところは、基本、ない。

2.砂糖の種類がひとつしかないところも、基本、ない。

3.ミルクの選択がないところも、基本、ない。

1.ロサンゼルスのカフェで、おかわり自由じゃないところは、基本、ない。

まず、1番。「おかわり自由」について。

アメリカ映画のダイナーのシーンで、かわいいユニフォームを来たウエイトレスさんが、コーヒーポットを持って歩いてきて、テーブルでコーヒーを注ぎ足すシーンがありますよね。

昔から、あんな風に、おそらくアメリカの多くのお店では、コーヒーのおかわりは自由なのです。

最近になって、グルメコーヒーが認知され、コーヒーの価値そのものが上がってはいるのですが、それでも、カフェやレストランでは、やっぱりおかわり自由が基本。

たまーに、気取って、半額とか取ったりするところもありますが、その代わり、入れ方がすごく凝っていたりして、納得させられます。

もちろん、スタバやサードウエイブ系の専門店、ファーストフードなどで、コーヒーがおかわり自由になるということはありませんが。

東京駅近くの、とあるデパートの、とある珈琲店に入ったら、「一杯だけおかわりできます」と言われ、おかわりする時に、わざわざ伝票に書き込まれたりしました(笑)。

ま、小さなカップのコーヒーが500円以上したりする場所で、おかわりがまったくないよりいいですけどね。

日本もホテルのロビーのカフェとかだと、基本、おかわり自由ですよね。濃すぎて、たいてい何倍も飲めませんが。

2.砂糖の種類がひとつしかないところも、基本、ない。

この下の写真を、ちょっとご覧ください。

右端に、砂糖がいっぱい立っている白い入れ物がありますよね。
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これが、ビバリーヒルズ、ウエストハリウッドあたりの、典型的なカフェでの「砂糖入れ」の光景です。

だいたい4~6種類くらい、どこでも用意しているかもしれません。

「え、砂糖が4~6種類って、な、なんですか? どうしてそんなに砂糖がありえるんですか?」とクライアントさんも、びっくりしていましたが、まあ、確かにそうかも。

私もハワイやロサンゼルスの郊外では、そこまで見たりしてこなかったので、食と健康に関する意識高い系の、この界隈だから、でもあるとは思います。

さて、その6種類の内訳は、こういうことです。下の写真と合わせてご覧ください。

  1. 精製した白い砂糖
  2. Raw シュガー(未精製砂糖。茶色いパッケージ)
  3. Sween’n low(アステルパーム系の人工甘味料。ピンクのパッケージ)
  4. Splenda(サッカリン系の人工甘味料。黄色のパッケージ)
  5. Equal(スクラロース系の人工甘味料。ブルーのパッケージ)
  6. ステヴィア系の甘味料(緑系のパッケージが主流)

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ヘルシー業界の最近の傾向は、2番と6番。未精製のブラウンシュガーと、ステヴィアを推しているようです。

一時、砂糖の害が激しく言われ始めた頃に、まずはカロリーカット、という意味合いから、Sweet’n Lowとかが出てきたわけです。その後、成分を違えて、違うブランドで、Splenda やEqualが出てきて、街のレストランとかには、白い砂糖と、これらの人工甘味料は必ず置いてあったりします。

糖尿の人は、砂糖が取れないから、その代わりに置いてないといけない、という感じになったのでしょう。

ただ、人工甘味料についても危険性がいろいろ言われていて、今は、化学的に生成したものは良くない、という主張が主流になってきているようです。

日本でも、いろいろな情報を見かけるようになりましたね。

ただ、それぞれの業界、砂糖なら、砂糖の業界、アステルパームやスクラロース、ステヴィアなど、それぞれの業界さんがあって、皆、自分たちの立場、ビジネスを守らねばならないので、ロビー活動、パブリシティを繰り広げて、いろんな独自の実験結果を発表してメディアを騒がせます。

だから、何が本当なのか。ちゃんと分かっている人など、実際のところ、いないのではないかと思うほどです。

良質なところだったり、スタバやコーヒー屋さんでも、蜂蜜が置いてある店もあれば、言えばアガベネクターのパッケージをくれるところもありますね。

とにかく、まあ、ちゃんとした店では、「選択がある」というのは、間違いないところです。1しかないところは、ほとんどなくて、1と3とか、1と5とか、よく見かけるコンビネーションです。

日本だと、コーヒーショップで、時折、人工甘味料のものと普通のが並んでいたりはしますね。ハチミツもあったりするかな。

自分は未精製のブラウンシュガーか、ステヴィアを半分ずつ入れる感じ。日本でもそれができると嬉しいのです。

本当はやめられるとベストなのでしょうが…(苦笑)。

3.ミルクの選択がないところも、基本、ない。

砂糖にも増して日本で困ってしまうのは、実はコーヒーのミルクです。

家では、豆乳を買っておいてもらって、それを入れるのですが、ロサンゼルスでは、いつも豆乳クリームを使っています。

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店に行っても、普通だとハーフ&ハーフ、というミルクとクリームを半々に混ぜたものが出てきます。

が、お願いすれば、ノンファットミルクや、豆乳を代わりに出してくれる場所もあります。

最近は、大豆アレルギーもあるので、豆乳の他にアーモンドミルクを出してくれるところも増えています。

通常は追加料金など取られません。(スタバのソイラテみたいに追加を取るのは、スチームするための器を変えるから手間賃・洗い賃ですね。冷たいままの豆乳をそのまま足して、とお願いする時は、アメリカでは追加は取りません。)

日本は、というと、今でも、ちゃんとしたお店でもコーフーフレッシュと呼ばれる単体パックになったものを出されますよね。

スタバにもそれが置いてあったりして、ぎょっとします。

トランス脂肪酸のこともあるし、その成分のことを知って、自分も10年近く前に摂取をやめたのですが、それしか選択がないときは、そのままコーヒーが飲めない方なので、仕方なく使ったりしています。

植物脂肪を使っている、というと、聞こえはいいのですが、植物油に水と添加物を足して、ミルクっぽくしただけの化学製品なんですよね。トランス脂肪酸たっぷりの。

マーガリンと同じく、奨励されないもののひとつとして、アメリカではだいぶ広く認識されるようになってきている、とは思います。

もちろんアメリカにも、それはまだまだ売っていますし、乳製品が入っていないから低脂肪、だからヘルシーと信じて使っている人もいっぱいいます。

日本がいい、アメリカがいい、という勝敗をつけているのでも何でもなくて。

ただ、「選択がある」今の暮らしは、やっぱり嬉しいな、と思う。それだけです。

アメリカも、ここまで来るのに、ずいぶんといろんな道を経てきたのでしょう。日本で、砂糖の種類が増えていくのは、いつ頃でしょうか。

コーヒー用のクリームが、トランス脂肪酸がないものに替わっていくのには、いったいどれだけの時間がかかるかな。

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