書籍「姿勢力」をあらためて読んで気づき直したこと

姿勢力

日本で「姿勢」の悪さについて指摘される機会が何度かありました。

まずはボイストレーナーさんから。

背中が丸まっていて、猫背になっているので、お腹からの息がうまく外に出なくなっているとの指摘。運動するし、筋肉もつけているし、まさか~と思ったりするのですが、背中がやたらと凝るし、肩の硬さと言ったら、マッサージを受けると必ず驚かれるほどなので、よっぽどダメなのでしょう。

ボイストレーニングの場に全身が映る鏡があったので、その場で矯正。自分が思う直立姿勢と、本来の直立姿勢には、明らかに違いがありました。正しい直立姿勢を取ろうとすると、自分としては後ろに反り返っているような感覚になってしまいます。そして顎が思い切り上がる。

「そのままの姿勢で、顎は引き締めて、上げないで!」

ビシッと言われてやってみると、あら不思議。声の通りが抜群によろしくなるのでした。喉のパイプというのは、正しい姿勢をすると、ちゃんと一本の直線になって、お腹からの空気がズバッと表に出るようになっているんですね~。

プロフィール写真の撮影をした時も、背中の角度は気をつけてみたものの、何度も顎の角度は直されました。光の加減とか、レンズに映った時の微妙な絵的な角度によるものかもしれませんが、自分が真っ直ぐと思う状態と、実際とは、ずれているのを感じました。

その後、もうどうしようもなく身体が疲れていて、駆け込み寺のように訪れた整体マッサージでは、「肩も首もガチガチですねえ。姿勢があまりにも悪いですよ。背中が丸まってます」と指摘されました。

「こうやって、こうやると、ほら、首が楽でしょう? 頭皮までコチコチになっていて、全然動かない状態だったんですよ」と具体的にひとつひとつ矯正していくと、確かに血がスーっと通うように暖かくなっていきます。「そう、正しい姿勢はこれです」と言ってOKいただいたのが、ボイストレーナーに言われたのとまったく同じだったので、その瞬間、自分の中でストンと落ちていきました。

正しい姿勢にすると、座っていても、経っていても、背中もお腹も肩も首も腕も腰も、すべてが楽です。無理がない。重力に逆らう感がまったくない。力が抜けて、とても自然です。

ようやく、「これかぁ~」という感覚を覚えました。

そういえば、このこと、以前に「からだとこころの“ストレス”が消える 姿勢力」という本で読んでいました。その時は分かったような気になっていて、解決されたと信じていたのですが、素人判断では全然ダメでした(笑)。素晴らしい本なのですが、読むだけではダメですね。今回、人に見てもらわなかったら、全然気づけませんでした。

背骨というのは、横から見たらS字型になっています。「身体を真っ直ぐにしろ!」と言われたら、背骨をピンっと伸ばすことなのだろうと普通は思うわけですが、背骨をまっすぐにしたら、たいへんなことになるんですよね。そもそも、ならないし(笑)。

姿勢を正す、というのは、背骨の自然な形通りにしなさいということ。立って、壁に身体の背面をピタッとつけると、お尻の先端とかかと、背中、後頭部がピタッとくっつくのが、正しい直立姿勢なのだそうです。やってみると、自分はどうしても背中が浮きます。猫背なんですね。

猫背になると、肺が圧迫されます。喉のパイプもつぶれがちになります。そして、呼吸が浅くなる。

自分は有酸素運動もたっぷりするし、酸素はいっぱい摂り入れることができている、と勝手に思っていましたが、でも普段の生活の時間の方が、圧倒的に長いわけですから、その間の姿勢が悪くて酸素不足になっていては、何もなりません。

そしてその酸素不足は目にも良くない。と、先日のブログエントリで紹介した本「目がよくなって心も体も超スッキリ!: 0.2から1.5までアップも! カンタン視力回復法 」にも書いてあるではないですか。姿勢の話は「視力の改善」にもつながってきちゃいました。

肩こり&首の痛み解消 + 視力の改善 + 発声力の改善

なんと「姿勢」を直すことで、自分が直面している3つの課題が一度に解決できそうなのです! これはちょっとした驚きでした。全然違う問題の解決策を追求していたら、奇しくも同じ根源にたどり着いて行くだなんて、不思議も不思議。でも、それだけ人間の生物としての基本なんでしょうね、姿勢って。

目と姿勢の関係については、あらためて書きますが、今回、日本で購入した複数の「視力改善」本に、姿勢や酸素確保のことが書かれていました。書かれていることを地道にやっていますが、すでに以前、見にくかったものが、さらっと見えるようになったのに驚いています。このまま続けたら、もっと劇的な改善があるのかもしれません。

ということで、姿勢に関する本、もう少し読んでみようと思って、Kindleでポコポコっとまた買ってしまいましたとさ…。