愚痴を言いながら、今にしがみつく真逆の言動。でも、潜在意識は解決法を知っている

echopark

かなりブラックな環境に身を置いていて、自分でもかなり理路整然と、そこの何が嫌であるか、いかにひどいか、どのように救いがないかをお話になるクライアントさんが、相当数、いらっしゃいます。

わざわざお金を支払って、そういう愚痴を言う。

まあ現状を変えたいと思わないと、ライフコーチにたどり着いたりはしないものなので、なんらかの問題があるのは、皆さん共通です。

だから、まず最初は、「毒出し」をしていただきます。

その「毒」の元になっているのは、会社だったり、所属している場所だったり、今いる環境だったりするのですが、私は、さんざん出きったかな、と感じた後で、こう言います。

「なら、辞めたらいかがですか?」

「なら、移ればいいんじゃないですか?」

そうすると、不思議な事に、皆さん、今度は、いかに今のところが便利か、都合がいいか、あるいは、実はとても良くしてくれていて…など、つらつらと弁護を始めます。

あるいは、そこにいないといけない理由を、いくつも並べ始めます。

ふーん、なるほどぉ、と思って、今度はこう聞きます。

「じゃあ、どうしたいですか?」

コーチングとは、自分に答えを導き出していただくものなので、こうしなさい、というよりも前に、必ず質問で自分の奥底を探っていただくのです。

そうすると、皆さん、黙ってしまいます。

ぐっと考えて、さあ…と、沈黙。

心の中で、対立する何かが争っているようです。

あるいは、「その答えを教えてほしいから、あんたに頼んでんじゃないか」と言いたくて、言えないでいるのでしょうか(笑)。

文句を言いながら、不満を抱えてストレス溜めながら、でも、その存在をかばう。

なんとなくDVの被害者の正当化する行動と似ています。

そこでふと、事前に書いていただいた、100個の夢リストに目をやると、そこにはちゃんと正解が描いてあったりします。

「会社を辞めて独立したい」とか。

「今の◯◯を辞めたい」とか。

「なーんだ、ちゃんと、書いているじゃないですか、正解を~(笑)」

そう言って、クライアントさんと笑います。

「ほんとですね、私ったら!」(汗)

心の中をどんどん掘り下げて、潜在意識と対話して、「もしお金も時間も自由になるのなら」という前提で願い事を書いていただくと、ちゃんと本当が顔を出していたりするのです。

それがうまく表面に出てこない理由は、「不安」ということに尽きるようです。

辞めてしまって、新しい環境に移って、自分が食べていけるのか。

自分が今より辛くなったりしないのか。

家族や大事な人たちに迷惑かけないか(あるいは、文句を言われないか)。

今が本当に嫌だけど、それらが未知数なだけに、「怖い」わけです。

だから、簡単に決断ができない。

そこで、今度は、その「怖さ」が本当か。リーズナブルなものか。

それを、ゆっくりと対話して解きほぐしていきます。

もちろん未来は未知の世界ですから、完全なる確証に変えることはできないかもしれませんが、ある程度、「恐怖の幻想に怯えていただけかもしれない」ということには気づけます。

すぐには解決策など見つからない場合もあります。

その場合には、解決策を見つけるための「行動を見つける」サポートをするのが、自分の役割です。

何か、新しい行動を起こしたいと思ったら、どこかでこういう未知への恐怖とはご対面していかないとならないでしょう。

いつか自信ができたら…なんて思っていても、そんな自信は、実際に行動するまでは生まれません。

それこそ、幻想です。

なので、潜在意識の声を聞いて、今を変えることに一歩踏み出すこと。

とにかく、何でもいいから、今できることに焦点を当てて、一歩でも前に進むこと。

それは、検索するとか、リサーチするとか、人に聞くとか、とっても小さなことだったりもするのです。

その動きによって、少しずつ、少しずつ、道は開かれていくものだと思います。

その恐怖は、まだ起こっていない幻想にしか過ぎないので、まずは半歩でも0.1歩でもいいので、できることをしてみましょう。

やってみると、案外、見える世界は簡単に変わるものです。

とにかく、「行動」に尽きます。

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