これほどまでに日本人にガンが増えているのは偶然か必然か?

このところ、友人、知人の親族がガンと宣告されたというケースが相次いだ。40~50代の彼らの親は、70~80代。ガンでなくても、何らかの病歴があり、健康不安を抱きながら暮らしている世代だ。しかし、最近ではガンという言葉を聞く確率が圧倒的に高くなってきているように思う。

毎朝衛星で届く日本のニュースでも、芸能人の訃報が相次いで報道される。たいていは親と同世代で、死因はガンだったりする。日本人の3人に1人はガンで亡くなっているのだという。これは自分が意識し過ぎだから、以前よりも聞こえやすくなっているのかと思って調べると、やはり以前よりも断然増えているそうだ。

下の図は厚生省のウェブサイトからいただいたものだが、ガン(悪性新生物)の伸びは著しい。高齢化によるものとも言われるが、それにしても、だ。これは死因だが、ガンの疾患率となるとさらに高くなる。

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下記のAll Aboutの記事は2007年のもの。この頃からずっと増加の一途で止まるところを知らない勢いなのだ。

原因は何? 増加し続ける日本人のがん

50年ほど前は日本人の死因としては、脳卒中が第1位を占めていました。その後高度成長期を経て、現在はがんが第1位。日本人の3名に1名ががんでなくなっているのです。

この記事で言っているのは、ガンとは生活習慣病であり、究極のところ、それは「食生活」と「運動」の習慣であると。では、この7年で、日本人の食生活はどう改善されたのだろう。

コンビニで買えるものなど何もない

菜食主義に徹するようになってからというもの、素材をそのまま食べるものも増えたので、農薬の影響を気にするようになった。そして自分で料理することが多くなったため、調味料も自然なものにこだわっている。だから、添加物にもとても敏感になってきた。

となると、今、日本に行っても、コンビニで買えるものなどほとんどないことに気づく。スーパーで売っているものでさえ、大量生産されているものに無添加や自然食品などないに等しい。またそういうものが買える店すらほとんどない。

アメリカに来ると、とくに都市部には、ホールフーズという自然食品の大型スーパーが何店舗もあり、そこは普通のスーパーと同じか、あるいはそれよりも活況だ。年齢に関係なく、そして想像している以上に収入にもあまり関係なく、「意識」と「知識」だけが違う客層がそこには集まっている。

一般のスーパーやコストコやウォルマートですらも、そのトレンドに追随せざるを得ないほど、消費者が流通をも変革し続け、今もその流れは止まらない。

美味しいスイーツも、パンケーキも、クロワッサンの記事を使った新作ドーナツも、激辛カレーも超大盛りも、背脂がたっぷり乗ったラーメンも、確かに美味しいだろう。ほんのり味のついた酸味の効いたスポーツドリンクやうま味調味料で調整されたソースや調味料も味覚に訴えるようにできている。

しかし、僕らと食との関わりは「永遠」だ。今、この一食だけなら何を食べてもさほど毒になどならないだろうが、何年も、何十年も蓄積されたそれらは、体の抵抗力が落ちた時にどんな風に自分に返ってくるか。

人生を謳歌するために今なにをどう楽しむか;

人生は長くなった。それ自体はとても素晴らしいことだ。だから、死を迎えるその瞬間まで、生を謳歌したいではないか。最後の華を咲かせる時に、わざわざ残された時間を病との闘いになど割きたくはない。そんなこと、しないで済む選択があるならば、僕はそうしたい。毎日が疑いもなく「快」に満ちたものであるように、今この瞬間を慈しみたい。
それは決して苦痛や我慢に満ち満ちたことと同義ではない。 それそのものが楽しく、愉快で、穏やかな幸せに満ちたことなんだ。

今後は、食に関して自分が読んで役に立った書籍なども紹介していこうと思う。