いつまでもセクシー。いつまでも「現役」

sexyamericans

最近、いろいろと思うところあって、アメリカの映画やテレビを大量にインプットしています。

そしてつくづく思うのですが、アメリカでは、「性(セックス)」はとても大事なテーマなんだなあ、ということです。

皆、セクシーであり続けようとして必死な努力をするし、性的関心ごとに向けて、とても大きなエネルギーが湧いてくるものでもあるようです。

それは実は、種の保存という本能を満たすための、当たり前の欲望であり、心身が健康であれば、衝動といえるほどの強さで体の奥底からこみ上げてきます。

「はしたない」「嫌らしい」という変な社会意識が邪魔をして、公に語ることを良しとしない風潮もありますが、性への欲望は、アメリカ社会においてはとても重要なもののようで、当たり前のこととして公に語る場面があちこちで見られます。

本来は、宗教上からも、口にすることははばかられるはずのトピックスだったはずですが、その反動があまりにも大きかったのでしょうね(笑)。

人間、元気であるほど、「欲望」の質量が大きいものでしょうが、性欲も同じですね。それを否定するのは、そもそもおかしい。

セクシャルであろうという動機から、美に気を使い、運動によって性的魅力+性的能力を兼ね備えた肉体の維持に努めることは、もっと正面から見直され、語られても良いように思います。

そして、そのことは、決して「対象」がある必要もありません。あくまでも「自分」。

自分が、セクシーだなあと思える自分であろうとして、そう努めること。

鏡に映る自分を見つめて、「まだまだいける!」と思えることが、人間としての自信につながります。

セレブは、職業柄、セクシーにお金も時間もたっぷりかけます。

それほど、セクシーである、ということは、「現役」であることの証明でもあり、大事な価値観のひとつのように思えます。

先日、リアリティ番組を見ていて、「Sex up」なんていう言葉も見かけました。パーティのことだったか、インテリアのことだったか。

Sexed up = making something more sexually appealing

もっと生き生きと、もっと刺激的に、もっと明るく、もっと楽しく。そんな思いを込めて「もっとセックスアップしようよ~!」というような提案をしていたのです。

(50代の女性グループが主人公の「Real Housewives of New York」の一場面。皆さん、いろんな意味で、超現役。仕事もお金も男も子育ても、妥協なんて一切なし。有り余るエネルギーが画面からほとばしってきて、ばりばりと刺激をいただける番組ですし、生きた英語が楽しめます(笑)。)

日本は、マジョリティの意識が「かわいい」に向かっている気がしますが、アメリカは、ティーンからシニアにいたるまで、関心は「セクシー」に向かっているようです。

アイドルも、子供扱いされないために、無理やり露出を増やしたり、セクシー系のダンスを取り入れたり、必死な努力です。

セクシーは、子どもと大人を分ける境目の基準でもあるんですね。

皆さんは、いつでも脱げる身体か、いつでも対象となる相手を惹きつけることができる魅力を持った身体か、という観点で自分を見つめたことはありますか?

自分が今「市場に出ている」かどうかは別なこととして、自分で自分を鏡で見て、「自分が好きな自分」かどうか、自信を持てていますか?

私たちのセルフイメージと、肉体の魅力とは、とても密接に結びついたものです。

それは造作そのもの、ということではなくて、自分自身が慈しみ、愛し、手をかけ、磨き上げているかどうか、その結果、自分が自分をちゃんと「好き」でいるかどうか、というところに、ポイントがあります。

男も女もLGBTも、定義できないそれ以外の方々も、それは、実は共通です。女性だけの問題ではありません。

性については、たくさんのタブーがつきまといますが、セクシャルな精神と肉体を保ち続けようとすることは、若さを保つ上でも、セルフコンフィデンスを磨く上でも、とても重要だと私は考えています。

運動、ダイエット、というと、どうしても健康や美容のことだけに注意が向きますが、それだけだとモチベーションになりにくいのは、「目的」が欠如しているからでもありますね。

私は、ライフプランの、ひとつの重要な項目の中に「セクシャル」というものを入れてもいいのではないかと思うほど、自分らしいライフスタイルを見つける上で、見過ごせないものだと考えます。

筋トレをしてみるとわかりますが、性的能力(性的関心、あるいは性欲)について、おや?と思うことが必ずあるはずです。

アラフォーやアラフィフ以上の世代に、ランニングや筋トレをおすすめしたい理由のひとつに、実はこのポイントがあるのです。

軽い運動でいいのです。自分の身体を、客観的に意識できるだけで、効果は感じていただけるはず。やればやるほど変化する身体に好奇心も湧くでしょう。

そんなことを、書いたブログ記事があります。見逃した方も含め、そういう意味で、今一度読んでみてください。

ライフコーチの現場では、自分の中の「性」も意識する機会があります。押し殺していたり、見過ごしていた欲望を呼び覚まして、本来の自分を取り戻すステップです。

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50歳を過ぎても身体が10歳若返る筋トレ」若さのセルフ・アップグレード

★参考図書