知識は道具。集めてばかりいないで使いましょう

昨日はハワイで2回目の開催となるワークショップでした。セミナーとワークショップの違いは、長さと中身。セミナーはせいぜい2時間が良いところ。理想としては、1時間半くらいで、あとはQ&Aになると、身体も頭も楽ですね。

セミナーはだいたい聴講型。聞いて、テキストやスライド見てお勉強する感じ。ワークショップは、そこに「ワーク」、つまり実習が入ってきます。時には発表やディスカッション、リサーチ、シェアリング等も入り、「参加型」になるので、自然、長くなってきます。ただ聞くだけよりも、はるかに入り込まねばならないだけに、学びのレベルが違ってきます。

レクチャーとワーク、シェアリングなどのバランスが良ければ、5時間なんてあっと言う間。1回めは6時間取っていましたが、事前学習をしておいてもらうことにして、5時間コースにまとめたのが昨日の2回目。拘束時間が長ければ長いほど、参加しにくい人が増えてしまいます。お子さんのお迎えがあるお母さんの参加が多い背景もあって、できるだけコンパクトに、でも中身は濃く、とやっています。本当は、8時間くらいやれたらいいですねえ。

第一回目と同じく今回も6名限定。おひとり都合で来られなくなった分、新しくお申込みをいただいた方をお受けすることができて、すべてはうまく回るようになっているようです。

今回は自分が話しているところを録音する、ということはできたのですが(前回忘れた)、その代わり、全員で写真を撮る、ということを忘れました。あーあ。まあ、参加者の皆とはフェイスブックでもつながっているので良いのですが、何となくグループのダイナミズムが常に素晴らしいので、一枚の絵に残しておきたかったですね。

最後の最後で少し押して、やっぱり5時間半になりました。23日(土)に行う次回へ向けての反省点。

今の段階で僕のセミナーやワークショップに来ようとしてくださる方は、他の自己啓発プログラムも体験している方が多いようです。中にはあれもこれも、とたくさん受けている方もいる。自ら何かの資格を持っている方もいる。自分もそうですが、そういう場に行けば行くほど、賢くなった気もするし、強くなった気もするし、夢や理想に一歩、近づいた気もするものです。

でも、最近は自分では「もういいや」と思っています。お勉強ばっかしてても実は全然近づいてないぞ、お前って、ようやく心の中の自分がダメ出ししてくれるようになりました。というのも、多分、目の前にそういう方々がたくさん現れ始めたからかもしれません。

あれもこれもと体験していて知識はたくさんあるのに、「行動」をしていない。だから「結果」も現れていない。いまだに自分の本当にほしいものが何だか分からない、と探し続けている人もいる。うーん、何か違うんじゃない?と思わざるをえないです。

知識は道具に過ぎません。確かにないよりあった方がいい。だけど、こういうセミナーに来なくても成功している人はたくさんいるわけです。そういう方は道具なしに素手で堂々と戦っている。フォームはメチャクチャでも、闘いながら、日々、自分なりの武装をちゃんとしているんですね。素手で戦うから、グラディエーターのようにたくましく強くなる。手作りの鎧は剣をも折るくらいに頑丈。拳銃で遠距離から恐る恐る隠れ撃ちするような態度で人生に望んでも、本当に欲しいものが手に入らなくて当然です。

「なんか結果がすぐに出る人と、そうでない人とがいるんだよね」と自己啓発系に詳しい友人に相談したら、「お勉強好きだけど行動しない人がほとんどだから、上野さんみたいな職業が儲かるんだよ」と手厳しくも真実だなと思える言葉をくれました。

でも、それでも僕はやっぱり目の前に現れたクライアントさんのお役に立ちたいし、来てよかった、夢にちゃんと一歩近づけました!って、笑顔で報告してきてもらいたいです。だから昨日もそう言いました。

「道具ばっかり集めてないで、ちゃんと使い始めてくださいね。『行動』こそが使うということであり、行動に変化を起こしてこそ、本当に学んだってことなんですよ」と。

良い気持ちで、お世話になっているハワイカイの家に戻ったら、午後の日差しがキラキラと波に反射して、朝とは違う光景が広がっていました。空がスカッと抜けて澄んでいた。日差しは強く、空気はややウエットで暑いけど、風が肌を撫でて心地よい。冷房で身体が芯まで冷えていたので、しばらくボーッとプール際のチェアに腰掛け、陽の光を浴びながら空を見ていました。

ハワイの旅も半分終わり。あと1週間です。