ロサンゼルスがハワイより住みやすい5つの理由

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アメリカのとあるプロブロガーさんが、講義の課題でなんでも「トップ5」を書いてご覧、という宿題を出していたので、いくつか僕もやってみました。こういうのがサクッとできるかどうか、そして量産できるかどうかが大事なのですね。

ハワイで17年いて、ロサンゼルスに3年になるわけですが、どちらに行っても聞かれるのが「ハワイとロサンゼルス、どっちが住みやすいですか?」ということです。どっちが好きとか嫌いとかということではなくて、今の自分が住みやすいかどうかという基準で考えると、答えはロサンゼルスとなります。

ではなぜか。

いつも漠然としか答えられてないので、その理由のトップ5などをまとめてみることにしました。

1. そもそも都会が好きなのだ

江戸川区の生まれで3歳くらいからずっと千葉市で育ってきたのですが、小学生の頃からなぜか「街」が好きで、親に嘘をついてはバスで40分くらいの千葉駅まで遊びに行っていました。行くのは駅前のそごう。フロアを端から端まで見て歩くだけで良くて、住んでいる街にはない華やかさと人の多さに大興奮。

高校を選ぶときも、たいていのクラスメイトは千葉市内の学校に行ったのに、自分は少しでも東京に近いところで船橋にしたり。海外旅行に行くにも、史跡や自然、ではなくて、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、アムステルダムなどの都市だけを選んでいました。それ以外に海外へ行く目的などない、とでも言うように。

郊外やハワイでの暮らしは、とても居心地が良いのですが、常に動いている、変わっている、というような変化が自分には必要らしいんですね。ハワイに住んで最初に戸惑ったギャップは、国の違いというより、都会と田舎の違いでした。ロサンゼルスは自然も豊かで、ひじょうにカジュアルな文化で、でも都会。そこがまあ気に入っているんだと思います。

2. 選択の幅が断然多い

都会、ということに関連していくかもしれませんが、人が多いとそれだけ「供給」も多くなります。今の家の周りでジムに行こうと思うと、選択が無数にある。ヨガスタジオも無数にあって、何を基準に選んでいいのかまったくわからなくなるほど。

自然食スーパーもいくつもあるし、モールもたくさん。レストランの数も、毎日外食しても行き尽くせないほどの数。選択が多いことが質を保証することにはダイレクトにつながらないとは思いますが、競争も激しくなるし、ある程度、もまれるのは確かかと思います。

ロサンゼルス郊外の街を離れて、都市部に移ってきてまだ1ヶ月半。その内、郊外の会社へ通っていたのが1カ月強なので、まだまだ開拓はこれから。楽しみです。

3. 豊かさレベルが違う

ロサンゼルスに来て思うのは、皆、どれだけ豊かなんだろうということです。以前住んでいた周りも家並みがとてもキレイで、路上駐車でBMWやメルセデス、アウディ、レクサスが平気で連なっていました。ビーチ沿いの街だったので、とても豊かなところではあったのですが、そういう場所がずーっと続いているんですね。丘の上に行けば、ハワイのカハラと同様の高級住宅が立ち並び、延々と続く広さです。

都市部に移ってくると、これはまた広い住宅地が広がっていて、車も含めて、とても似たような風景。この街の平均年収とかってどうなってるんでしょう。

という「個人」の豊かさとは別なところで、都市の考え方の豊かさも大事です。何十キロも続くビーチ脇には、ジョギングや自転車用の道路が延々と続いていて、それをきちんと毎朝整備して使いやすくしています。道路の中央分離帯には花が植えられ、メンテナンスもしっかりされている。これは、人々の暮らしを豊かにしようと志を持たないと、なかなかできないことです。何事も始めるのは簡単。続けるのは困難ですから。

4. 湿気がないのが心地よい

出張とかで来ていた頃は、この乾燥がちょっと憂鬱でした。ハワイは日本の夏に比べれば湿気が少ない方ですが、一年を通じて、適度な潤いが保たれていて、だからあれほどの「楽園感」があるわけです。肌を撫でる風が本当に心地よいのがハワイ。

住み始めた時も肌がボロボロになるほど乾燥して、痒み止めの薬を塗ったほどなんですが、「1カ月もすれば慣れますよ」と言われた通り、本当にすぐに慣れてしまいました。28日というのは人間のひとつのサイクルになっているようですが、肌もすっかり再生されたのか、薬も不要で、普通に暮らせるようになりました。

しかし今度は、ハワイに行った時に蒸し暑い、と感じるようになってしまったのですね。なんとも贅沢な話ですが、こればかりは比較の問題だし、慣れの問題なので、またハワイに戻れば落ち着いていくのだと思いますが、今はこの乾燥がとても心地よかったりします。汗かかないし、かいてもすぐに乾くし。気温が高くても重ね着できるのは、都会派の自分としては(笑)、嬉しいことなんです。

5. 物価が安い(ハワイと比べて)

はじめに言っておくと、ロサンゼルスも物価はとても高いところです。他の州の都市に行けば、もっと楽に暮らせるところはいっぱいあるでしょう。が、きっとハワイがあまりにも物価が高すぎたんだと思います。とくに不動産と食材。

不動産は、レンタル物件だとあまり関係ないのでここでは省きますが、食材がこれほどまでに高かったんだ、というのは、ロサンゼルスに来て初めて実感しました。ロサンゼルス近郊にはたくさんの農場があります。ここは農業大国、というか、州なのですね。これだけ天候が安定して、土地がたんまりとあって、たくさんの移民が働きたがってくれたら、大規模農家もたくさんできるのでしょう。

ここはまた有機栽培の盛んなところでもあるので、オーガニックの野菜も比較的、安く手に入ります。ハワイではとても買えなかった品々を、ひょいひょいと買い物かごに入れられるのは、正直、とてもありがたいです。消費税が9%と、とても高いのですが、生鮮食品には税金はかからないんですね。人の生活に配慮した政策です。

面白かったので、また何度もトップ5ネタを書いてみようと思います。ちなみにトップの写真は、家の近所です。こんな家が、何十キロも縦に横にずーっと続いています。

コメント

  1. Yuki Koy より:

    ハワイに住み始めたのに、LAに住みたくなっちゃったじゃないすか〜〜

  2. 上野 より:

    便利やエキサイトメントを選ぶのか、癒やしや自然のエネルギーを選ぶのか、人生のその時々によって選択は変わりますよね。行ったり来たりできれば一番幸せ(笑)。これからはそうします。