爽やかな夏日が続くロサンゼルス。ヴィーガンのカレーを自作してみた

vegan curry

ヴィーガンになって困ったのは、普通のカレーが食べられなくなったことです。市販のカレールーには、動物性脂肪や添加物がいっぱい含まれていまして、外では何でも食べちゃうのですが、家では極力ヴィーガン+マクロビオティックを実践しようと努めているので使えないのです。

一部の日系スーパーでは、時に下記の植物性のカレールーというのが売られています。これはこれで、美味しいものでした。が、日本の倍の値段したりして、なかなか高価なものだったりするんですよ。そもそもカレー粉やガラムマサラなどのインド系スパイスがちょっとあれば、立派なカレーは作れるわけですが、何度か挑戦する度、僕にはやや辛すぎるものができあがるんですね。そんなこんなで困っておりました。

 植物素材の本格カレー

インド系の味に飢えた時に重宝しているのが、トレーダージョーズのカレーソース。炒めものとかシチューとかに入れて、即席カレーができるすぐれもの。僕は下の写真の右側を買うのですが、これが何と、こっそりとヴィーガンものなんです。ひと瓶425グラム。2ドル49セント。

trader joe's curry sauce

trader joe's curry sauce

成分を見ると、本当に植物性のものしか入ってませんが、いろいろと複雑な味が入って、きちんといわゆるカレーになっています。要は植物成分だけで十分、コクのあるカレーが作れるってことなんですよね。なぜ豚や牛の脂をごっそりと入れないといけないのでしょうか。

ひと瓶全部食べたとしても(食べれないけど)わずか245キロカロリー。脂肪成分はカノーラオイルから来るもので、ひと瓶にわずか25x3.5=90キロカロリー程度。なんとも低カロリーです。

ただし、僕にはかなり辛すぎて、そのままではとても食べられない。いつもスープに大さじ1とか2とかを混ぜたり、炒めものに大さじ1程度、隠し味っぽく加えたりするのに使っています。それで十分なスパイスになります。発見は、味噌汁を薄めに作って、これを足すと、抜群のスープカレーになるってことでした。具は何だって良いようです。

そして今回、そんな体験をヒントに思いつきました。これをベースにして、タイカレーみたいにココナッツミルクとかで割ってみたら、カレー味が濃くて、かつもっとまろやかで美味しいスープカレーが生まれるのかも、と。ハワイの友人が、ドン・キホーテにあるカレーショップのことをFacebookで書いたりしていたものだから、ついつい食べたくなってしまったのでした。

まずはトップの写真の材料を集めました。

  • ココナッツじゃなくて、アーモンドミルク。とくに意味なし
  • 大根(おろして混ぜてみます。とろっとするかな、と思って)
  • チャードなどの濃い緑の葉野菜(トレーダージョーズのカット野菜パックからガバッとひとつまみ)
  • トマト
  • ピーマン
  • キャベツ
  • トーファーキー(大豆ソーセージ。ちょっと辛い味のもの)

材料を細かく切って、カレーソースは大さじ2、アーモンドミルクは1カップくらいで混ぜてグツグツ野菜を煮ます。

vegan curry

野菜がだんだん小さくなって、ソースに馴染んでいきます。タイカレーっぽい淡く白味がかった色が食欲をそそります。途中で、先日大量に買ってカットして冷凍しておいた青ネギもひとつかみ入れちゃいます。玉ねぎがないので、なんか苦くて甘い味がほしいなと思って。にんじんやセロリをグツグツ煮ても良かったかも。

とろ火で煮込んでいる間に、先に炊き始めていた有機玄米が完成。待てずに、小さな茶碗分を海苔とごま塩でいただいてしまいました…。それだけで、極上の味。ジャーの中のご飯、全部食べてしまいたい。

そんなことをしている間にソースも完成! 大きめの丼に入れた玄米に、ドボッとたっぷりの特製カレーソースをかけて、スープカレー丼のできあがり~。嬉しい~。結構イメージ通り。

vegan curry

我ながら、意図通りの味で、素晴らしく美味しいじゃないですか~。でもかなり辛いなあ、なぜなんだろう。カレーソース入れ過ぎかなあ? ちょうどソースの瓶が空っぽになるタイミング。底に残ったのを全部有効活用したくて、瓶の中にアーモンドミルクを入れてシェイクして加えたから、沈殿していた辛味成分がまとめて入ったのかもしれません。もっとアーモンドミルクなりココナッツミルクなり、加えないといけないのかもです。

なんて思いつつも、大汗流しながら大きなドンブリに2杯、完食。いやあ真夏のカレー、美味しいなあ~。また明日も作っちゃおうっと。