「それを建てれば、彼は来る」映画フィールド・オブ・ドリームスとハワイ交流会の意味深な関係

field of dreams

field of dremas

来月またハワイに遊びに行くので、せっかくだからと交流会を催すことにしました。

2007年の夏に初めてやってみたビジネスピープル向けの交流会がひじょうに好評で、その後は、2-3カ月に一度、いろんなレストランや場所をぐるぐる回って、30人前後の交流会を開いていました。

サークルウイン、という名前をつけたのですが、その理由は:

  1. 会社の名前がWin-Win-Winな状況を創りだすというフィロソフィの元に名付けられていたから
  2. 皆で輪になって、一緒にハッピーになりましょう、という意味で、「○(まる)」「囲む」「輪になる」「和」を意味する言葉にしたかった

観光メディアでしかなかった会社が在住者にフォーカスし、彼らの成功を願うビジネスコンテンツを持った瞬間です。メディアの持つ潜在的なパワーを、コミュニティに役立てるにはどうしたらいいのか、必死に考えて自分の想像力の限界に挑戦していた時期でした。

これらのきっかけを作ってくれたのは、著述家で投資家で、ライフスタイルの提唱者である本田直之氏。この年の暮れに発表された「レバレッジ人脈術」には、この交流会のことや僕のことも触れてくれていて、良書であることはもちろん、自分が出てるからってことで、大いに人にすすめています(笑)。

時にはセミナーとくっつけてアフターパーティのようにしたり、ただ単にまったりの飲み会になったり。マンネリもありましたが、新しい出会いもたくさんあって、今もお付き合いさせていただいている友人たちって、かなりここで知り合った人が多いかもしれないです。

ここで知り合った人同士が、後に親友になっていたり、ビジネスを一緒にやるようになっていたり、コミュニティの接点のひとつとして、面白い働きをしたことを後になって知りました。「場」を創る、ということがメディアの役割だと思うのですが、それをバーチャルにやるのか、リアルにやるのか。いや、できるなら両方やったらいいに決まってますよね。それも一方通行の発信だけじゃない形で。

狭いコミュニティなので、存在はすぐに知れて、商工会議所の方々が「同じことをしたいので相談にのって」と訪ねて来られたりもして、面白いもんだなあと思っていました。とくにノウハウなんて何もなかったので、ただ開いちゃえばいいだけなのに、と不思議だったのです。

僕がロサンゼルスへ引っ越してからは、とくにこういうことを主催する方がいなかったようで、かつて参加してくださっていた方々から、またやってくださいよ、と言われたりもして、また不思議な気持ちになっていました。

「ただ開いちゃえばいいだけなのに」と。

昨年の6月、一年ぶりに遊びに行ったハワイ。でもマウイが主で、ホノルルの滞在はわずか数泊。その中で、できるだけたくさんの人に会いたいなあと考えをめぐらして思いついたのが、ああ、またあの交流会やっちゃおうということでした。

かつてはメディアとしてメーリングリストも持っていたし、告知の手段がいろいろあったからできた、というわけでは実はなくて、それは初回はそうだったけれど、後は来てくれた人たちの紹介、紹介で広がっていっただけのもの。

30人くらいは記憶にある人たちだけ集めてもできるし、とライトハウス・ハワイの岩瀬社長に助けてもらって初めての方々にもお声がけして、アッという間に30人が集まりました。メチャクチャ楽しかったです。全国各地でこういうことしたい、と本気で思うほど。

そして来月。またハワイに行くし、今後のハワイとの関わり方を考える意味でも、いや、単純に皆と会いたい、という思いを実現するだけの意味でも、また交流会みたいのやりたいな、と思いました。日頃からずっとFacebookでつながっている皆さんにお声がけしたら、それだけでずいぶんとお集まりいただけるかもな。彼らの友だち、その友だちと広がっていったら、また新しいリアルなコミュニティの接点が作れるのかも。

そう思って、気軽にお声がけしたら、2晩で参加者が30人くらいになっていました。あら、スゴイ。

まだ申し込んでいないけど、行くよって言ってくださっている方もたくさんいるので、いったい何人になっていくのでしょうね。今回は少し頭使って会場費が無料だし、ハワイという車社会の土地柄を生かして、皆が馴染みあるポットラック(持ち寄り形式)なので、超破格値で実現できて皆にも参加しやすいものになったはず。

別に料理が主役じゃないし、人数がすべてでもないのですが、内輪の集まり以上の人数がいた方が、予期せぬダイナミズムも生まれやすいとは思います。

招待と告知と、そして参加者管理が簡単にできるFacebookのイベント機能を試してみるきっかけにもなって良かったです。これ、とても便利ですね。アカウント持ってない人は誘えないけど、その後もつながり続けていたいなら、今どきアカウントくらい作りなよってお節介に強制してあげるくらいの方が親切かもしれません。

で、長い前置きになっていますが(苦笑)、映画「フィールド・オブ・ドリームス 」です。あの映画の中で、ケビン・コスナー演じる主役が、お告げを得るのです。

「If you build it, he will come」 (それを建てれば、彼は来る)

その意味も理由もわからないままに、彼は必死で野球場を作ります。その熱意に皆が集まってきます。そして起こる奇跡。夢を呼ぶ野球場。

交流会のことを思う時、僕はいつもこの映画のあの場面を思い出すのです。場を作れば、人は集まってくる。逆に言うと、場を作らなければ、誰も集まれない。

なかなか深いでしょ。

★8月14日にハワイにいて、自分もこの交流会に参加したい、という方がいたら、Facebook経由でメッセージください。