「自信がない」は単なる甘え。自分を谷底に落としてしまえ

経営者時代、入社1年目を見事に乗り切って成長した女性社員がいました。

まったく違う業界から入って、良く頑張りましたし、期待以上の働きができる人だと、誰もが高く評価し、本人にもそれを伝えていました。

しかし、彼女にはひとつ残念な口癖がありました。

「私、自信がないんです…。」

自信がない症候群にはショック療法を

一体何に自信がないのかと聞いてみても、具体的には言えず、ただ、仕事に対して、自分に対して、確固たる自信が持てないのだと言うのです。

年度初めのカウンセリングの際に、厳しいことが究極の優しさだと信じる私は、そんな彼女にビシッと言いました。

「それは単に甘えてるだけだよ。自信がない、と二度と言わないこと。以後、その言葉は禁句ね!」

彼女はハッとしたように驚いた後、何かが吹っ切れたようにイキイキと、そして毅然とした顔つきになりました。

「今、あなたには部下はいないけれど、新人が次々と入ってくる環境だったら、2年生になって、そんな甘えたことは言ってられないはず。

追い抜かれないように、必死で努力し続けなきゃね。もっともっと難しいことにこれからチャレンジしてもらうよ。

あなたにはきっとできると皆、信じてるから。」

その言葉にも、彼女は臆することなく、かえって気持ちがビシッと引き締まって、目が輝いてくる様子でした。

自信とは、後からついてくるものであって、待っていても降ってくるようなものではありません。

小さな努力を繰り返し、自分で課したハードルを超える度に、少しずつ、自然に備わってくるもの。

新しいこと、より難しいことにチャレンジしなければ、いつまで経っても、自信がある人間にはなれないのです。

潜在意識は「良かれ」と思ってお節介を焼くもの

私の学んだNLPでは、人の潜在意識は、常にポジティブな意図を持って、私たちに感情を投影すると言います。

自信がない、という感情を湧き起こさせることで、潜在意識は私たちを何から守っているのでしょう?

私たちは、どうしても失敗が怖いし、苦労などしたくないし、傷つくなんてもっての他。

潜在意識は、そんな我々の深層心理を理解して、傷つくことから守ってくれているのですね。

私たちは、小さな不満や願望を口にしながらも、「今」という現実を受け入れ、折り合いをつけながら生きています。

その安住の地から一歩踏み出すことは、未知の世界へ突入するリスクある冒険。

自信がない、と足がすくんでいる間は、リスクをおかすこともなく、居心地の良い状態に浸っていられます。

先の社員の例で言えば、「自信がない」と言い続けていれば、いつまでも末っ子のままでいられるし、仕事で失敗しても、やっぱり…と自分に対して言い訳もたつ。

自分を安全な場所に置くために、その言葉が便利だったのです。

潜在意識は、時に私たちの本意に沿わない「お節介」もしてしまう、という例です。

自信がない症候群に効く、ふたつの特効薬

そんな「自信がない症候群」の特効薬がいくつかあるのですが、今回はとっておきのふたつをご紹介します。

1.「自信がない」という言葉を使わない

2.自信がない行動を起こすように仕向ける

1番は、先ほどの例でご紹介したように、まず「自信がない」と口にしないこと。口にするのは、甘えているからです。自信がない、ということも考えない。頭の中のボキャブラリーから、自信がない、という言葉を消去しちゃうのです。

自信がないからできないなんて、言い訳です。やらねばならないことは、誰でも、仕方なくやっています。

自信、ということを持ちだして、まるで「選択肢がある」かのように逃げ場を作っているのは、自分自身。

2番目は、そんな甘ったれた自分から、逃げ場を取り払う荒療治。

ライオンの親は、子を谷に突き落として、這い上がらせると言います。それと同じですね。

人前で話す自信がない人は、上司にお願いして、次の会議で自分に発表させてほしいと頼んで予定に入れてしまう。

英語が上手に話せない…と自信がない人は、いきなり日本人のいない海外のエリアに住んでしまう。

マラソンを走る自信がなくて躊躇している人は、レースにエントリーしてしまって、フェイスブックでそれを宣言する。

会社を辞めて独立したいのに自信がない人は、上司に独立の意志があることを宣言してしまう。できればそこで半年後なり退職日の目安も口にしてしまうのがいいですね。

いつか自信ができたら…と思っている間は、いつまでも自信なんて生まれません。

だから、自分を谷に突き落として、とりあえず未知の世界への扉を開けるのです。

やってないことに自信は持てません。だから、やるのです。

単純なことですね?

★自信がないのを何とかしたい!という方にライフコーチのセッションはぴったりです。

自分では、なかなかできない…という皆さんに代わって、私が谷底に落として差し上げて、感謝されています(笑)。

もちろん個人、個人の状態、状況、能力、志に合わせて、落とし方は超カスタマイズしていますので、ご安心を。

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