日本って、いろいろ規制が多いのね。「結婚相談所のCM是非について」

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日本では結婚相談所のコマーシャルができないって、ご存知でしたか?

私はこの記事で、「解禁されようとしているが、それについて意見を」と募っていて、初めて知りました。だから本屋さんの袋にハガキみたいのを入れたり、いろいろ苦労されてたんですね。その昔、広告代理店でTV局からCM枠を買う仕事をしていたのですが、そんなことは露知らずでした。

結婚相談所など結婚情報サービスのCM解禁が日本民間放送連盟(民放連)で検討されているそうです。早ければ今年秋にも解禁されるとの観測とのこと。 

いつもコメントの質がとても残念なサイトで、絶対にそこは読まないようにしているのですが、これはコメントがコンテンツみたいなものだったので、ついつい読みました。

が、やっぱり気持ち悪くなっちゃいましたね(苦笑)。…失敗。そこまで嫌悪感を露わに、このビジネスを批判する理由が良く見えません。

お見合い結婚という慣習

昔、昔。お見合い結婚が普通に存在した時代がありました。間に人を介して、まず顔や育ちや経歴や経済状況などの「スペック」を確認して、それからおつきあいを始めるというプロセス。

その仲介者が仲人さんから会社組織になると、途端にインチキ呼ばわりされてしまうのは不思議です。

いつからか、お見合いをしようとする人は「もてない人」「行き遅れた人」「何らかの問題がある人」というように、ドラマなんかがイメージづけて来ちゃったのでしょうか。出会い方なんて、どうでもいいじゃん、と思うのは、どうも日本のメインストリームじゃないようです。

お見合いにはスクリーニングという重要な意味があったはず。家柄や経済力、家族と家族とのバランスとか、結婚生活に入ると意外に大きな障壁になってくる場合もあるのが現実で、だからこそそれを最初からクリアした状態で安心して恋愛体制に入るってことができたら、それはそれでいいことのように思います。出会うはずがなかった人たちが、出会うきっかけを提供するというメインの目的ももちろんアリ。

ただ、あまりにも結婚を前提にしすぎたおつきあいにならざるをえなかったり、成約率とかを気にしてプッシュし過ぎたり、カウンセリングの下手くそな人がクライアントたちを傷つけてきちゃった過去の積み重ねってことなのかもしれないですけど、そもそもの意図、存在意義という点では悪くないと思います。

オンライン・デーティングは合理的な出会いの効率化

コンピュータのシステムが仲介をするオンライン・デーティング・サービスは、アメリカでは大流行。ぐんぐん伸びています。先日、『ライトハウス』でも「オンライン・デーティングで恋活大作戦!」などという特集を組ませていただきました。編集企画・執筆は僕が担当しました。なので、業界のこと、利用者の様子など詳しくなりましたよ(笑)。

『ライトハウス』5月16日号を読む
(表紙の右下「恋活講座」というのをクリックしてみてください。p.45にジャンプします。)

いろんな場所に出入りして、どんな人なのか、シングルなのか、浮気なのかすら分からずに手探りで相手探しをするよりも、探している人同士が情報を公開し合って、条件を明確にしている場で探した方が、はるかに成功率も高いと思います。実に合理的なシステムではありませんか。

そこで見つかるかどうかは、完全に自分次第。自己責任です。業者さんに文句を言う筋合いのことじゃない。良い人に出会いたければ、良い人にふさわしい自分になって再挑戦が基本でしょう。もともと「相性」の世界の話なんだから。

アメリカではもちろんこういうサイトがバリバリ広告しています。何でもアメリカの例を出して、こっちが良いと言っているわけでは全然ないのですが、これに関しては、夢があって自然でいい感じですよ。ちゃんと安全面において気をつけるべきポイントはあるので、そこも特集では触れています。

僕だってシングルなら絶対やります!  (ん?と思った方、今はスルーしてください。)

少子化問題とか議論してないで、政府主導でやれば?

少子化で人口が加速度的に減る時代。さあ、まずい、と慌ててないで、結婚して子ども作ろうと夢見れるような体制づくりが、なぜ政府主導でできないんでしょう。結婚紹介所や健全なデートサービスのビジネスを政府が支援していけば、出会いのチャンスも増え、結婚するカップルも増えていくかもしれません。

意味なく旧態依然とCM規制している場合じゃない。影の世界に甘んじている業界にスポットを当ててあげるキャンペーンを、広告業界と一緒にしてはいかがでしょうかね。先日の野次を持ち出すまでもなく、時代の変化、人の変化についていけてない政治家さんが多いようなので、そんなの無理そうですけど。

もちろん結婚しない権利、子どもを持たない自由も大らかに認めつつ、こういうサービスを全面的に応援していく体制が作れたらいいのになと思うのはおかしいことなのかな。単に広告業界が収入減を埋めるために対策するんじゃなくてね。

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